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Ch.44 アブナイ秘境

流氷が漂う深い青色の海に濃い霧に包まれた南の島が浮かんでいる。

南の島の周りの海はマリンブルーに変わり、そこには伝説の生き物として記されているような、様々な珍獣が集まっている。

「思っていた以上にすげぇな・・・」

屈強な大男たちが子供のように目を輝かせながら窓を覗き込む。

波がサラサラと打ち寄せる砂浜、そこから続く濃緑の大自然は、生き物の上であることを一瞬で忘れさせるほど雄大である。

「大公殿下、間もなく接岸します」

乗組員は旧貴族の腕章をつけた金髪の乙女に報告する。

「分かった。すぐに着替えるのだわ」

旧貴族の腕章をつけた金髪の乙女がそう伝えると、乗組員は静かに去った。

「偉大なるセルグニーナ王朝の祭りがついに始まるのだわ・・・」

サッと着替えた旧貴族の腕章をつけた金髪の乙女はマスケット銃を持って部屋を出る。


一方、トリーナ率いる教会騎士団はヴェーラ号が霧へと突入する光景を見ていた。

「団長殿!」

教会騎士たちはトリーナを見る。

「あれがグラン・チェレパハ・・・」

雪の上を歩むトリーナは南の島を見つめる。

「ユウキ様はどちらに?」

教会騎士はトリーナに問う。

「あの砕氷船だと思う。領主と上陸する気だ」

「我々も上陸の準備を」

教会騎士の言葉にトリーナがうなずくと、教会騎士たちが超巨大な鳥を用意し始めた。


一方のヴェーラ号は濃い霧を抜けてエメラルドグリーンの海に突入した。

凄まじい湿気を抜けると共に密林を思わせるような暑さが結城 克己たちを包み込んだ。

「よっしゃー!!」

艦橋の重厚な扉が開くと、ミシカの船乗りと同じ格好をした克己が甲板に飛び出した。

「こりゃ暑いな!ユウキ様が居てくれてよかったぜ」

同じく涼しげな船乗りの姿に変えたシェフたちは密林を見つめる。

「ユウキ様の言う通り、脱げるようにしておいてよかったなのです」

いつもの服を脱いで細く小さくなったブローニャは克己を見て笑む。

「そうだろ?」

克己はブローニャを見て微笑む。

「ユウキ様!早速伝説の生き物が居るなのです!!」

ブローニャは砂浜に集まったアシカを見て目を輝かせる。

「あれは・・・」

克己はアシカを見る。

(アシカだろ・・・)

克己ははしゃぐブローニャたちを見て微笑む。

ヴェーラ号はアシカの浜を避けて大きな木が生えた岸壁の近くに停泊した。

「すげぇ・・・なんて暑さだ・・・」

マスケット銃を肩にかけた鍛冶師たちは船を降りて深い緑を見渡す。

「あっついなのです・・・」

マスケット銃を肩にかけたブローニャは暑そうにボタボタと汗を垂らしながら息を荒げる。

「飲み物はたくさんある。水分補給を怠るなよ?」

マスケット銃を肩にかけ、大きな金属タンクを背負った克己はブローニャの水筒に特製スポーツドリンクを補充する。

アブナイ秘境(ひきょう)編

ソフィア

北の大地で財政を管理するお嬢様。

優しくもあり、冷徹でもあるザ・北国の乙女。

本名はソフィア・クリシナ


教会騎士(きょうかいきし)たち

教会が抱える騎士団の騎士。

騎士と呼ばれているが、騎士の爵位を持っているわけではない。


シェフたち

北の国で最も強い男たち。

食べられる動物ならどんな猛獣でも殴り倒す。


研究員(けんきゅういん)たち

爆発と考古学が大好きな連中。

ブローニャたちを困らせる困ったヤツら。


モフモフ

古い文献に書かれている神の鳥。

見た目はでっかいシマエナガ。

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