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エリは言った。
「メモを見せてもらってもいい?」
ユウタは言った。
「うん、いいよ」
エリは言った。
「メモを一緒に見てもらってもいい?」
「うん」
二人は一緒にユウタのメモを見る。
子供がおろした大根おろし
アラ進める
心太つくる道具
にょろ○○
フエ吹き
○○ヘッドクマ
険しい
どうやら無理らしい
前を歩いてる人に
想像する番
刺さった
〇〇のキッチンに
半月 謎
朝コンビニに菓子パンを買いに行く
何種類かのさくらんぼに混じって
和菓子三つ
暖簾が喜ぶ
もぐら登場してすぐに
どうやったら地下
鹿の準備
秒針がいつもより速く感じる
入り方
なにも近寄らなくなる
52歳の高さ
忙しくても
駄目だって
もぐら一
一番多い
最高出る
それ持ってるのよ
これで後は
蚊が通ったとこを見てる
恐いな
それで守ってる
○○してる人の近くに
そっちになっちゃう
昆布まで
エリは言った。
「昆布まで。昆布までなに?」
ユウタは言った。
「これを考えるのか。昆布まで」
エリは言った。
「昆布まで。どんな状態の昆布?」
「どんな状態だろう、分からない」
「取り合えずなんか考えて」
「昆布まで」
「昆布までなに?」
「野菜がなんか居て…」
「野菜ってなんの野菜?」
「人参が居て…」
「人参が居てなに?」
「ごぼうも居て…」
「人参とごぼうが居て?」
「蓮根が居て乾燥昆布が居る」
「人参とごぼうと蓮根と乾燥昆布が居てそれでどうなるの?」
「人参のキャラがなにか始める」
「人参のキャラがなにを始めるの?」
「人参のキャラがするのジャグリングじゃないし」
「人参のキャラがするのジャグリングじゃない」
「人参のキャラの手」
「人参のキャラの手がなに?」
「パンを作ってる」
「どんなパン作ってるの」
「人参とチーズを使ったパン」
「人参のキャラが人参とチーズを使ったパン作ってるんだ?」
「ごぼうのキャラはごぼうとチーズ使ったパン作ってる」
「ごぼうとチーズか」
「蓮根のキャラは蓮根とチーズ使ったパン作ってる」
「蓮根とチーズのパンは美味しそう」
「乾燥昆布のキャラは塩昆布とチーズを使ったパン作ってる。乾燥昆布のキャラまでチーズを使う。」
「昆布までは、乾燥昆布のキャラまでチーズを使うなんだ?それ美味しいの?」
「美味しくないんじゃないの」
「駄目じゃん。塩昆布とチーズのパン」
「でもやってみないと分からない」
「自分で作る?」
「作らない」
「子供がパン作りたいって言ったら一緒に作る?」
「ゴホン」
「また咳が出たね。ユウタ最近風邪じゃないのに咳が出てるでしょ?娘の話になると咳出てない?」
「そうかな」
「まだ存在してない私達の娘の霊的な事が関係してるの?」
「いやそんな事ゴホンないと思うよ」
ユウタは咳の度に腕で口を覆う。エリは言った。
「ママのこと好き?」
「ゴホン」
「ママのこと好きって言った」
「咳がイエスとはゴホッゴホッゴホッゴホッ」
「絶対に娘の霊的なものだと思うんだけど」
「死んだ人の霊とか生霊とかは聞いたことあるけど。存在する前の子供の霊が自分の親に取り憑くなんて聞いたことないけど」
「ユウタならありそう」
「悪戯ずきなゴホン霊かもしれないよ」
「私達の娘だと思うよ。パパのこと好き?」
「…」
「ユウタ娘に好かれてないの?パパのこと嫌いなの?」
「…」
「パパと一緒にメモを見たい?」
「ゴホン」
「それママのやつだから。ユウタ娘と一緒にメモを見ないでね」
「どうなんだろうゴホン」
「それママのやつだからね」
「ゴホン」
「どっちのゴホン?分かったのゴホン?」
「ゴホン分からない。次のメモ行こう」
「そうだ、結婚の記念の抽象画まあまあかわいかったから子供がうまれた時も抽象画描いてね」
「うーん分かった」
「パパの抽象画すき?」
「ゴホン」
二人は一緒にユウタのメモを見る。
〇〇の場面で一時停止して
その○○でも出来る
最初に入れた
全部○○された
さらっと○○され
あぐらで謎
白と茶色の○○
緊張が続く
きつね アイテム
接する機会が多い
半分に○○して
全然出来る
ゆったりと
楽しいから
ライトを
エリアが
構えてる○○達
そんなのを七個
そんなに意識してるとは
それが言いたくて
帰る 年
どんどんしてる
ひたすらのもの
揺るがない
負けない
少しずつ少しずつ
午前中はゼリー
溜めることなく
持ち上げた感じ
見ていたら
28分
進化した○○
○○で森を抜けると
目に留まる
漫画の登場人物の男
野菜をより
雪だるま離す
強いし
魚の上
出だしがいい
消すことに
商品の表
僕なんか押した?
後ろの方から
変なの出て来ない
鬼知ってる
町中を蛭が
取りたいんだけど
二人で取る
折ると
無くなるの
開いた君に
エリは言った。
「開いた君に。開いた君になに?」
ユウタは言った。
「これ考えるのか。開いた君に。なに開いたんだろう」
エリは言った。
「なに開いたの?」
「なに開いたんだろう。開く物」
「なに開いたの?」
「本かな」
「本か。どんな本?」
「どんな本だろう」
「小説?」
「小説なのか…」
「どんな小説?」
「小説なのかな」
「小説だったらどんな小説?」
「サイコロ」
「サイコロがなに?」
「サイコロ関係無いかな」
「サイコロじゃなくてなにが出て来る小説?」
「本を開いた君にクロワッサンを食べさせる」
「それが開いた君に?開いた君にクロワッサンを食べさせるのね。それで小説はどんな小説?」
「小説どんな小説だろう。クロワッサンこぼれる」
「それは小説読んでる人でしょ?そっちはいいからどんな小説か考えて」
「クロワッサン」
「考えるの小説読んでる人じゃなくて、小説だからね」
「スライスの事を書いてる本。世界のいろんな時代のスライスの話」
「切る方のスライス?」
「切る方のスライス」
「それは小説なの?」
「小説なのかな」
「例えばどんなスライスの小説?」
「そんなの分からないよ」
「ちょっとだけ考えてみて」
「スライスなんだろう」
「どんなスライスの小説?」
「スライス」
「スライスの小説」
「ストレスがたまるとスライサーで大根の薄い輪切りを作りまくる」
「そんなに輪切りにしてどうするの?」
「ほとんど冷凍してちょこちょこ使う」
「その都度スライサーで輪切りにしたら?」
「食べるのが目的じゃなくてストレス発散が目的だから」
「冷凍した薄い輪切りの大根はどうやって食べるの?」
「なんだろう。昆布だしで茹でてポン酢醤油で食べるんじゃないの」
「ユウタポン酢醤油好きだよね」
「好きなんじゃないよ」
「でもよく使ってるじゃん」
「市販のドレッシングだと味が多いからサラダにポン酢醤油使ってるだけ、ちょうどいいのが見つかったらそれを使うよ」
「市販のドレッシングだと味が多いってなに?意味が分からないんだけど」
「なにかの味をもう少し引いて欲しい」
「なにを引けばいいの?」
「それが分からない」
「面倒くさいね」
「自分が味覚がするどいわけじゃないけど。味覚がするどくてもあんまりいいことなさそう」
「そうかなー。美味しいものが人より美味しいんじゃないの?」
「そうかなー。そうだといいけど」
「全然話違うけど、もう一回ママのこと好きって聞いていい?」
「あんまり会話しすぎない方がいいと思うけど。なんの霊だかゴホン分からないし」
ユウタは咳の度に腕で口を覆う。エリは言った。
「私達の娘だと思うよ。ママのこと好き?」
「…」
「なんで咳出ないの?」
「しつこいからじゃないの?」
「ユウタ調節してない?」
「咳が出る時は本当に自然に咳が出てるだけだよ」
「しつこいと嫌われるのかなー」
「好きか聞くの止めたら?」
「好きか聞くの時々にするよ」
「ゴホン」
「咳出た。聞くの時々にする」
「うん」
「なんでユウタとメモを一緒に見たいのに、なんでパパのこと好き?で咳が出ないの?」
「まあいいんじゃないの」
「なんか余裕だね。なんか隠してる?」
「なにも隠してないよ」
「パパなんか隠してる?」
「…」
「二人とも怪しい」




