Ch.14 アブナイ集落 その三
結城 克己は川に着いた。
流れはかなり急で、簡素ながら柵が設置されているほど危険視されている。
結城 克己はキーリーに心配されながら何とか水を汲んで集落に戻った。
そして、集落の長から布を貰って部屋に戻った。
「よっしゃ!」
結城 克己は布を水に浸して絞ると上裸になった。
「す、すごい筋肉だね・・・ユウキって服着てると痩せて見える人?」
頬を赤くしたキーリーは結城 克己の上裸を見つめる。
「だと思う」
結城 克己は体を拭く。
(水運ぶのって結構大変なのにすらすら運んじゃってたし・・・この人意外とすごいのかも・・・)
「キーリーも拭けよ。俺、部屋から出るからさ」
結城 克己はキーリーを見て笑んだ。
「う、うん・・・」
キーリーは顔を真っ赤にしてうつむいた。
体を拭き終えた結城 克己は部屋から出て一階に行った。
一階に下りると集落の人たちが迎えた。
「旅人さん!いや、旅人様!水をどうもありがとうございます」
集落の人たちは結城 克己にお辞儀し続ける。
「いや、川から水を運んだだけで・・・」
結城 克己は集落の人たちを見てそう言った。
「もう、儂らは水を運ぶことができんのです」
「畑もキーリーに任せきりで・・・」
集落の人たちは結城 克己を見てそう語る。
「今日はごちそうを用意します。食べていってくださいませ」
集落の長は結城 克己を見て笑んだ。
夕食が始まると集落の真ん中に設置された丸いテーブルに豪華な料理が並べられた。
「へぇ~」
結城 克己はテーブルの上に並べられた亀の煮込み料理、色々な根菜の蒸し焼き、ウナギのような魚の串焼き、豚レバーの煮込み料理を見渡す。
「美味しそう・・・ですね」
結城 克己は亀の煮込み料理を見て困惑する。
「どうぞどうぞ。遠慮なさらず」
集落の人たちは結城 克己の取り皿に料理をよそっていく。
「おぉ!美味い!!」
亀の煮込み料理を恐る恐る口に運んだ結城 克己は驚きながら笑む。
「それは良かった。さ、どんどん食べてくださいね」
集落の長は結城 克己を見て嬉しそうに笑んだ。
(こんな豪華な食材、どこから持ってきたんだろう・・・)
キーリーは考えながら料理を食べる。
夜が深まった頃、眠っていたキーリーは体を起こす。
「ねぇ、ベッドに入って寝なよ。私、別に気にしないから」
キーリーは椅子に座ってうとうとする結城 克己を見る。
「いや・・・ダメなんだよ・・・」
目を覚ました結城 克己は困ったように恥ずかしそうに言葉を紡ぐ。
「ダメって?」
キーリーは起き上がった。
「今日に限って・・・俺の俺が・・・元気に・・・」
結城 克己は超恥ずかしそうに伝える。
「?・・・!?」
首を傾げていたキーリーは顔を真っ赤にしてベッドに潜った。
(おばあちゃんたちやったッ!!やりやがったッ!!なんて執念・・・メチャクチャ集落を存続させようとしてるッ!!)
顔を真っ赤にしたキーリーは布団を被った。




