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エリは言った。
「ねえ、メモを見せてもらってもいい?」
ユウタは言った。
「うん、いいよ」
エリは言った。
「メモを一緒に見てもらってもいい?」
「うん」
二人は一緒にユウタのメモを見る。
もっと出て来たのに
詳しくは人形に
ショット
あんまり海老○○言うと
それは知らないけど
今日は直撃
思ったよりも
すごく聞く
頑丈
大口開けて
ただ歯ぎしり
八
小天狗
山の技
コンビニ
プラス服
剣道の小手
何製
元に戻る
きっかけが無いと
それでは出来ない
泥
二つの
○○は限られてる
本気の
全然作れてない
なるべくそれですませる
〇〇のことをよく知ってる人
鹿がころころ
狐の色の
普段色
郷愁
空を見てから
休みの日の手
エリは言った。
「休みの日の手。休みの日の手がなに?」
ユウタは言った。
「休みの日の手、なんだろう」
エリは言った。
「休みの日の手がなに?」
「誰の手だろう」
「大人の手?」
「どうだろう、分からない。休みの日の手」
「小っちゃい子の手?」
「小っちゃい子の手ではないと思う。休みの日の手」
「誰の休みの日の手?」
「休みの日の手がなんだろう」
「休みの日の手がなに?」
「休みの日の手」
「休みの日の手がなに?」
「指輪はしてない」
「そうだ。婚約指輪も結婚指輪も買ってないでしょ?」
「安い指輪いらないって言うから指輪買わなかったんでしょ」
「結婚の記念にユウタ抽象画を描いてよ」
「えー」
「なんで?時間かかるの?」
「時間は合計で一時間くらい」
「合計で一時間ってなに?」
「一日に三十分位しか描けないから。面倒くさくなって」
「何日間か掛かってもいいから描いて」
「抽象画描いてる時期があるとは言ったけど、下手くそな抽象画だよ?」
「下手くそなんだ?」
「絵が上手い人の抽象画は抽象画でも線が上手いんじゃないのかな」
「そうなんだ?下手くそでもいいから描いて」
「休みの日の手は抽象画描いてる手ね」
「どんな抽象画?」
「結婚相手への怒りが入ってる抽象画」
「なんで怒りが入ってるの?」
とエリは少し怒って言った。ユウタは言った。
「絵の中でそういうの隠さない。描くの面倒くさいのに描かされる」
「結婚の記念の抽象画なのに」
「いい絵になるかも」
「なるかな~」
二人は一緒にユウタのメモを見る。
ぱたぱた伝わる
三組
炭を両手に持って
つくねの物語
蕪の根
とってもドクター
カーテンに顔
L
大迫力
より高く
もう一回関わらせて
龍の口
あれ、取れた
ぱっと○○
折った物
打点王
エリは言った。
「打点王」
ユウタは言った
「…打点王がなに?」
エリは言った。
「打点王でなにか考えて」
「打点王、なんだろう」
「打点王なんだろう」
とエリは言った。ユウタは言った。
「ホームラン王ではない」
「ホームラン王ではない打点王がなに?」
「男の打点王が伏せてる」
「伏せてる?自分が伏せてるの?」
「自分が伏せてる」
「伏せてなにしてるの?」
「伏せてなにしてるんだろう」
「打点王は一人でいるの?」
「どうだろう。伏せてなにしてるんだろう」
「練習中かなにか?」
「練習中じゃないような気がする」
「家に居る?」
「家かなー」
「家で伏せてなにしてるの?」
「ケツがでかい」
「鍛えてるから。打点王家で伏せてなにしてるの?」
「うつ伏せのケツの上に誰か乗ってる」
「お尻の上に誰が乗ってるの?」
「打点王のケツの上」
「誰が乗ってるの?」
「重いかなー」
「お尻の上に乗ってるの大人?」
「大人かどうか分からないけど、人間じゃない気がする」
「人間じゃないんだ?打点王のお尻に乗ってるの誰?」
「二本足でケツに立ってる」
「人間じゃない人が二本足でお尻に立ってるんだ?立ってるの誰?」
「重くない。打点王のケツで杖ついて猫の仙人が立ってる」
「お尻で猫の仙人が二本足で立って杖ついてるんだ?猫の仙人はお尻でなにしてるの」
「打点王にアドバイスしてる」
「打点王にどんなアドバイスをしてるの?」
「ホームラン王になるにはどうすればいいか」
「おお大切。どんなアドバイスするの?」
「どんなアドバイスするんだろう」
「ホームラン王になるにはどうすればいいか。どうすればいいの?」
「ご飯をよく噛んで食べる」
「いや、そんなんじゃないだろ。それじゃなくて、ホームラン王になるにはどうすればいいの?」
「猫の仙人が言う事」
「ホームラン王になるにはどうすればいいの?」
「子供と動物園に行く」
「そんなんでホームラン王になれないって」
「本当に子供と動物園に行ってホームラン王になったらいいのに」
「いや、なれないって。違うの考えて」
「子供と動物園に行くでいいけどなー」
「良くないよ。ホームラン王になるにはどうすればいいの?」
「始球式を真剣に見る」
「始球式を真剣に見てもなにも起こらないよ」
「始球式駄目か。動体視力が良くなるつぼがあればいいのにね」
「ああそれでいいや。そのつぼ押そう」
「動体視力悪いんだよな」
「そうなんだ?」
「子供と動物園」
「子供と動物園行きたい?」
「行きたくないかな。ゴホン」ユウタは咳の時に腕で口を覆う。
「なんの咳?」
「なんでもない大丈夫」
「子供と動物園行きたくないの?」
「ゴホン。動物園じゃなくていいかな」ユウタは咳の時に腕で口を覆う。
「咳大丈夫?」
「大丈夫」
「動物園行きたいって子供が言ったら?」
「それは一緒に行く」




