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二人は一緒にメモを見る  作者: 今泉龍二
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 エリは言った。

「メモを見せてもらってもいい?」

ユウタは言った。

「うん、いいよ」

エリは言った。

「メモを一緒に見てもらってもいい?」

「うん」

二人は一緒にユウタのメモを見る。


石 ポスター

グリンピース一粒

強がって

白と

始めてすぐ○○した

嫌だけど

いつでもそれをする

私向き

とんがり ○○する事

ふっくら瀬戸

肌三者

話題の

二つ 狼

電撃

たきち

どきどきしてる(あいだ)に 

カテゴリー

洋館の上に

花びら一枚と葉っぱ一枚

らしく花

上がりきった

ぱぱっとウロコ

ブタのどこの肉?

夢 速攻

右手引っ張られて

がに股の下

かなり批判するの

手に取ったそれ

来たので

本当に○○に

左耳には

そこからじゃがいも

遅くなる

どどど

起きたり起きなかったり

○○に向けて紙

なんて紙

出掛ける耳

下地が

ゴルフやってたら

ねこ 発進

膨らますの

申し出

そんなサケ嫌


 エリは言った。

「そんなサケ嫌のサケは魚のサケ?」

ユウタは言った。

「そう魚のサケ」

エリは言った。

「そんなサケ嫌。どんなサケが嫌なの?」

「どんなサケが嫌か。どんなサケかなー」

「どんなサケが嫌?」

「売られてるサケがなにか(くわ)えてる?」

「一匹丸ごと売られてるサケが咥えてるの?」

「一匹丸ごと売られてるサケ。なにか咥えてるかなー」

「売られてるサケがなに咥えてるの?」

「タニシじゃないしな」

「なんでタニシ?」

「咥えてるのタニシじゃない」

「咥えてるの貝?タニシって貝かな」

「咥えてるの貝ではないかな」

「売られてるサケが貝じゃなくてなに咥えてたら嫌?」

「栗じゃ無いしな」

「栗じゃない。木の実かなにか咥えてる?」

「木の実。どうだろう」

「売られてるサケがなに咥えてたら嫌か」

「売られてるサケが金柑(きんかん)を咥えてたらなんか嫌だけど」

「金柑。金柑かー。金柑でいいかー。金柑でいいや。売られてるサケが金柑を咥えてたら嫌ね」

 二人は一緒にユウタのメモを見る。


三つあった

今日のやりとり

食べるってことは

六時間で

基本大きいサイズ

雲の神

軽くなる

いきなり見る

豹とチクワ

四回目以降

それを抱えてると

ことごとく青鬼

高すぎる

大地で休む

鎌首をもたげる

拾ってください

逃げる河童に○○って

○○抑えて

はいパンツ

お金が欲しい掛け時計

揺れる感覚

リスト三つ

負担

牛乳の力

同じようにやり直す

チクタク

204人を

(から)のダンプカー 

目覚めてメガネ

掛け合って

大粒の

見届けた

うつ伏せのけつ

キャラ ゾーン

気付いた青

ガンガン伝わる

大切なの

その状態で

米粒

スーツ

嫌なの見た

また感じが違う

天才の

それを活かしたまま

○○史上最高

どこから攻める

○○した犬は

山かけ ワード

それでゆっくり待とう

20 本体

力及ばず

その横にいる

10分

次 らんらん

スケートボード

それを気に入ったんだね

乗っている

○○を上げるから

製作時間

あさり (いか)

いくつか

そこに熊

びゅんと

背伸びして

こっちでは無しに

(そで)原っぱ


 エリは言った。

「袖原っぱ。袖が原っぱでなに?」

ユウタは言った。

「これか」

エリは言った。

「袖原っぱ。袖が原っぱでなに?」

「袖が原っぱでなんだろう」

「どんな袖?」

「袖が原っぱでなんだろう」

「どんな袖かまだ決めない?」

「天気は晴れだと思う」

「天気が晴れで袖がどうなるの?」

「袖が二つ」

「袖が二つ。一人の人の両腕の袖で二つ?」

「二人の袖一つずつで袖が二つ」

「袖が二つがどうなるの?」

「長袖の袖先から長袖の袖先に飛び移るんじゃないし」

「袖先から袖先に飛び移る人は小さいの?」

「小さいけど、袖から袖に飛び移るんじゃない」

「飛び移るんじゃなくて、袖が二つがどうなるの?」

「二人は横に並んで歩いてるのかな」

「横に並んで歩いてて、それで袖が二つがどうなるの?」

「一人が走り出す、そうしたらもう一人も走り出す」

「二人が走り出してそれからどうなるの?」

「二人は走って小さく回ったり、大きく回ったり」

「回ってそれからどうなるの?」

「後ろを走ってる人の長袖の袖が伸びる?」

「袖が伸びるの?どれくらい?」

「前を走ってる人の袖先まで袖が伸びる」

「どれくらい袖が伸びるの?」

「三メートル位?」

「長いな。そんなに袖が伸びるの?袖が伸びてそれから?」

「後ろを走ってる人の伸びた袖の袖先が前を走ってる人の袖先になにか言うのかな」

「後ろを走ってる人の袖先が前を走ってる人の袖先になんて言うの?」

「「他の人に着られるならどういう人に着られたい?」って」

「前を走ってる人の袖先はなんて答えるの?」

「なんて答えるだろう。どういう人だろう」

「前を走ってる人の袖先は着られるんだったらなどういう人がいいの?」

「ボディービルダーみたいな体の人ではない」

「ボディービルダーみたいな体の人ではないんだ?走ってる二人は大人なの?」

「まだ分からない」

「まだ決まってないんだ?前を走ってる人の袖先はどういう人に着られたいか」

「ボイストレーナーじゃないしな」

「ボイストレーナーじゃない。歌が上手い人に着られたくはない?」

「どうなんだろう分からないな」

「なにかが上手い人に着られたい?」

「着られたいのリクガメずきじゃないしな」

「カメ出て来た。なにかの動物が好きな人にする?」

「走ってる二人が着てるの長袖のTシャツ」

「そうなんだ?それで前を走ってる人の長袖のTシャツの袖先はどういう人に着られたいって答えるの?」

「アラームが鳴る前に起きる人」

「そんな事どうでもよくない?なんでアラームが鳴る前に起きる人に着られたいの?」

「健康的なのかなー」

「アラームが鳴る前に起きるからって健康的とは限らないでしょ」

「アラームが鳴る前に起きる人に着られたいの右袖の袖先。左袖の袖先は違う人に着られたい」

「右袖の袖先と左袖の袖先で着られたい人が違うの?」

「右袖の袖先と左袖の袖先で考えが違うというか性格が違うというか」

「左袖の袖先はどういう人に着られたいの?」

「走ってる二人十四歳」

「十四歳が原っぱで走ってるのかー。それで左袖の袖先はどういう人に着られたいの?」

「少し細い人。なにしてる人だろう」

「少し細い人なにしてる人?」

「左袖の袖先が着られたいの刺身に目を大きく()く人」

「お刺身に目を描いてなんの意味があるの?」

「なんの意味もない」

「どんな目を描くの?」

「エリちゃんの目」

「お刺身に自分の目を描かれるの嫌だな」

「嫌なんだ?見られたいけど」

「お刺身に描かれるのはなんか嫌だな」

「描くの片目ね」

「片目も両目もどっちも嫌。私と結婚して良かった?」

「良かったよ。子育てが不安だけど」

「私達のまだ存在してない娘、最近夢に出て来た?」

「結婚する二日前に本当に子育てが不安だと思ってたら「パパ、絶対に私うまれるからね」って言うのを勝手に想像した」

「良かった」


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