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Ch.11 アブナイ魔女 その五

夕食を終えた結城 克己は焚火を見ながらうとうとし始めた。

魔女ロレッタはそんな結城 克己を見つめながら胸元から瓶を取り出した。

「そんな無防備で・・・一人で旅なんてできるわけがない」

ロレッタは音もなく静かに結城 克己に近づく。

「何してんだよ・・・」

結城 克己の声にロレッタは足を止めて冷や汗を垂らす。

「ね、寝言・・・?」

ロレッタは結城 克己を見つめる。

「ふざけんなよ・・・」

「・・・」

ロレッタは黙って瓶を持つ手を下ろした。

魔女ロレッタは結城 克己を軽く突いて倒すと覆いかぶさった。

「むにゃむにゃ・・・」

結城 克己はロレッタを抱きしめた。

「・・・」

ロレッタは驚きながら頬を赤くする。

「・・・?熱!!アッツ!!」

克己を見ていたロレッタは背中に当たる焚火を見て叫んだ。

「はぁ~・・・」

結城 克己から離れたロレッタはしょんぼりしながら背中に水魔法を当てる。


焚火が消えて山の向こうから太陽が姿を見せ始めた頃、結城 克己は再び歩き始めた。

そして、分かれ道で二人は止まった。

「こっちに来なよ」

ロレッタは魔石鉱山行きの道に立つ。

「行かない」

結城 克己はエリウード湖行きの道に立つ。

「はぁ~あ~もうお別れか~」

ロレッタはがっかりしたように、大げさに言葉を発する。

「じゃあね」

ロレッタは結城 克己に微笑んだ。

「またな」

結城 克己はロレッタに笑んだ。

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