Ch.29 アブナイ姫様リターンズ その四
プロトッシュ大臣として王宮に居る結城 克己は毎日プロトッシュを食べて品質管理をしている。
「・・・硬すぎるな・・・そのまま食うのは無理だ。スープやなんかに入れて食おう」
結城 克己はプロトッシュを食べる。
「ん~こりゃハムだ」
結城 克己は蒸し焼きにされたプロトッシュを食べる。
「はぁ~・・・塩分過多で死にそう・・・」
大量のプロトッシュを食べ終えた結城 克己は溶けるように座り込んだ。
「お疲れ様でございます」
トリーナは結城 克己に水を差し出す。
「お疲れ様です・・・」
結城 克己は水を受け取りながらそう言った。
「水を飲みましたら食堂へ。キーリーが困っております」
(姫・・・何したんだよ・・・)
結城 克己は返事をして水を一気に飲み干した。
向かう段階で大惨事を予感させる食堂に結城 克己が到着した。
マデリン姫は麺に飽きたと騒いで食べることを放棄したとのこと。
「どーしよう・・・」
キーリーは困ったように結城 克己を見る。
「もう麺は嫌だぁぁ!」
マデリンは駄々をこねる。
「具材だけ綺麗に食べやがって・・・」
結城 克己は麺だけが残された皿を見る。
「今日の夜はパンにするから我慢して食べてくれ」
結城 克己はマデリンを見る。
「麺はもう食べたくない・・・」
マデリンは麺を見つめる。
「そうだ、レッドキュリーを出せ!」
マデリンは結城 克己を見て笑む。
「あれはほとんど水分だから食事になりません」
「妾はあれがあれば生きていけるぅぅ!!」
マデリンは駄々をこねる。
「とりあえず・・・レッドキュリーを出して」
耳を塞ぐ結城 克己はキーリーを見る。
「わかった」
同じく耳を塞ぐキーリーは返事をした。
食堂から出た結城 克己はそのまま図書館に行って図鑑を読み始めた。
王宮の図書館には、国家機密として扱われていた世界地図や危険視されていた異文化が記された本が多数ある。
しかし、ここで結城 克己が見るのは植物図鑑だ。
「トマト・・・トマト・・・」
結城 克己は一人でそう呟きながらいくつもの図鑑を読み進める。
「プロトッシュ大臣だ」
「プロトッシュに合う食材でも探しているんでしょうか?」
従者たちは結城 克己を見る。
図書館を出た結城 克己はトリーナの所へ行った。
「丸っぽくて中身がプルプルしている赤い果実って見たことないですか?」
結城 克己はトリーナに問う。
「中身がプルプル・・・」
トリーナは想像しながら首を傾げる。
「え~っと・・・赤くて丸っぽい実をつける植物を集めてくれませんか?」
「赤くて丸っぽい実をつける植物・・・ですね。わかりました」
トリーナは結城 克己を見て笑む。




