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エリは言った。
「ねえ、メモを見せてもらってもいい?」
ユウタは言った。
「うん、いいよ」
エリは言った。
「メモを一緒に見てもらってもいい?」
「うん」
エリは年齢が二十代前半。ユウタは年齢が二十代後半。二人は一緒にユウタのメモを見る。
これから
これからの景色
それだけを得る
屋根の上で○○二つ
二人でばりばり
麻雀してる
満杯 三十分
弟子とさ
その次の○○
未来の〇〇の下
そっとしっかりと○○する
尻からの
それを伝える
先輩ベリー
してたのに
○○が来たら
ほりたま
少し取り
細かいの
けっこう小屋
いち早く汁
三つしまったら
ロボット
大切な大きな○○
こらからも時々間違える
そういうことになることを
しっかりと
そうしたのに
明日の手は
白黒の〇〇の時
止めた手
どういう月な
力強いよ
ポンポンと
カニがする
タイル一枚が
あかぎれ
秋刀魚さんが
いらないけど
後のびのび
ちょうど同じ
ブロックス
驚くほどの
ブロックが驚く
伊藤の押す
利用してるの
ジャムとな
ちょっとずつでいいからやる
広くなるのに
あー紙が
分かる人のか
やったのを○○
あと分かれて
手弁当
手に九個
それと○○一個
全体的に
あと○○は勝手に
後ろで刺身
ボシュ
逆さまなの見て
揺れる時間に
かかとに付いてる
意外な高さ
銀行でくりん
○○で飛び出して
夢強い
お茶をマグカップにいれる
それで出来たら
顔に○○付いてる人
エリは言った。
「顔に○○付いてる人。顔になにが付いてる人?」
ユウタは言った。
「ほっぺたに付いてる」
エリは言った。
「ほっぺたになにが付いてる?」
「ケチャップじゃなくて。イチゴジャムでもなくて、赤い物がほっぺたについてるのかなー」
「ほっぺたに付いてる赤い物なに?」
「柚子の丸い皮が両方のほっぺたに付いてる」
「赤い物じゃない」
「柚子の丸い皮がほっぺたに付いてる人がなにかしてる」
「赤い物やめるんだ?柚子の丸い皮がほっぺたに付いてる人はなにしてるの?」
「リンボーダンスじゃないし」
「リンボーダンスじゃなくてなにしてる?」
「陸上競技のリレーじゃないし」
「リレー?何人くらいのリレー?」
「両方のほっぺたにスイカの丸い皮が付いてる四メートルの人がいるわけじゃないし」
「えー、四メートルの人出したら?」
「柚子の丸い皮がほっぺたに付いてる人は普通の大きさ」
「四メートルの人出して欲しいけど」
「四メートルの人じゃなくてなんだろう」
「四メートルの人」
「四メートルの人じゃなくてなんだろう」
「他に人がいるの?」
「他に人がいるのかなー」
「何メートルの人?」
「柚子の丸い皮がほっぺたに付いてる人は大人かなー」
「男?女?」
「どっちだろう」
「男か女か分からない?」
「うん、男か女かよりなにをしてるかを考えたい」
「柚子の丸い皮がほっぺたに付いてる人はなにをする?」
「ダッシュはしてないし」
「やっぱりリレーしてる?」
「リレーはしてなくて…」
「リレーじゃなくて、スポーツしてる?」
「どうだろう」
「走り高跳び」
「走り高跳びかー」
「走り高跳びしてるの?」
「背面飛びしてないと思うなー」
「走り高跳び違うかー、走り高跳びじゃなくてなんだろう」
「筋トレじゃないしな」
「筋トレは違う?」
「スクワットしてない」
「柚子の丸い皮がほっぺたに付いてる人はスクワットしてない」
「なにしてるだろう」
「球技は?」
「笑ってるかな」
「球技で笑ってる?」
「球技では笑わないよ」
「球技で笑っててもいいじゃん。他になんで笑ってるの?」
「なんで笑ってるんだろう」
「柚子の丸い皮がほっぺたに付いてる人は一人で笑ってるの?」
「どうかなー、なんで笑ってるんだろう」
「面白い事があった?」
「なんで笑ってるんだろう。なんだろう」
「家で笑ってる?」
「どうだろう。なにしてるんだろう」
「ベッドの上」
「ベッドの上じゃないなー」
「どこに居る?」
「なにしてるだろう」
「リビング」
「家かなー、違うような気がするけど」
「玄関」
「玄関」
とユウタは言った。エリは言った。
「玄関?」
「玄関ではなくて、外かなー」
「家じゃなかった」
「なにしてるだろう」
「家出て歩いて」
「なにしてるだろう」
「家出て歩いてるでいいの?」
「家出て歩いてはないと思うよ。家出て歩いてずっと笑ってるの?」
「なんで家出て歩いてずっと笑ってるの?」
「家出て歩いてないよ。それでは考えないよ」
「ケチだな」
「なんで笑ってるんだろう」
「なにしてるの?」
「頭」
「頭がなに?」
「頭の上でちっちゃい人にバレーボールやらしてる人がアタックが頭に当たる度に痛がってるの見て笑ってる」
「球技で笑ってるのとは少し違うか」




