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第六十九章 突然のアップデート

女王をポータルに押し込んで、俺はもう二人のお利口さんたちを回収し、ジョニーとサユリと交換した。


さらに三人。今度は兵士も何人か連れて行った。テクガンの基地がどれほど酷い有様になっていたか覚えていたからだ。エルフの娘は建物の上空を飛び回ってようやく見つけた。クテアスとケルは本当に悲惨な状態で、瓦礫の山の中から探し出すのも一苦労だった。


銀色の鎧を着た女たちも目を引いた。女の子たちがあれと戦って相当苦労したんだろうから、こいつらも回収しておくべきだろう。もっとも、俺が既に知っている装甲板を纏った黒豹たちもいて、あれも厄介な相手だ。どのみち、今はここを片付ける人員もいないんだから、気にする必要もないか。


全員の治癒を終えて、俺は大半の人間を休ませに送り出した。いや待てよ、まだ鳥の皇子が一人いたんだった!


全てが起きた場所を思い出して、俺は素早くその場所まで飛んで行き、正直驚きながら、何故か消えている遺体を辺り一帯探し回った。


まさか、あいつまだ生きてたのか?


フェブリモールに問題が発生したことを伝えると、偵察隊を送るという確約もらった。完全に彼に任せることにして、疲れ果てた俺は死すべき者の館へと向かった。


どうやら俺の頼みもむなしく、女の子たちは休む気がなかったらしい。リビングも寝室も誰もいなかった。ため息をついて、俺も一緒に後片付けを手伝いに行こうとしたとき、上の階からソフィアの悲鳴が聞こえてきた。


加速のエンチャントを発動させ、俺は階段を駆け上がった。エリートヘビータクティカルナイトの姿で素早く段を飛ばしながら、頭の中では何が起きたのか考えをめぐらせていた。まさか襲撃者の中に潜んでいた奴が、こんな卑劣な奇襲をかけてきたのか?


歯を食いしばり、最上階に飛び込んだ俺は、白髪のエルフを見て身体を硬直させた。マシンガンを構え、取り逃がした奴に長い連射を浴びせたが、目の前に現れた鳥の群れが弾丸を遮った。


無防備なソフィアは隅に身を縮め、恐怖で震えていたが、どうやら怪我はないようだった。


俺は前に突進し、剣で鳥の群れを切り裂きながら進んだ。距離を詰めると、再び発砲した。


エルフはさらに大量の生きた盾を作り出した。部屋中が鳥で埋め尽くされ、息もできないほどだった。だが俺は十分に接近していた。近接戦に持ち込むため鋭く踏み込み、剣が装甲に当たって甲高い音を立てた。


舌打ちをして、俺はクリスタライトの短剣を引き抜き、それでダメージを与えようとした。そのとき、エルフが突然落ち着いた声で言った。まるで俺たちが居酒屋で一緒に座ってビールを飲んでいるかのような口調で。


「もう、もう!やめてください、お願いします」


鳥の言葉を裏付けるように、鳥たちは消え去り、相手は両手を上げた。降参か? 俺は素早くテクノコマンドに切り替え、睡眠弾が装填されているのを確認してから撃とうとしたが、エルフは突然床に崩れ落ち、その口から白い霧の塊が現れ、素早く俺に向かって飛んできた。幸い、フレムテック製のヘルメットはどこでも優秀だから、念のため外部フィルターを切って内部酸素供給源に切り替えた。


捕まえるものがないと悟った雲は、急いで戻っていった。これってコレクターがやってたやつだよな? そうか、くそ、確かに、ポータルから来た客は死んだんだから、俺が他の連中と一緒に蘇らせたってことか。


白髪のエルフが再び目を開けたとき、俺は言った。


「クリオシタ?」


エルフは首を傾げ、顎に指を当てて、興味深そうに俺を眺めた。


「そう、正解。で、君は何者だい?」白髪のエルフは落ち着いた声で尋ねた。


下から誰かが音を聞きつけて走ってくる足音が聞こえた。ソフィアに皆のところへ行って落ち着かせるよう頼み、娘が下へ走っていくのを待ってから、俺は答えた。


「ただのニコだ。この村に住んで、のんびり暮らしてる」


女々しく笑いすぎだろ、とツッコミたくなるような笑い声を上げて、エルフは俺にこう言った。


「そうだな、その通りだ。幸い、この哀れな奴の脳みそを十分に探ったから、ただの寒村に支配者の軍隊が向かうはずがないってことくらいは分かったよ」


「待て待て、お前、死体の思考を読み取れたのか?」


くそ、男の体に入ってる相手に女扱いで話すのって、なんか変な感じだな。あの可愛らしい体はどこにやったんだ?


「おや、君も好奇心旺盛なんだね?」エルフがちょっと色っぽく言ってきた。気持ち悪い。しかもこいつ、長生きできないんだよな……


「まあ、多少はな。それで?」


「ああ、読めたよ。なあ、お互いの好奇心を満たし合うってのはどうだ?」


なんだか嫌な予感がするな。やっぱり聞いておくべきか。


「なあ、クリオシタ、お前のあの可愛い女の体はどこだ?」


照れたようにエルフが答えた。


「ああ、あれは注目を集めすぎるんだよ。それに一人だとつまらないしね」


あのコレクターが狂人みたいに喋ってたのを思い出すと、こいつも同類ってことか?参ったな。


「悪いが、突然生き返った敵の体も注目度は変わらないぞ。悪く思うな」


物思いに沈んだように指で顎をトントンと叩くと、白髪の男は床に倒れ込み、雲のようなものがどこかへ廊下に飛んでいった。それを目で追うと、エルフの娘の体は死すべき者の工房にあることが分かった。


やがて可愛らしい少女が俺に近づいてきて、目を大きく見開き、期待するような視線を向けてきた。まるで俺がさっきまで面白い話をしていたのに、いいところで急に中断したとでも言いたげだ。


まだみんなに一位派閥の生きた代表者を見せてショックを与えるのは早いと判断し、俺は少女に椅子を勧めて、自分は寝台の一つにドカッと腰を下ろした。


翼を羽ばたかせた少女は、片方の翼を手に取ると羽を撫でつけながら、俺のほうをちらちらと見てきた。


俺は彼女に、彼女が死んで蘇ったときに実際何が起きていたのか、少し話してやった。まあ、蘇生のプロセスそのものについても話さざるを得なかったんだが。


俺の話を真剣に聞きながら、少女は羽を整え終えると、今度は少し身を乗り出すようにして座り、まるで俺の言葉を一つ残らず拾おうとしているかのようだった。


俺がとりあえずこのくらいでいいだろうと思ったとき、エルフの娘は唇を舐め、一瞬考え込んだ。そして、まるでおとぎ話に出てくる美女のような、細く、ほとんど魔法のような声で答えた。


「ああ、そういうことか。まさかアルヴァー派閥に来ることになるとは思ってなかったわ。しかも局地紛争のど真ん中だなんて。はあ」


娘が落ち込んでいるのを見て、俺は心配になった。彼女のほうは、何も話そうとしなかったからな。


「でも、ここにポータル開いたのはお前自身だろ?ってことは、戻ろうと思えば戻れるんじゃないのか。まあ、戻りたければの話だけど。ここも結構悪くないぞ」


少女は疑わしげな目で俺を見た。


「あら、あたしが自分でポータルを作ったって、どうして知ってるわけ? ん?」


ふむ、派閥内でどんな関係なのかは知らないが。まあ、名前を出しておくか。


「アクワイアが教えてくれた」


エルフの娘の目が驚きで見開かれ、それから先ほど以上の好奇心に輝いた。少女は椅子ごと俺にさらに近づいてきた。


「おお、じゃああたしの派閥のこと知ってるってわけね?」


「いや、大げさだろ。アクワイアと知り合いってだけだ。神々の荒野で会ったことがある」


羽をパタパタさせながら、エルフの娘はさらに近づいてきて、椅子から立ち上がった。近すぎる。髪から花と柑橘系の軽い香りが漂ってきた。まあ、彼女はこの距離を気にしてないようだし、俺は別にどうでもいいんだが。彼女の代わりにフロルガ、エンディス、セフィーナを想像してみた……いや待て、セフィーナはもう自分の語りに夢中すぎて、たぶん何も気にしないだろうな。


そういえば、エンディスだ! くそ、彼女、確かもうすぐ出産のはずで、あんなストレスの多い夜を過ごして……


「なあ、クリオシタ、荒野とかそういう話は後で話すから、オーケー? 今は、お前が基地内をうろつかせてた、あの金髪の若造の頭の中の情報が必要なんだ」


そういえば、ポータルの話も途中で終わったままだったな。それも後で思い出させないと。


「おう、分かった!」


そして始まった。やたらと詳細で、俺も予想外だった。


エイラド皇子、ランク5、デイピースメーカー。ハッ、モデル名に「鳩」は格好良くないって判断されたのか?


首都は隣接して配置された複数の「ロートク」で構成されている。選択肢は制限されるが、防衛面では優れた可能性を提供する。


すべてのロートクは王家で分割されている。最大数は、当然ながら王が保有している。ちなみにその名前はアネンクレトゥスだ。また例の骸骨野郎が聞いてきたときのためにな。


三人の女王がいる。人間――シアディン。エメラルドの女王。三人の中で最も秘密主義で、最も影響力がある。実際、皇子は彼女を一度も見たことがないらしい。まあ、何を言ってるんだって話だが、父親すら一度も見たことがないんだと! 実に素晴らしい親子関係じゃないか。


影響力第二位――狼娘のザラ、白雪。どうやら彼女とも皇子は接触していなかったようだ。


そして俺が既に知っているロラン、ブラッドクイーン。傲慢で自信過剰すぎて、結局そのせいで痛い目を見たわけだ。で、彼女の配下も全部俺のところに残っちまった。


調べてみると、ロランにはほとんど軍隊が割り当てられていなかったらしい。だから一回目で自分の軍を全滅させて、二回目はザラから借りたものの、一部だけ。つまり、精鋭部隊はまだ宮殿の警備に残っているってわけだ。


それと、かなり重要なことだが、ロートクの発達度が高くなると、ポータル系の建造物が解放される。既知の門に加えて「ロートク間転送装置」や、領域内の移動を加速するローカル門もある。実際、そういう転送装置のおかげで、最初の襲撃直後にあんなに早く軍隊が俺のところまで到達できたんだ。普通の道のりなら十六時間はかかるところを。残念なのは、逆方向には使えそうにないってことだな。起動は送信側でやる必要があるし。


この話を聞きながら、俺はふと考えた。クリオシタはアンデッドになった奴の頭の中も探れるんだろうか? あまり考え込まずに、俺は彼女にそう提案してみた。エルフ娘は翼を羽ばたかせて俺のところまで飛んでくると、俺の膝の上に座り込んで、腕で抱きついてきた。俺、長椅子に座ってるんだけど……


「わあ、あなたといると本当に面白いわ!新しいこと、大好きなの!」


こんな状況に突然置かれたことを考慮して、俺はやっぱり結婚について確認しておくことにした。


「クリオシタ、そっちでは家族ってどうやって作るんだ?」


首を傾げて、エルフの娘は髪を揺らし、翼を数回羽ばたかせた。まるで、俺に話すべきかどうか迷っているかのように。


「簡単な話よ、あたしは既にあんたを気に入った。他の連中にも気に入られたら、考えてあげる」


他の連中?これって今、コレクターの中に出てきたあの別の声のことを言ってるんだよな?でも彼女にはそんなものないはずなんだが……


少女は目を閉じ、顔をしかめながら、怪我をしていた頭の部分を撫でた。さらに強く目を閉じると、大きく「痛っ」と声を上げ、突然間抜けな笑みを浮かべた。


このイカれた笑顔を見て、俺は気づかれないように唾を飲み込んだ。


「やっほー!ニコ、だよね?」別の声だ。陽気で、やけにテンションが高い。


「えっと、クリオシタ?」


「おおっ、違うって……あはははっ!あたしがクリオシタなわけないじゃん、あれはただの好奇心バカだし!もう笑わせないでよ、あはははは!」


リビ・ガウディか?


エルフの娘が膝から飛び降りて、満面の笑みで俺に両手の人差し指を向けた。


「そうよ、イケメン、正解! ただのガウディ! あたしをあんな尻軽女と一緒にしないでよね、あはは! ねえ、尻軽女って分かるでしょ!?」娘は俺にウインクし始めたが、どちらかといえば神経質な痙攣に見えた。「イーヒャハハ、当たりくじ引いちゃった、あとは賞金ゲットするだけ!」


うーん。いや、これは絶対に後で対処すべきだ、徹夜明けの今じゃない。


俺は女王を呼び出して、娘に試してみるよう提案した。霧がロランの体に入っていき、翼を持つ彼女自身は今や止まることなくにやにやして、ポジティブな掛け声を叫び続け、黙り込んだ自分の……何だ? 同居人か?……を励まそうとしていた。


数分後、ロランは俺を見てこう言った。


「こいつだ、私の息子の殺し屋! くたばれ!」


身構えて、俺は剣を抜いた。女王は肩をすくめ、急いで続けた。


「おう、大丈夫だニコ、俺に任せとけ。こっちの方がずーーーっと面白いからな!」


「では、お任せします。どこにも行かないでくださいね!」


悪魔学者の姫をリザーブに戻して、俺は王子を蘇生させた。血まみれファミリーが全員集合だ!


悲鳴を無視しようと努めながら、俺は下へ向かった。一体どういう仕組みで、こんな狂人どもが一位を取れたんだ?


通常の覚醒まで残り数時間だったから、俺はソファまでよろよろと辿り着いて横になった。


◇◇◇


朝。まだ13日目。早すぎる、目を擦るのがやっとだった。


ステータス、ボーナス、全部前のまま。


月額料金のために、捕虜の一人をまた送った。残り16人。


そして新しいメッセージが届いた。


「月額料金:ネクロマンサーモデルの使用――1日につき寿命-3年」


白昼堂々の強盗じゃないか!これだけ予想外の条件がついてるなら、他のネクロマンサーを量産できない理由は明白だな。


畜生、また囚人が三人か。


成人した市民が四人。アキルズ、ソフィア、そしてドワーフカップルの子供たちだ。


そうだ、ソフィアに確認しないとな。あの訓練、ちゃんと終わらせられたのかどうか。


その間に、また新しいメッセージが。


「システム『ロートク』――アルヴァー派閥拠点:レベル2への拡張準備完了。適用しますか?はい/いいえ。注意!全員建物内に留まるよう強くお願いします!」


通りに飛び出すと、清掃作業をしていた全員に、近くの建物に一時避難するよう頼んだ。


全員が避難したのを確認してから、俺自身も身を隠し、確認ボタンを押した。家がかなり激しく揺れ、埃が舞い落ちた。足元の地面が細かく震えた。遠くのどこかで怯えた悲鳴が聞こえた。


五分ほどして、すべてが静まった。俺は通りに出た。


見慣れた円周が二倍ほどに拡大し、それに伴って川や森まで移動していた!結果的に、すべての資源施設は以前と同じ場所、つまり以前と同じ距離に収まっていた。建設用の土地も増えた。


壁は高くなり、その上には攻城兵器を備えた小さな石造りの塔がいくつか現れた。


中心部は規模が拡大し、俺の屋敷も同様に、今では五階建てでずっと幅の広いものになっていた。


「ロートク・レベル2。


自動防衛兵器――起動中。


要塞化の改善――有効。


資源採取の倍増(管理者のボーナスと重複する)――有効。


エリート建築物へのアクセスが開放された。


ランク4が開放された。


新規兵科モデル:


(希少金属の鍛冶場が必要)


ブレードダンサー、パラディン、アンブレイカブル、フェニックスナイト、レンジャー、円盤投擲者、リバーサイトクロスボウ射手。マスターハーバリスト、熟練治療師、神官。発明家、熟練錬金術師、攻城マスター、防衛マスター。装甲豹騎兵、蜘蛛騎兵。


(魔術師の塔2が必要)


魔法使い、エレメンタルメイジ(火、水、土、風)」


なるほどな、こりゃ一筋縄じゃいかない。そろそろ本腰入れて調べるか。だがその前に、エンディスの様子を見に行かないとな。


◇◇◇


現在の残存寿命――17+(127)。能力発動用ボーナス年数:50(24)(係数0.4)(捕虜――13)


アンデッド:アイロール皇子、ユリウス(回復中)、イシラ(回復中)、リネル皇女、ニドゥエン皇女、ロラン女王、エイラド皇子


ケイト・ヴィノグラードヴァ――主人公とジェシーの娘、人間。17歳。


アイリーン・ヴィノグラードヴァ――人間、主人公とキューの娘。11歳。

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