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二人は一緒にメモを見る  作者: 今泉龍二
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 エリは言った。

「ねえ、メモを見せてもらってもいい?」

ユウタは言った。

「うん、いいよ」

エリは言った。

「メモを一緒に見てもらってもいい?」

「うん」

二人は一緒にユウタのメモを見る。


(しおり) 音

○○なの訴えて

倒した人

付いてしまったら

事前に

枝から

鈴の() 

みんなで混ぜてあげると

上しましょう

落ちたら

拾うの○○

つやつやになる

ぬるいな

明日(あした)玉 

自然と入っていく

ど真ん中で

それだけのか

膝そうか

じっと待ってる

俺はタラコ

寄ってくる

引かねえんだ

今までの見せ方

砂を

ほとんど○○してから

すぼめたら

コロッケ 角度

バター 勉強

十円玉の周り

()きな 

探すと

ゆで卵

洗剤の容器

○○方法全然わからない

モンゴウイカ

下げたら

恋フラワー

プリ頭

すねっくす

カーソルそこに

もも肉


 エリは言った。

「もも肉」

ユウタは言った。

「もも肉でなにか考えるの?」

エリは言った。

「考えるのかなー」

「もも肉を今日食べたいの?」

「いや、食べたいわけじゃないんだけど」

「もも肉でなにか考えなくてもいい?」

「考えて欲しいかな~」

「もも肉で考えないよ」

「もも肉の少し前の恋フラワーってちょっと気になったんだけど」

「恋フラワーでなにか考えるの?」

「なんで恋フラワーって書いたの?」

「時々そんな感じの言葉も頭の中に出てくるからメモすることもある」

「もも肉」

「もうメモ見ようよ」

「もも肉」

「次行こうよ」

「もも肉いいかなー」

「次行こう」

「もも肉」

「次の先にギョーザに行くよ」

「もう少し待って」

「もも肉」

とユウタは言った。エリは言った。

「もも肉」

「もも肉」

とユウタは言った。エリは言った。

「もも肉」

「次行くよ」

「そうだね次行こうか。もも肉」

「先にギョーザ」

 二人は一緒にユウタのメモを見る。


先にギョーザ

豆腐が口の中にある

○○溜めて

ぬりかべ 柵

20㎏を

ドーナツ違う事

ある日重なる

書きようが無い

一人立つ

動かしたら

書いた覚えがない

悲しい気持ち

くそ長い

熊から見た○○

トビウオのよう

吸い込まれる

たくさん貰った

この○○(場所)で

それでしか答えられない

わくわく加減が

ぱっと見

○○より形

連れてるの

ジャガイモブロック

そっとの

ペットの冷静な目

明日(あした)のバケツは

剥いていると

大きい浮き輪中くらいの浮き輪

○○セットして

並んで(ちゅう) 

〇〇キロ以上

パスタ公園


 エリは言った。

「パスタ公園。パスタ公園でなにするの?」

ユウタは言った。

「これ面倒くさそう」

エリは言った。

「まあそう言わずにパスタ公園でなにするのか考えて」

「パスタ公園…」

「どんな公園か考える?」

「すべり台の側面にスパゲッティの絵が()いてあって、それだけでパスタ公園」

「そんな公園ないよ。違うやつね、パスタ公園でなにする?」

「誰かが本物のパスタで遊具作った公園」

「それでいいかなー。(もろ)そうだけど」

「脆そうかな」

「スパゲッティが脆そうじゃない?」

「パスタで遊具作った公園って言ったけど、全然映像は思い付いてない」

「まあいいよ、話を進めよう。パスタ公園でなにする?」

「すべり台」

「どんなすべり台?」

「主にスパゲッティで作ったすべり台?」

「まあそれでいいや、スパゲッティのすべり台でなにしてるの?」

「誰かがすべり台のすべる途中で止まってる」

「誰がすべり台のすべる途中で止まってるの?」

「止まってなにしてるんだろう」

「なにしてるか考えるの?止まってるのが誰かはいいの?」

「すべる途中で止まって左手になにか持ってるのかな」

「左手になにか持ってるの?」

「スパゲッティのすべり台」

「スパゲッティのすべり台のすべる途中で止まって左手になに持ってるの?」

「肉まんじゃないしな」

「持ってるの肉まんじゃない」

「小さい肉まんに何本か茹でてない短いスパゲッティ刺さってないし」

「そんなもの持ってないよ。左手になに持ってる?」

「小説」

「左手に小説持ってる?」

「小説じゃなくてパチンコ玉持ってるのかな」

「すべり台すべる途中で止まって左手にパチンコ玉持ってそれで?」

「それでどうするんだろう」

「それでどうなるの?」

「すべる途中で止まってる人が先にパチンコ玉をすべらして、その後で自分はすべる。すべり台を下りたパチンコは転がっていって、名前が分からないショートパスタに当たって止まる」

「ショートパスタの形はどんな形?」

「形も分からない。とにかくショートパスタ」

「全然分からんな。それも遊具なの?」

「ただの飾りじゃないかな」

「そのショ-トパスタにパチンコ玉が当たってそれからどうするの?」

「パチンコ玉持って、座る所がマカロニになってるブランコに行って、パチンコ玉置いてブランコをこぐ」

「パスタ公園で遊んでる人って誰なの?」

「まだ分からない。ブランコこいでるけど、パチンコ玉ばかり見てる」

「なんでパチンコ玉見てるの?」

「ブランコを早めに切り上げて、短いマカロニをピンにして、パチンコ玉でボウリングする」

「またマカロニだね」

「マカロニは一列目が一本で、二列目が二本で、三列目が三本の合計六本」

「ボウリングの一投目の結果は?」

「一投目で五本マカロニが倒れる。自分で倒れたマカロニ五本をどけて二投目を投げる」

「二投目はどうなるの?」

「二投目はマカロニに当たらずに転がって行って名前が分からないショートパスタに当たる」

「名前が分からないショートパスタそこにもあるの?形はどんな形」

「形も分からない。とにかくショートパスタ」

「形は考えたら?」

「二投だけでボウリングにもう飽きる」

「ショートパスタの種類知らないでしょ?話に出さなきゃいいのに。それでボウリングにもう飽きたパスタ公園で遊んでる人は誰なの?」

「千切りになってない紅しょうがのキャラ」

「紅しょうがのパスタ食べたくないな」


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