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エリは言った。
「ねえ、メモを見せてもらってもいい?」
ユウタは言った。
「うん、いいよ」
エリは言った。
「メモを一緒に見てもらってもいい?」
「うん」
二人は一緒にユウタのメモを見る。
さらさらちょっと
それいち
そう長いの
いいメンバーだ
また起きた
こっちの〇〇の下には
頭の中の扉
月のフタ
色違い
農耕
きらきらどう
〇〇のてっぺんで角
海
オリーブの木に生えてる葉の中
和菓子とカーテン
気付いた後に
18時20分
その道を見て
もったいないので
棚の上
あいそう
敷くのに
ぶれるのに
大挙
すいたのをか
仕舞ったのによ
終わるのを
溜まるのにか
不思議な事は続く
はまったのをよ
○○が○○を変えようとしている
安定したネジ
透明のシート
二人はよ
木に
豆腕
リラックスだらけ
魚介参加
そうしたのに
しっかりと怖気づいてる
床屋
バランスとってる時ちょっと
三千 開く
ぞろぞろ出て来て
おまけ 神
クッションもっと
薄いキャラメル
青く光る目
ロボット掃除機に話しかけてるおばさん
通したの
がしがし
照らしたの
僕と一緒
違う頭に
コンブ足
○○が欲しい肉
残念だけど
二人通る
十五個と
捉えた
綺麗めなのを
おでん マークしてる
白飯
伝統スコップ
スーパー枠
ことことと
コヨーテ
ひそかに
持てる鍋
力の限り
プロジェクター
最後熱い
やわらかいキリン
白状
しゃもじの家
当たっては
一生懸命オレンジ色と
ビヨ~ン、バヨ~ン
対向いて
○○手に入れたたい焼き
追いがち
入れません
鱧デビュー
意外な説得
網が入る
きらくしたの
まだ止まってる
胡散臭いのがいい
舞い込んだ
孤独のスリッパ
いい色
○○がより雑
缶詰のみかんが主人公
エリは言った。
「缶詰のみかんが主人公。これなに?」
ユウタは言った。
「缶詰のみかんが主人公の食べ物ではないと思う」
エリは言った。
「缶詰のみかんが主人公の話?どんな話?」
「缶詰のみかんが主人公の話。どんな話だろう。缶詰からはもう出てる」
「みかんは缶詰からもう出てるんだ?どこにいるの?」
「缶詰のみかんなにしてるんだろう」
「キッチンとかにいるの?」
「なにしてるんだろう」
「場所はいいの?」
「場所はとりあえずいい。なにしてるか」
「缶詰のみかんなにしてるの?」
「缶詰のみかん帯はしてないかな」
「帯?どういう帯?」
「柔道の帯みたいなの」
「それはしてない?」
「それはしてない」
「缶詰のみかんはなにか着てるの?」
「なにも着てないかな」
「なにも着てなくてなにをしてるか」
「たんぽぽの綿毛は関係無いと思うし」
「たんぽぽの綿毛関係無くて、違う植物は関係ある?」
「分からない」
「なにも着てない缶詰のみかん」
「道場」
「なに?やっぱり柔道?でも缶詰のみかん服を着てないんでしょ?柔道できる?相手が服着てるの?」
「道場には居ないかな」
「缶詰のみかんどこに居るの?」
「雲の隙間から太陽の光がさしてるのが缶詰のみかんに見える」
「缶詰のみかん外に居るの?そこでなにしてるの?」
「外でなにしてるんだろう」
「缶詰のみかんなにしてるの?」
「雲の隙間から太陽の光がさしてるの写真をとってないしな」
「写真をとってなくてなにしてるの?」
「缶詰のみかん両手をあげてる」
「両手をあげてなにしてるの?」
「なんで両手をあげてるんだろう」
「なんであげてるの?」
「あげてる手になにかが当たる」
「両手に当たるの?」
「当たるのなんだろう」
「なにが当たる?」
「手になんか当たるんじゃないな。雲の隙間から太陽の光がさしてる方を向いて、両手をあげて接着させてる」
「なにを接着させてるの?」
「落花生は使わない」
「落花生じゃなくてなにを接着させてるの?」
「バスの模型」
「バスの模型になにか接着させる?」
「バスの模型」
「なに接着させる?」
「バスの模型の上の後部に後ろを向けさせた小さい剣道の面を接着させる。剣道の面に雲の隙間から太陽の光がさしてるのは見せない。接着させた後に自分の果肉を見せる」
「みかんの果肉は別に見たくないな。雲の隙間から太陽の光がさしてるの見せて欲しいな。それでみかんが主人公の話は全体的にどういう話なの?」
「缶詰に入ってた頃に戻りたいと思ってる缶詰のみかんが生きてく話」
「シロップに浸かってたいの?ユウタは戻れるなら自分の人生でいつがいい?」
「エリちゃんと一緒にメモを見だしてからが人生の中で一番いい」
「付き合ってからじゃなくて?」
「一緒にメモを見だしてから。脳の状態がいい、一緒にメモを見るのが理由かなと最近思った」
「私がメモを見せてって言って良かったね」
「うん、良かった」




