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Ch.15 アブナイ集落 その四

「ねぇ、なんで鍛え始めたの?運動嫌いだったじゃん」

「運動できなかったらお前が動けなくなった時に困るだろ?」

「別に、かつは困らないでしょ?」

「困るのは私だけだよ・・・」

結城 克己が見た淡く煌びやかなこの夢は、大切な人が立てなくなる前に見た光景だった。


結城 克己は椅子の上で起床した。

「はぁ・・・治まってる・・・」

結城 克己は安堵のため息をつく。

(ドキドキし過ぎて寝れなかった・・・)

キーリーは布団から顔を出した。

「今日、畑仕事するんだったよな?」

結城 克己はキーリーを見て笑んだ。

「う、うん!そう、畑仕事する」

キーリーは慌てて起き上がった。

「よっしゃー!気合い入れて頑張るかー!」

結城 克己は準備運動を始めた。

(さっぱりし過ぎじゃない・・・?昨日あんなことがあったのに・・・)

キーリーは農具を持って一階に下りていく結城 克己を見つめる。


雑に耕された畑の上に立った結城 克己は鍬を振るう。

「よいしょー!」

結城 克己の掛け声と共に振るわれる鍬は畑を深く耕していく。

(こんなに仕事できるところをおばあちゃんたちが見たら今よりずっと過激なことをする・・・)

キーリーは畑を耕す結城 克己を見つめる。

「大丈夫?そんなに動いて疲れない?」

キーリーは休まず動き続ける結城 克己を心配そうに見る。

「いや・・・逆に動いた方が良い」

結城 克己は根を刈り取っていく。

「今日も絶対用意してくるだろうから・・・」

結城 克己は悟ったようにそう言った。


畑仕事を終えた結城 克己が戻ってくると夕食が始まった。

今日も集落の真ん中に設置された丸いテーブルに豪華な料理が並べられた。

「どうぞどうぞ。遠慮なさらず」

集落の人たちは結城 克己の取り皿に料理をよそっていく。

「ハイ・・・」

結城 克己は料理を見つめる。

(上手くいくんだろうか・・・)

キーリーは結城 克己を見ながら料理を食べる。


二階に戻ると結城 克己はベッドに寝転がった。

「今日は大丈夫そうだー・・・」

結城 克己は気絶するように眠った。

(都の人って抱きついてすら来ないんだ・・・都のあの職業・・・紳士?っていう職業だったのかな?)

キーリーは結城 克己の背を見る。

(もう・・・気を遣わなければいいのに・・・)

キーリーは結城 克己を抱きしめた。

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