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Ch.51 アブナイ秘境 その八

トリーナはスイレンの剣を抜こうとするも疲れと水分不足によって上手く動けない。

トリーナが地面に片膝をつくと同時に屈強な男たちが彼女を軽く制圧する。

「トリーナ!ブローニャ!ユウキ!」

トリーナが必死に叫ぶと屈強な男たちの手が止まった。

「ユウキ?こいつ、女皇陛下とユウキ様の名を呼ばなかったか?」

「いや、まさか・・・」

「そう言えば、ユウキ様の近くにトリーナという騎士が居たな」

「ユウキ様の配下の騎士じゃないか?」

「そうに違いねぇ」

屈強な男たちはトリーナを見ながら話し合う。

「俺たちはヴェーラ級砕氷船二番艦に乗って来た大公殿下の部隊だ。ここにユウキ様は居ないぜ」

熟練の鍛冶師はトリーナを見る。

「ここは・・・どこなのでしょうか」

トリーナは熟練の鍛冶師に問う。

「ここは秘境の南西だ」

「南・・・西・・・」

トリーナは呆然とする。

「どうしたの?朝っぱらから騒がしいのだわ」

高くもありながら少し曇ったような女の子の声を聴いた屈強な男たちが道を開ける。

「ユウキ様の配下がユウキ様を追って来てしまったようで」

熟練の鍛冶師は寝起きのソフィアを見る。

「まぁ。困ってしまったのだわ。女皇陛下の部隊は北西なのだわ」

旧貴族の腕章をつけた金髪の乙女ソフィアはトリーナを見る。

「私たちと一緒に行動するのが良いのだわ。いつか出会えるのだわ」

ソフィアはトリーナを見て笑む。

「あ、あの・・・他にも騎士たちが居て・・・」

トリーナは恐る恐るソフィアに伝える。

「あら。どちらに居るのだわ?」

ソフィアは周りを見る。

「はぐれてしまって・・・どこにいるかは・・・」

トリーナはソフィアを見る。

「ルート変更。西側のルートを通って行くのだわ」

ソフィアは迷わずそう決断した。

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