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6 Fランクの楽しみ方。

ざっくり伝えたいこと


・誰もやりたがらない仕事をやっている人は素晴らしい!


・無名=Fランク。でも、楽しいことはいっぱいあるよ!


・せっかく生まれてきた命。自分だけの価値を見つけて楽しもう!」

学歴のAランクとFランク。


住んでいるところが都市部か田舎かのAランクとFランク。


仕事が、高給で注目されて皆にちやほやされるか、低賃金で地味で誰もやりたくないことをしているか、のAランクとFランク。



とにかく自分がいる今の立場に安心し、自慢したくて、勝ち組・負け組なんていう言葉を作る人は必ずいます。



でも、人生何がAランクで何がFランクなのか。それは人によってそれぞれです。


仕事のAランク。誰もやりたがらない仕事をコツコツとやっている人は、とても立派です。


高給取りだった人が、社会への貢献に目覚めて、給料はとても安い福祉の仕事に回ることもあります。


他人が勝手に決める自分の価値に、振り回されるのはもうやめましょう。



そうだよ、自分はFランク! 学ぶことがたくさんある!



謙虚にそう考えて、Aランク自慢がしたい人には好きに言わせておきましょう。



Fランクである自分を意識するということは、そうして人生に(つまづ)いたほかの人の痛みがよく分かる立場にあるということです。


Fランクな自分を意識する人は、自分が、ではなく、周りの人のおかげであることに気づけます。


Fランクな自分は、もう、競争から解き放されているとも言えます。心の余裕が出来るでしょう。



立派な仕事というのは、ぱっと見た目のランクで決められるものではありません。


重要なのは、それが本当に人のために役立っているかどうかなのです。



お金をたくさん(もう)けられればいいという価値観は、今までは機能してきましたが、これからはどうでしょうか。


現在、消費者のニーズは全世界的にモノからコトへとシフトしています。


たくさん不要なものを買うよりも、感動できたり、自分のスキルアップができるためのことにお金を使うという動きが出ています。


ここなろうに来ているみなさんならば、以前は本をよく買っていたけれど、ネットで作品が読めるようになって買わなくなったという人も増えていることでしょう。


本の売れ方は、一通り読んでもう読まないような本の売れ行きは悪く、手元に置いて何度も読みたくなるものは売れるようになってきています。


これは、本というモノを買いたいのではなく、それによって得られる感動を手に入れたいという動機があるからです。



今、よくお金が動くものを考えてみましょう。



旅行や、お友だちの家へお邪魔するときに持って行くちょっと高級な地方のお菓子。


震災があったら、募金をしたり、被災地の特産物の購入や、その地域を旅行して、現地の食事や宿泊などによる応援。



そういった、喜びたい、楽しみたい、役に立ちたいという願望が、なけなしのお金を使いたいという気持ちにさせるのです。



家、車、高級時計。バブル期にもてはやされた「モノ」に対する価値観は、激変しています。



家は、親のものを継げば事足ります。


車は、昔よりずっと性能が良くて低燃費で安いものが手に入ります。高級車である必要はありません。


高級時計。スマホがあれば極めて正確な時間が分かります。



今は断捨離だんしゃりや「足るを知る」という感覚が広がっていきつつあります。



不要なものは買わず、あるもので満足する。


その感覚は、もっともっと高いモノを買って自分を良く見せようという欲望と真逆にあるものです。



給料が少ないなら少ないなりに。



昔は、音楽を楽しむなら、そのための機械と記憶媒体が、ゲームにはゲームの機械とソフトが……と多くのモノが必要でしたが、パソコンやスマホのおかげでずいぶんとスマートになりました。


そして、今は自分が発信者になれる時代です。


なろうで小説を書いて人に読んでもらったり、絵や写真をやってハッシュタグを付けてツイッターで公開したり。音楽や動画を作ってYoutubeで配信したり。


そんな生活が日本のどこにいても出来るのですから、それはとても恵まれた環境にあると言えないでしょうか?



昔は、文化面、つまり小説、絵画、音楽、演劇など様々なジャンルに置いて、名前が知れ渡った偉人というものが必ず存在していました。


今はどうでしょう。面白い小説の作品はなろうにもたくさんありますし、何の評価がされていなくても名作であるという場合がとてもたくさんあります。


音楽や絵画や演劇なども、名も無い人がクオリティの高い作品を無数に発表しています。



つまりは、無名=Fランクという価値観が、もう古いものになっているということが言えるのです。



有名だからと言って、自分に合うものとは限らない。


無名だったとしても、自分にとってはとてもとても大切な存在。



ならば、まずは愛される無名=Fランクを目指しませんか?



Fランクな自分だからこそ、プレッシャーや見栄(みえ)とは一番遠いところで、心おきなく楽しめる。


無名でも、ご縁が出来た数少ない人を、とても大切にできるFランク。



どうでしょう、Fランクな自分、それほど悪くないと思いませんか?



常に学ぶ姿勢を忘れず、人助けと感謝を胸に、栄誉を人に譲って無名なままに。


そんな自分を極めていけば、Fランクである自分を責める気持ちもいつの間にか無くなっていきますよ。



せっかく生まれてきた命です。



これからの人生を、人と比べず、できるだけゆっくりと焦らずに、自分だけの価値を見つけて楽しんでいきましょう。

人生うまくいっていないなあ……というあなたへ。


植西聰(うえにしあきら)氏 の


「揺るがない心をつくる101の名言」という本をおすすめします。


お坊さんの、心が豊かになる言葉がたくさん詰まっていますので、人生に(つまづ)いたとき、新しい環境で不安なとき、より良く生きるための指針となる本として、買っておいて損はないですよ。


小学校や中学校の段階で、学校へ行くことが苦痛になり、形式として中学校を卒業したあとでニートになってしまったり、高校を中退してしまった方々には、最近通信制高校も充実してきていて、あまり学校へ通わなくても単位の取れるところや、さまざまな社会への扉が開かれているところも出てきているようです。


KADOKAWAドワンゴの「N高等学校・S高等学校」


三幸学園の「飛鳥未来高等学校」「飛鳥未来きずな高等学校」など。


良かったら調べてみてくださいね。

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― 新着の感想 ―
[良い点] そういう人たちの心の支えとなる。
2020/02/07 17:31 退会済み
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