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Ch.4 アブナイ姫様 その四

異世界転移した結城 克己は食事を終えた後、ゆっくりとお風呂に入れるおもちゃについて説明をした。

そして、トリーナがその話を王にして数日後にはおもちゃを持った職人が集まった。

「どうですか!?このアヒル!羽、くちばし、全てが本物!我が魔術工房の技術を集結させた最高の一品です!」

「いやいや、うちの工房が作ったアヒルの方が良いですよ!アヒルに乗るなんてロマンでしょう!?」

「いや、うちのアヒルだ」

「いやいや、うちのアヒルだ」

職人たちはアヒルのおもちゃを見せ合う。

「・・・」

マデリンは職人たちを見て大きなため息をつく。

「なんて虚無顔じゃ・・・」

王はマデリンを見つめる。

「まるでチベスナだ・・・」

結城 克己はマデリンを見つめる。

「何か詳しい案はありませんか?アヒルのおもちゃという情報だけでは何とも・・・」

トリーナは結城 克己に耳打ちする。

「あ、あの。手のひらくらいの大きさの黄色いアヒルが良いと思うんですが・・・」

結城 克己は職人たちを見てぎこちなく笑む。

結城 克己の提案に玉座の間は笑いに包まれる。

「黄色いアヒル!?なんだそれは」

「そんなアヒルいるもんか」

職人たちは爆笑する。

「プッ!」

マデリンは噴き出すように笑った。

(お風呂に浮かべるアヒルって言ったら黄色だろ!?なんで笑われなきゃ・・・って、ここ異世界だった・・・)

結城 克己は恥ずかしそうにしていたがハッとしてため息をついた。

「面白い!其方、面白いぞ!!」

王は結城 克己を見て笑みながらうなずく。

「よし、王が命令を出してやろう。手のひらに収まる大きさの黄色いアヒルを作って参れ!」

王の命令を受け、笑っていた職人たちが一斉に駆け出した。

その後、黄色いアヒルを提案した結城 克己はマデリン姫に笑われ続けるのであった。

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