「脳科学研究所」と名乗る組織
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貴方もバーチャルに身体を移しませんか?
メリットは沢山!
身体の痛みや心の痛みを感じなく
することができます!
バーチャルに身体を移したユメさんも絶賛!
⬇ご興味のある方は是非!脳科学研究所まで⬇
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ユメちゃんと同じになれる、ということ...?
これは一体、どういうことだ...?
「なにこれー!かんじいっぱいでよめないよー」
「ちょっとまってね、ゆうみ」
興味はある。というか、興味しかない。
私はどうせこの世界で望まれてない命だ。
ただ、問題はゆうみがどう思うか....
「ねぇ、ゆうみ...」
「なぁに?」
「もし、本当に別の世界に行けるとしたら、行きたい?」
少し声が震えた。私は怖いのだろうか。
「あいちゃんと一緒なら!どこだっていいよ!」
ゆうみは続けて答えた。
「それに、わたし、げんじつ、きらい。...こわいの。いたいの。」
ぽつりぽつりと出たその言葉は、私の胸に突き刺さった。
決めた。私はこの研究所に電話してみる。
「ゆうみ、ちょっとまっててね。」
「...?うん...?」
廊下に出て、電話番号にかける。
「はい、こちら脳移植研究所です。」
「あの...ユメちゃんの配信から電話をかけたんですが...」
「バーチャル世界への移動をご希望ということでしょうか!」
やけに流れがスムーズだな...
「あ、はい...2人...いけますか...?」
「お二人ですね!是非!お友達ですか?」
「そうです...絶対に離れたくなくて...」
「2人だけの世界が欲しい、みたいな感じでしょうか?」
それじゃちょっと寂しい、ユメちゃんに会いたいんだよね....
「いえ、ユメちゃんのように、とにかく、ふたりで穏やかに過ごしたくて...ユメちゃんと会えたらなって...」
「承知いたしました!では明日の7時頃に、脳科学研究所までご来所頂けますか?」
ちょっと急じゃないか...?
「あ、明日ですか...?えっと...どこにあるんですか...こ、交通費もなくて...」
「では、こちらから迎えを手配しますので、ご住所をお願いします!」
「あ、えっと、東京都‽‽区邏邏ュ秘町�の△の□です。」
住所を教えてしまった...これでいいのだろうか....
「承知致しました!では、明日7時までに準備をしておいて下さい。」
「あの、準備って...?」
「あぁ、すみません!説明していませんでしたね!最低限の持ち物で大丈夫です!印鑑と身分証さえあれば大丈夫です!」
身分証...学生証でもいいのだろうか...?
「わかりました...」
「では、明日お待ちしております。」
電話が終わった。明日、行くことになった。私はママのタンスの中に印鑑と一応学生証...あるからなんとかなるかな....
ゆうみはどうしよう...
「ねぇ、ゆうみ、印鑑と学生証ある?」
「いんかん?」
「苗字が書いてるハンコのこと。」
「百均で売ってる!かえばいい?」
「たぶん、それでいいと思う。学生証は?」
「んー、学校、いってないけど、、ある!へやに!」
「うん、明日、朝6時ぐらいにそのふたつ持ってうちにこれるかな」
「うん!いけるよー!でも、パパとママにおこられるかも...」
なんで怒られるんだ...
「じゃあ、今のうちに学生証取っておいで、印鑑は一緒に買いに行こう。ゆうみ、今日はうちで泊まろ。」
これが一番の解決策だと思った。
「わかった!ちょとまっててね!」
物凄い勢いでゆうみが出ていった。
両親の帰りは遅いのだろうか。大丈夫かな。
ピンポーン
チャイムが鳴る。まだゆうみが出ていって10分も経ってないけど....
「あいちゃーん!間に合った!とってこれたよー!」
ボサボサの髪のゆうみが出てきた。
家が近所とはいえ、足、早くない...?
「あとは印鑑だけだね。」
少し鼓動が早くなる。これからどうなるんだろう。
「うん!かいにいこー!れっつごー!」




