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Ch.58 アブナイ北の大地リターンズ その三

フェスティバル本番の日、結城 克己はマデリンとトリーナと共にフェスティバルを楽しんでいた。

「こんな美味しい食べ物を独り占めするなんて卑怯だ!卑怯!!」

マデリンはカニを食べながらぷんぷん怒る。

「欲しいなら取引すれば良いだろ?」

克己はカニを食べる。

「王国の通貨では取引できないんです。過去に色々とありまして・・・」

トリーナは克己を見る。

「そうか・・・」

克己はカニを食べ進める。

「ユウキ様、少し一緒に来てほしいなのです」

ぴょこぴょこと駆け寄って来たブローニャは克己の手を掴んだ。

「あぁ、わかった」

克己は席を立つ。


結城 克己はブローニャに連れられて現地民だけが集うフェスティバル会場に入っていく。

「入って良いのか?俺は王国の人間だぞ?」

克己はブローニャを見る。

「ユウキ様はフェスティバルの指揮官だから良いなのです。それに、何やらユウキ様に用があるという人がいるなのです」

ブローニャは克己の手を引っ張る。

(大賑わいだな・・・)

克己はブローニャに手を引かれて奥へと入っていく。

そして、巨大な円卓を中心に中小様々な円卓がバラバラと並べられた大宴会場に入った。

「・・・」

克己は二人用の円卓に座る銀髪の女性を見つめる。

(こんな俺でもわかる・・・この人は何か・・・アブナイ)

克己は銀髪の女性を見て冷や汗を垂らす。

「来たのね、異世界からの転移者」

銀髪の女性が放った言葉に克己の心臓が跳ね上がる。

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