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第六十七章 長期戦

ほぼ全てのジャガーノートが倒されたが、血まみれの透明な敵がもうすぐ目の前まで迫っていた。サユリは全速力で前に飛び出し、敵を側面から回り込みながら、薙刀で大振りの一撃を叩き込んだ。武器がぐちゃりという音と共に敵の肉体に食い込んだが、狐娘を突然何かが止めた。急ブレーキをかけた彼女は、痛みに叫び声を上げながら、自分の腹部にできた裂傷を見た。痛みのショックでサユリは周囲に小さな刃を振り回し始めた。少女の体にさらに何本もの血の筋が現れたが、ついに彼女の一撃が目標を捉え、切り落とされた爪のある腕が地面に落ちた。その後、少女から力が抜けていき、透明な敵に向かってさらに何度か深い傷を負わせて金切り声を上げさせた後、彼女は地面に倒れ込んで動かなくなった。


ジョニーは歯を食いしばり、負傷によって今は少し見えるようになった殺し屋に全弾を撃ち込んだ後、狐娘がすでに致命傷を負ってコンクリートに倒れたのを見て、ついにあの方向に手榴弾を投げる決心をした。


飛び散った破片がさらに数体の透明な敵に命中し、その位置を暴いた。それまで負傷していた生物が地面にどさりと落ち、悲鳴を上げるのをやめた。


アルビは何というクソみたいな事態が起きているのかを見て取ると、炎を強め、エヴィナと共に急いで前進した。耐えられないほどの熱が化け物どもの擬態する皮膚を焼き尽くし始め、そこから突き出た爪のある巨大な腕を持つ不定形のシルエットが姿を現した。


放たれた刃が化け物の一体を貫通し、焼けただれた内臓が自重で崩れてコンクリートに零れ落ちた。その生物はただ痙攣するように手足を震わせ、コンクリートに倒れ込むと、火傷で悲鳴を上げる仲間たちの騒音に自分の甲高い叫び声を加えた。空気は焼けた肉、腐臭、腐敗物、そして糞の耐え難い悪臭で満たされた。


ジョニーは透明な奴らの体にある小さなコブ――どうやらそれが頭らしい――を見つけると、一番近い敵に向かって几帳面に弾丸を撃ち込み続けた。コブが弾け飛び、緑がかった赤い液体が周囲に飛び散るまで。読みは正しかった。化け物はあと数歩だけ進むと、鈍い音を立ててコンクリートに転がり落ち、動かなくなった。


エヴィナは幽霊モードで自分に向けられた手足をすり抜けると、素早い一閃で化け物を切り裂いた。柔らかい体がぐちゃりと音を立てて崩れ、自分の体液の水溜まりの中で広がっていった。


その間にポータルからは、さらにいくつもの肢が現れた。想像を絶する形で互いに繋がっており、どれがどんな機能を果たしているのか判別するのも難しいほどだ。続いて頭部が姿を現した。動物の頭蓋骨に似ており、剥き出しの牙だらけの口には長い「犬歯」が追加で突き出し、大きな鼻孔があり、頭蓋全体に九つの光る目が散らばっている。頭部の両側には二本の長く尖った突起があり、それが角なのか、単に頭蓋の一部なのかは定かではなかった。


頭に続いて太い首が現れ、それはすぐに、厚く見える皮膚に覆われた密度の高い強靭な胴体へと繋がっていた。その生き物は頭を天に向けて反らし、長く鳴き声を上げた。


この異界の音を聞いた瞬間、エヴィナは集中力を失って幽霊モードが解除され、足を滑らせてクリーチャーの一体の内臓に足を取られた。アルビはその場で固まり、耳を頭に押し付けた。最も遠くにいたクリスティーナも同じように動きを止めた。一方、ゴーレムたちはポータルから現れつつあるクリーチャーに向かって全速力で駆けていた。ジョニーはその奇妙な存在の声をかき消そうと、エルフの女に向けて撃ちながら、次々と手榴弾をクリーチャーに向かって投げつけた。


弾丸は少女に届くことはなく、次々と姿を現した透明な存在たちに吸収されていった。透明だった存在は、手榴弾の一つが命中して初めて姿を見せた。高笑いを上げながら、エルフの女は歌うような口調でさらに何かの言葉を紡いだ。するとポータルから這い出てくる存在が泡立つような音を立て、テクガンの兵士を見つめると、別の音程で甲高い叫び声を上げた。


自分が何をしているのか理解できないまま、ジョニーはゆっくりとライフルの銃口を自分の額に押し当て、引き金を引いた。


しゃがれた声で半ば笑い、半ば泣き叫ぶように、クリーチャーは身体を激しく揺さぶった。その反動で完全にポータルから這い出てきた。ずんぐりした胴体からは、さらに二本の首が伸びていた。最初のものと似た頭部を持つその首は、音を発することはせず、ただ不規則に長い首をくねらせながら、凶暴に牙を鳴らしていた。


最初の二体のゴーレムがその生物に襲いかかり、コンクリートの四肢で剥き出しの顔面に全力で叩き込んだ。血しぶきが四方に飛び散ったが、生物はよろめいただけで、腹を立てたようにシャアッと威嚇し、三本の肢で反撃してきた。両方のゴーレムが基地の表面に倒れたものの、すぐに立ち上がった。だがその場所にはもう別のゴーレムが来ていた。クリスティーナが手を振るって配下の攻撃を指揮している間に、軽く身を払ったエヴィナがアルビのもとへ駆け寄った。


目を合わせた二人の少女は言葉を交わさずに理解し合い、クリスティーナのコンクリート製の下僕たちに取り囲まれている生物の周りを走り、エルフの女を狙った。


◇◇◇


弓使いの傭兵が何本かの矢を放ち、その間エンディスは騎乗者から逃げて屋根の上を走っていた。三本目で騎手の目に命中させた弓使いが、叫んでエンディスに警告した。素早く振り返ったエルフの女が、動きの鈍った蜘蛛に何発も撃ち込み、頭を完全に吹き飛ばした。


ケルは騎乗者に集中したが、それでも黒豹は絶えず位置を変え、その度にサソリ娘が致命的な一撃を与えるのを阻んだ。


ジェシーが狙いをつけた連射で獣の目を撃ち抜き、タイミングを見計らってケルが尾で騎手を貫き、さらに獣にもとどめを刺した。


アルドの叫び声を聞いたジェシーは、敵一体一体に数発ずつ弾丸を撃ち込み始め、その後、誰が本物で誰が幻影なのかを他の者たちに伝えた。


少数の標的に集中することで、娘たちは騎兵たちを次々と倒していった。ケル、クテアス、アルドが攻撃を受け止めて敵を足止めしている間に、ジェシー、エンディス、リネルが装甲板の隙間にある弱点を狙った攻撃でダメージを与えていく。


襲撃者がほとんど残らなくなった時、生き残った騎兵たちは隊列を組み直して防御陣形を取った。


「何を期待してるんだ?」ジェシーが緊張した様子で周囲を見回しながら呟いた。


鎧の金属音が、彼女の問いに答えた。建物の陰から、鎧と緋色のマントを纏い、盾と剣で武装した少女と少年たちが数人姿を現した。


躊躇することなく、彼らは突進してきた。


「首を斬れ」とアルドが警告を発し、前へと躍り出た。


近接戦闘員たちに危険なほど接近してしまったジェシーは、慌てて後退し、仲間たちに一声かけてから足元にスタングレネードを投げ込んだ。


一瞬怯んだ騎士たちは隙を晒した。アルドが少女の一人を串刺しにし、その後剣を器用に振るって首を斬り落とした。もう一人はケルの尾が胴体を貫いた。次の獲物に襲いかかったアルドは、マントの下で銀色に輝く鎧を目にして、警告の叫びを上げた。


「フェニックスの復活騎士がいるぞ、気をつけろ!」


ケルはよくわからないまま、別の少女を仕留めようとしたが、尾は間一髪で構えられた盾に弾かれた。反撃として、少女は鋭い突きでシャザの体に剣を突き立てた。どこからともなく現れた炎が、女戦士の手から剣を伝って一気にケルの体内へと流れ込み、内側から焼き尽くし始めた。


悲鳴を上げることすらできず、ケルはもう一度敵へ向けて塊を放ったが、それも盾に阻まれた。


その間に、ケルに殺されていた少女が閃光とともに死者の中から蘇った。彼女の鎧が銀色に輝き、剣身を炎が駆け抜け、無防備なクテアスの背中へと向かった。一撃を受けた少女はよろめき、別の騎士の攻撃を受けてしまった。唸り声を上げながらアルドが助けに駆けつけ、また一つ首を刎ねたが、クテアスはもう助かる見込みがないほど深手を負っていた。


距離を取ったジェシーは狙いを定めた連射で鎧を撃ち抜こうと試みたが、すぐにその試みを諦め、仲間を巻き込まないよう気をつけながら手榴弾を投げ始めた。弾丸では、乱戦に夢中で彼女に反応できなかった騎馬兵をさらに数名倒した。壁から彼女に忍び寄った一匹の蜘蛛を除いて、全員が。エルフの弓手の警告の叫びのおかげで、ジェシーは反応する間に合い、一斉射撃を放って急いで後退した。化け物が諦めないと踏んだ少女は、遠隔起爆装置付きの小型爆薬パックを地面に置き、さらに速く走った。蜘蛛は彼女を追い、狙った場所の真上に来た時、少女はボタンを押した。強力な爆発が化け物の脚を全て吹き飛ばし、頑丈な甲羅が鈍い音を立てて砕けた。死んだ生物はそのまま横たわり、その体液で砂を染み込ませた。


息を整えた少女は状況を注意深く観察した。アルドだけが竜巻のように回転し続け、騎士たちを寄せ付けなかったが、彼の体もかすめて当たる炎の閃光でかなり焼けただれていた。唇を噛み締めた少女はレーザー照準器を取り出し、敵に囲まれた傭兵に空爆を要請した。


エンディスは慎重に狙いを定めて、かなり上手く騎士たちを倒していたが、遅すぎた。あまりにも集中しすぎて、ジェシーを襲う蜘蛛にすら気づかなかったんだ。


焦り始めたエルフの娘が注意を引いてしまった――彼女に向かって、炎の鳥を思わせる形の閃光が飛んできた。身を引いたエルフの娘は倒れ込み、自分の上に白い毛皮の狼娘の嘲笑う顔を見た。視線を移すと、エンディスは見知らぬ女が長い湾曲した剣から弓兵の死体を振り落とすのを目にした。ライフルを構え、エンディスは娘に向けて発砲したが、突如として巻き起こった砂に覆われ、弾丸は阻まれた。素早く横に回転し、エンディスは刃の一撃をかわした。跳ね起きると、彼女はさらに数発撃ったが、特に狙いもせず、しかし毎回弾丸は阻まれ、視界の端で、つい先ほど強力な爆発音を聞いた方向をちらりと見た。ジェシーと彼女が狙いを定めている場所を認めると、エルフの娘は急いで下へ向かい、興奮した狼娘の笑い声を引き起こした。


下に降り、接近する飛行機のエンジン音を聞いたエンディスは、アルドに警告し、逃げ切れるか試みることにした。


◇◇◇


セフィーナの矢があまり役に立たないのを見て、俺は彼女に家の中に隠れて鎧を呼び出すよう命じ、ついでにキューも呼んだ。


ネメシスはもうここにいたが、俺は心から、せめて彼女にはもう少し時間がかかることを願った。開いたコックピットに飛び込むと、俺は素早く機体を閉じた。その表面に矢と弩の矢が叩きつけ始めた。


女王が呆然と口を開けたまま、自分の超常的な恐怖と驚愕の技の全てのあとで、恐怖と驚きを持ってメカを見つめているのを見るのは気分が良かった。エンジンをかけると、俺はディスプレイの一つに三分間のカウントダウンが表示されているのを見た。


くそったれめ、裏での陰謀のせいで俺の息子をもう三度も殺しやがって! それに、何より腹が立つのは、毎回毎回首都からあっという間にやって来やがることだ。ここは何だ、誰でも通れる門前町か?


時間を無駄にせず、俺は車を前進させ、機関銃で衛兵と弩兵を撃ちまくった。今となっては心地よいとさえ言える甲高い音を立てて、ロータリー砲がフル回転し、射手たちを血みどろのミンチに変えていく。衛兵たちは盾の壁を立てて防ごうとしたが、砲火の前にあっという間に崩れ落ち、合板の切れ端程度の役にも立たなかった。片方の機関銃ペアを冷却に回し、俺は二つ目に切り替えて、主砲の充填を待った。


キィーン! ドカーン! 甲高い音を立てるのをやめると、光の槍は遠くへ飛んでいった。スキャナーが大規模な部隊の集結を示していた場所だ。熱源反応が一つの塊に溶け合い、それから徐々に冷えていく。その間、俺は再び衛兵どもの掃討に切り替えた。


アンデッドたちは、俺の能力では自分たちに勝ち目がないと悟ったのか、女王のもとへ急いだ。だが、その行く手に血の色をした影たちが立ちはだかった。


人間に似た、いや、むしろ様々な戦士たちといった方がいいか、血の戦士どもはユリウスに襲いかかった。ユリウスは前に飛び出し、槍で奴らを貫こうとした。確かに貫いた。だが、槍は身体をすり抜けただけだった。まるで水を突いたかのように。


魔法使いが戦いに加わり、両手から放たれる強力な水流で次々とシルエットを吹き飛ばしていった。これはかなり効果があったようで、シルエットが完全に消えていく。ただ、雨が降り続いている以上、女王の支援は途切れることなく現れ続けるわけで――俺は女王本人を片付けることにした。


アイロールを引き戻し、俺はこの青白い雌犬に機関銃の集中砲火を浴びせた。弾丸が肉塊をえぐり取るが、それでもなお再生を続ける。砲の充填を待ちながら、もう一分以上経過していることに気づいた。カメラに急ぐ装甲服とキューの姿を捉え、俺は槍を撃ち放ち、メカから飛び降りてフレムテックの女に操縦を任せた。


エルフ女の両脚が吹き飛び、数メートル吹っ飛ばされる。血塊どもが彼女に駆け寄り、自分の体で修復しようとする――彼女の前に立ちはだかる生きた壁、攻撃ドローン、自動グレネードランチャー付きのバギー。


影の人影が壁にぶつかり、慌てて後退しようとしたが、ドローンがガシャガシャと音を立てて砲火を浴びせ、粉々に砕いた。バギーに飛び乗り、数発のグレネード斉射でクリーチャーどもを完全に細かい血の塊へと叩き潰す。


素早く乗り換えて前進する間、アンデッド、メカ、装甲服が残りの召喚されたクリーチャーどもを片付けていた。奴らはもう主人のもとへ簡単に辿り着けないと悟り、他の標的に集中していた。


咳き込みながら、女王は俺を見つめた。俺が近づいたとき。


「貴様……私の愛しい者を殺した――」


映画じゃあるまいし、悪役の台詞なんて聞いてられるか。俺はバギーから飛び降りて、フレムテック製ライフルで一斉射撃を叩き込んだ。


エルフ女は黙り込んだが、あのクソッタレな雨の下で再生を続けていた。


彼女が剣を失ったのを見て、俺は彼女に飛びつき、手を爪に変えて首を切断し、無料の力のエンチャントを使って遠くへ弾き飛ばした。


空から最後の雫が落ち、血の塊が消えた。素早く周囲を確認すると、俺はアンデッドをポータルに押し込み、キューとセフィーナと一緒にテレポートへと走った。


◇◇◇


全体的な混乱と騒ぎの中、同時蘇生の後では、短いワンピース姿の途方に暮れたようなエルフの娘に特に注意を払う者はいなかった。確かに彼女には翼があったが、死すべき者のおかげで地元住民はもう何にも驚かなくなっていた。


少女は頭を撫でて周囲を見回すと、指を顎に当てて物思いに耽る様子で、最も近くにある鎧を着た死体へと向かった。好奇心に満ちた視線で遺体を観察すると、少女は先へ進み、音楽に惹かれて基地の外に出るまで観察を続けた。


そこで彼女の目に映ったのは、殺された白髪のエルフと、その少し先でチェロの演奏に夢中になっている赤毛のエルフの娘だった。


遺体に近づくと、少女は身をかがめ、白く光る掌で青年の傷を撫でた。傷が塞がり、エルフが突然目を覚ますと、翼を持つ少女は目を閉じた。可愛らしく首を傾げたエルフの娘は、口から霧の塊を吐き出し、それは一瞬のうちに蘇った青年の中へと入り込んだ。


呆然と瞬きをして、白髪の青年は周囲を見回し、翼を持つ華奢な体が地面に倒れているのを見て眉をひそめた。後頭部を掻くと、彼は翼を持つ少女を抱き上げ、指を顎に当てて物思いに耽る様子で、再び基地の方へと歩いていった。

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