↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

96/142

第九十五章 宴会と建設と宮廷の秘密

さあ、始まった!


適当に座ったんだが、なぜか俺の隣には片側にイビス、もう片側にセフィーナが陣取った。他の奥さんたちや子供たちは、あちこちバラバラに散らばっている。


サユリは何度もジョニーの手からグラスを叩き落とそうとしていた。あいつが酒を喉に流し込むたびにだ。だが、どうやら「鋼鉄の胃袋」って呼ばれてるのは伊達じゃないらしい。酔ってる様子が全然ない。


俺がサラダを取ろうとした瞬間、イビスが横から飛びついてきて、自分で盛り始めた。


「そんな、ご主人様、お手を煩わせるなんて。私が全部やりますから」優しい声で言いながら、俺の世話を焼き始める。


不満そうに「にゃあ」と鳴いて、セフィーナは肉の盛り合わせを俺に差し出し、ニコニコしながら反対側から次々と乗せてくる。


「ニコはお肉が大好きだもんね、にゃ!」


イビスは心配そうに猫娘を見て、不満げに首を振った。


「いいえ、お肉ばかりは体に悪いです。ご主人様には健康的なものを召し上がっていただかないと」


二人は視線を交わし合い、さらに熱心に盛り付け始めた。


「二人とも、ありがとう。もう十分だよ」俺は皿の上の料理の山を見て、笑いながら言った。


イビスはお辞儀をすると、空になった器を置いて、急いで地元の果物で作ったコンポートのようなものを注いでくれた。砂糖そのものはここにはなく、とても甘い実をつける植物が使われていた。少量の果肉を他の果物と一緒に煮ると、かなり美味しくなるんだ。甘い部分を直接抽出しようとする者はいないようで、まあ普通は甘味を強める必要もなかった。デザートや甘いものはある程度プリセットメニューに入っていたし、自分で作る人は少なかった。


一方セフィーナは、俺がひとまず給仕されたのを見計らって、そっと近寄ってきて腕に抱きつき、喉を鳴らし始めた。


少し離れたところに座っていたフロルガが、気づかれないように猫娘の尻尾を引っ張った。するとセフィーナは不満そうな顔で姿勢を正し、静かにサラダをつつき始めた。


フェブリモールがクリスティーナの隣に座ろうとしたまさにその時、その席に満面の笑みを浮かべたジェシーが座った。


「ん、何か用?」と彼女は無邪気にエルフに尋ねたが、少し戸惑った様子の彼はただこう答えた。


「あ、いや、みんなに行き渡ってるか確認してただけだ。全部問題ない!」


笑顔を浮かべたまま、二人はしばらく見つめ合っていたが、やがてフェブリモールは別の場所へ移動し、イヴェットの隣に座った。赤毛の弓使いがエルフに何かを囁くと、彼は拗ねたように顔を赤くして横を向いた。


俺の向かいにはケル、ラズ、マハが座っていた。ちなみに、彼女たちが食事の席でどう振る舞うのか見たことがなかった。いつも早めに席を立っていたからな。


ケルは苦悩に満ちた目で、目の前の肉の塊とフォークとナイフを見つめていた。一方、ラズは小さく笑いながら自分の肉を切り分けると、母親と皿を交換した。


首を振って、ケルはため息をつくと、切り分けられた肉に喜びを込めて噛みついた。


マハの方はというと、果物を盛り付けていた。俺をちらりと見ると、彼女は厚い皮の細長い緑色の果実を手に取り、器用に端を折って皮を剥き、中身を吸い始めた。ケルは静かにちゅうちゅうと音を立てる娘を横目で見たが、何も言わなかった。ただ、近くに座っていたテクガンの連中が二人ほど、その様子を見てよだれを垂らしそうになっていた。


俺も娘のまたふしだらな行為を煽らないよう、急いで目を逸らし、食事に集中した。


だが、フォークで二、三口運んだだけで、背中をトントンと叩かれた。振り返ると、嬉しそうに笑っているデフールがいた。


「死すべき者の旦那、これはどうも。俺たち、あんたと一杯もやったことがねえじゃないですか?」


考えてみれば、確かにそんな前例は思い出せなかった。正直、こうあちこち駆け回ってるうちに、最初の頃に俺を助けてくれた奴らの多くが影に隠れてしまったが、あの時もそして今も、彼らの助けは計り知れないほど大きい。


俺は笑ってドワーフの手から杯を受け取り、カチンと鳴らして、長い人生に乾杯しようと提案した。


「そりゃあいい、あんたの言う通りになりますように!」


ガハッと声を上げて、ドワーフは一瞬で杯を空にした。俺も負けじと飲み干す。うおっ、これは明らかにワインじゃないぞ! アルコール度数40、いや、それ以上あるんじゃないか!


「ご主人様、何か食べてください。じゃないと、体が熱くなって女の子の体が欲しくなって、私は……」イビスは最後まで言わず、何かを想像してしまったようだ。目を閉じて、その場でゆっくりと体を揺らし始めた!


「そうにゃ? あんた、お酒飲むとベッドに行きたくなるにゃ?」セフィーナが確認するように聞きながら、俺にまた酒を注いだ。


「俺が最後に飲んだのなんていつだったか、何でそんな話になってるんだ」


それに、セフィーナとが一番多かったんだから、何をそんなに気にしてるんだ。まあ、全体の回数で考えれば昔の話だけど。でもしょうがないだろ、あの時の借りを全部返してたら、俺はベッドから起き上がれなくなるぞ。


実際のところ、雰囲気は悪くない。内心のもやもやがなければ、思いっきり楽しめたと思う。でも、日曜日特有の嫌な感じが消えないんだ――休日なのに明日は仕事で、その憂鬱な気分が一日中纏わりついてくるあの感覚。


食事に気を取られながら、俺は思い出していた。ああ、そういえば基地はまだ行きそびれてるな、これから行かないと。ウルカストはまだ何とかやってるみたいだ、死亡通知が来てないってことは。ただ、どうやって連絡を取ればいいんだ。もしかして、テクガンの領域にあるテクガンの基地に寄れば、信号が拾えるか?


それと、機会があるうちにクリオシタから盗賊どもの情報を聞き出しておかないと。


主なことは――たぶん全部だな。


その間にジョニーがみんなにウィンクしながら、サユリが疲れたって言い出した。狐娘は顔を真っ赤にしたけど、本当に疲れたふりをしようと頑張ってた。


くそ、俺もあんなバカみたいに見えてたのか?


犯人たちが去ると、残った連中もぼちぼち小さなグループに分かれ始めた。ノリのいいポップスはあったが、スローな曲は見つからず、すぐに酔っ払いたちの踊りへと化していった。


フッと鼻を鳴らし、俺は外へ新鮮な空気を吸いに出た。しばらくすると、ファリンがタバコを吸いに出てきた。


「構わないか、死すべき者?」長老が尋ねたが、俺は手を振るだけだった。


音楽から解放され、俺たちはしばらく静かに立ち尽くし、頭上に垂れ込める曇り空を眺めていた。


「ありがとう、ニコ」突然ファリンが言った。


「ん? どうした急に?」


重いため息をつき、長老は少し考えてから、こう言った。


「振り返ってみると、死すべき者であるということがどういうことか、理解できる気がする。お前は自分の世界からやって来て、いきなりお前は今から死ぬんだと告げられた。そして多くの者が喜んだ――お前の死を喜んだわけじゃない、もちろん、もう少し長く生きられる可能性を喜んだんだ。それなのにお前は驚くほど冷静に振る舞い、今じゃ俺たちが何も気にせず祝えるような状況まで持ってきてくれた」


頭を掻きながら、俺はあの頃を思い出した。ああ、確かに妙な感じではあったが、自分の身に起きたことをこの人たちのせいにする意味があるだろうか? ネジを締めてるのは上の連中で、彼らを責めるなり感謝するなりすべきは召喚そのものについてだけだ。


「ああ、ただこういう馬鹿な性格なんだよ」と俺は小声で言った。


「全然馬鹿じゃないにゃ!」聞き慣れた声が響いた。


「おお、娘!」ファリンは笑顔になった。俺のところに近づいてきたセフィーナを見て。暖かい室内から出てきた彼女は、吹き始めた風に軽く震えていた。「疲れただろう、あれだけ作ったんだから」


少女は何も答えず、俺はただ彼女の頭を撫でた。満足そうな喉を鳴らす音が聞こえた。


咳払いをして、ファリンは去っていった。俺は妻に囁いた。


「じゃあ、俺も行くよ。ゆっくり休んでくれ。まだやることが山ほどある」


セフィーナは俺の目を見て微笑み、こう言った。


「分かった! だけど無茶はしないでよ、にゃ!」


でも帰る前に、センターに顔を出した。ああ、アンネリはもう食べ終わって休んでるな。アイリーンも退屈そうだ。二人を捕まえて、手伝ってくれと頼んだ。


死すべき者の館まで行くと、俺たちはフレムテックの拠点に転移した。


アンネリにはクリスタリットを探してもらって、アイリーンには彼女にとって故郷みたいなものである拠点を案内することにした。ついでに一緒に、ここに何が建ったのか見て回ろう。


「建設完了」


「建設完了:基礎パワーバリア、基礎自動防衛システム」


建設可能リスト更新中......完了。


新規施設アップグレード:


――高エネルギー出力フィールドと複合装甲プレート(必要条件:1.クロマナイト合金の研究 2.人工知能研究所における高エネルギーフィールドの研究)


――強化フィールド付きアクティブ防御システム(必要条件:人工知能研究所におけるロボット探知システムの研究)


――変形式タレット(必要条件:人工知能研究所における武装の小型化研究)


実際、今この時点でロートクの周囲には細い柱が配置されていて、その間を青白い濁った光が唸りを上げて輝いており、その向こうはほとんど何も見えなかった。高さは全体で数メートルほどで、アルヴァーの城壁よりは低いが、おそらくもっと頑丈だろう。柱には丸い窪みが見える。もしかしたら、そこに防衛機構があるのかもしれない。それとは別に、周囲全体に小さなアンテナが現れていた。


ついでに、ここには研究施設が必要だとわかった。ただ、まだリストにはなかったから、とりあえず手当たり次第に建てていくしかないな。


アイリーンと一緒に端末をいじくり回して、フレムテック派閥のインターフェースで彼女に権限を渡す方法がわかったようだ。次の建物は彼女が自分で発注した:訓練所、歩兵兵舎、パイロット訓練センター。ただ、全部結構高い。コンポジット700、ポリマー550、モジュール12。でも、いずれにしても、そろそろやらなきゃな。軽量メカ以上の操縦ができないのが、かなり俺の足を引っ張ってるんだ。


リストを眺めて、偵察ドローン格納庫も発注した。安いからな――コンポジット150、ポリマー50、モジュール5。


アンネリが俺たちの元に戻ってきて、クリスタリットの源泉があった場所まで案内してくれた。ドローンは一機以上は回してもらえなかったが、それでも悪くない。


「ありがとう、アンネリ。お前がいなかったら俺たちどうなってたことか」


最近ずっと疲れた様子を見せている彼女が、弱々しく微笑んだ。


「私のこと忘れてなくて嬉しいわ。でも、あなたたち死すべき者に必要なのは一つだけよね! クリスタリット探しだけ!」


笑いながら、俺はふと思った。冗談の中にも真実は含まれているのかもしれない、と。そしてすぐに尋ねることにした。


「なあ、お前はこの仕事長いんだろ? 首都のために源泉を探したこともあるんじゃないか?」


重要人物ぶろうと、彼女は胸を張って背筋を伸ばした。


「ええ、もちろんよ。父の話だと、宮殿から定期的に鉱脈探索の依頼が来てたし、かなりの報酬も出てたって。でも、私たちには正直あんまり回ってこなかったけどね」


ふむ、何かがおかしい。死すべき者の王がクリスタリットを手に入れたとして、何のために? モデルのアップデートのため? でも、俺の今の手持ちだって、山ほどのアップグレードに十分足りるくらいあるんだ。奴には、アルヴァーのもの以外に心臓なんてなかっただろう。それに、シアディンを見る限り、強化なんて一つあるかどうかってところだ。


それをどこに使ってるんだ?


◇◇◇


宮殿は静まり返っていた。そもそも、普段からそれほど大きな用事があるわけでもない。食事の準備、掃除、洗濯といったことはあるが、それらはすべて召使いたちが静かにこなすことに慣れていた。


だからこそ、シアディンのヒールの高い靴音は、館のこの翼全体に響き渡っていた。彼女は急いでいるわけではなく、ゆっくりと歩きながら窓の外を眺めていたが、実際には自分のことを考えていた。この瞬間から賭けは始まった。もちろん、かなりの努力をすれば引き返すこともできるが、やはり新しい展開にできる限り力を貸すべきだろう。あとはニコが期待を裏切らず、かけた信頼に応えてくれることを願うだけだ。子供たちの結婚は万が一のための保険だ。ちなみに、彼にも娘たちがいるはずだし、もしかしたら自分の息子を嫁がせてもいいかもしれない?


そんなことを考えながら曲がり角を曲がったところで、彼女は足音を忍ばせて歩いていたザラとぶつかりそうになった。狼娘はエメラルドの女王を一瞥すると、堪えきれずに牙を剥いて笑みを浮かべた。


「何ニヤニヤしてるのよ?」不機嫌な声でシアディンが尋ね、立ち止まって挑戦的な視線をザラに向けた。


笑みを浮かべたまま、狼娘は尻尾を揺らした。


「ただ想像してたのよ。あんたがすべてを失うところをね。かつての私みたいに」


鼻を鳴らして、シアディンは狼娘の言葉を遮り、言い放った。


「私とあんたを一緒にしないで。私は血統による女王よ。あんたはただの王の敷物に過ぎない。それをたまたま女王と呼んでいるだけ。アンが遊びに飽きたら、あんたを捨てるわ。そうしたら皆があんたの美しい毛皮で足を拭くことになる。私が真っ先にね」


ザラは唸り声を上げ、指輪を回して兵科モデルを起動させそうになった。しかし、どのみち勝てないと理解し、侮辱を飲み込んで顔を上げたまま黙って立ち去った。


ザラのいつもの奇行にまた少し落ち込んだシアディンは、ため息をつきながら歩き続け、やがて自分の部屋の大きな扉の前にたどり着いた。


中に入ると、彼女はまず窓に近づいてカーテンを開けた。天気は曇っているから、これ以上陰鬱な雰囲気を増やすべきじゃない。冬の前に、肌にもう少し暖かさを与えてあげよう。


雲の間から差し込むわずかな光に微笑んで、彼女はドレスの上着を脱いで動きを止めた。部屋の中に誰かがいる。椅子の背もたれが高いせいで自分より先に来た人物は見えなかったが、窓から落ちる影が明らかに人間がそこに座っていることを示していた。


エメラルドを取り出し、彼女は慎重に横から椅子を回り込んだ。


せいぜい十八歳くらいに見える若い男。かなり長い白髪が顔を綺麗に縁取っている。薄い青の瞳は無関心に輝き、表情も無関心そのものだった。男の体には銀色の色合いが絶え間なく煌めく鎧が身に着けられていた。鎧の上には、縁に装飾模様が施され、肩には黒い斑点の入った純白の毛皮が飾られた長いマントが羽織られていた。


首を隠す長い襟は、中央で大きな青みがかった宝石で留められていた。


シアディンはエメラルドを下ろし、ほっと息をついた。


「あら、アン、あなたなの。来るって言ってなかったでしょ」


王は彼女の方に顔を向け、表情を変えずに静かに話し始めた。もっとも、唇は動いておらず、首の宝石だけが青く明滅していた。


「自分の宮殿の部屋を訪れるのに許可が必要なのか?」


シアディンは申し訳なさそうに微笑み、胸をはだけると、夫の膝に飛び乗った。


「あなた、何を言ってるの! ただ、そうしたらもっと熱烈に迎えられたのに。でも、まだ手遅れじゃないわよね?」そう耳元で囁きながら、シアディンはアネンクレトゥスの氷のような肌に手の平を滑らせた。


「その必要はない。お前はいつでも素晴らしい。それに、この姿にとっては、お前はいつでも熱いのだから」王は素っ気なく答えると、少女の胸を揉み始めた。


できる限り心からの笑顔を浮かべながら、シアディンは氷のような愛撫に耐え、優しく言った。


「悪いけど、そのアルヴァーの姿、あまりにも似合いすぎて、見てるだけで欲望が抑えきれなくなっちまうんだ!」


「ほう、興味深いな。嬉しいことを言ってくれる」アンは即座にそう答えると、妻の魅力的な部分から視線を外し、彼女の目を覗き込んだ。「とはいえ、俺としてはむしろ、お前が俺の背中で一体何をしようとしてるのか、そっちの方が気になるんだが」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。