第六十章 新装備と子どものミス
まず最初に、やっぱり中央ターミナルまで足を運んだ。「ロートク」のアップグレードがどんなものか確認するためだ。
リソースは一切不要で、ただ二十四時間かかるだけだった。発注した。結果は後で見よう。
さて、次はネクロマンシーの石だ。ターミナルに設置すると……
「利用可能な建築物リストを更新中……完了
新規基幹施設:ネクロマンサーの塔」
シンプルで助かる。よし、建てるか。まあ、このネクロマンシー関連のあれこれで、妙な考えが頭に浮かんでくる。これって蘇生に似てるよな? それとも違うのか? 死後、人間は自分の能力を保持するんだろうか。だって、もしあのカラス使いのクソ野郎を蘇生させてみたら……
俺の理解が正しければ、死体の処理はほぼ終わってる。倉庫を覗いてみると、両方の種類の備蓄が補充されていて、クリスタリットも少し手に入っていた。
キャンプに顔を出すと、みんなに挨拶して回復おめでとうと声をかけられた。俺が元気になったと知って、全員が本当に喜んでくれているのが分かった。さて、次は強化に取りかかろうか。
フェブリモール――ガーディアン。高品質鋼125、鋼30。
さらに強力な鎧と信じられないほどの盾。エルフは新しい槍を藁でも扱うかのように手の中で弄びながら、とても満足そうな顔をしていた。
ブレン――剣士、ソードマスター。高品質鋼175、鋼75。ようやくまともな鎧と優れた武器が手に入った。満足げな顔で軽く頭を下げて、軽く顎で妹の方を指し示した。
フロルガ――見習い治療師、癒し手。木材30、鉄25、クリスタリット25、薬草2。軽い防具だが、もちろん以前の革製よりはずっとマシだ。治癒の腕前がどれほどのものか見てみよう。
第二の村の指揮官アデルは剣士まで。鋼50、高品質鋼75。
ベルトラムは錬金術師までにしたが、今のところ特に効果的には見えない。もしかしてランクの問題か?
結局、魔術師にする奴はまだいない。みんな他のことで手一杯か、ランクが足りないかだ。ゼロから訓練する奴らを設定して、別れを告げてから自分のことを片付けに向かった。屋敷のコンバーターまで上がって、中に入った。
新しい奴を試してみるか。魔術師見習いだ。
金貨100枚。
「ああ、そうだ」
それともう一つ指輪だ。次に進もう。テクノコマンドとロケット歩兵で金貨150枚。
ふう、また指輪か。そしてテクノ歩兵がコマンドに置き換わった。
「新たな成長ルートが利用可能になりました。死すべき者の兵科モデル――テスラ歩兵。金貨75枚、寿命-1年」
「見てみるか。よし、いくぞ」
魔術師とロケット歩兵の指輪が一つに統合され、稲妻とロケットの絵が刻まれた。
振り向いて、そして……
インターフェースはテクノ歩兵と同じだ。別モデルなのに。まあ、派閥が同じなんだから当然か。気になるのは「高度センサー」「推力」といった項目だ。もちろん、そういう可能性は考えていたが、攻撃で使われているのを見なかったから、疑問は残っていたんだ。
ここまで来ると、ほぼ全身が装甲プレートで覆われている。関節部分だけ厚手の布地だ。全体的に、重量が増した割には機動性は良好だ。武器もそのまま残っているし、それに加えて拳を握りしめて壁に向かって雷撃を放ってみた。戦闘力の上昇としては、かなりいい感じだ。ただ、今すぐ飛ぶのは試さないでおこう……
他に古いやつで何があったっけ?ソードマスター?
金貨100枚。
ただし、指輪を返せとは言われなかった。
「ヘビータクティカルナイトのアップグレードを実行しますか? 金貨50枚」
「ああ」
エリートヘビータクティカルナイトになった。いやまあ、単にETTRでいいか。この先どんな肩書きが増えるか知ったもんじゃない。
ライフルに加えて機関銃まで追加され、ライフルには銃剣が取り付けられ、さらに普通の剣まで別に装備された。ただし拳銃は没収されたが、いつ使ったか覚えてもいない。おまけに暗視装置まで付いてきた。
コマンドはテクノ歩兵に似た感じだった。装甲は同じように薄いが、俺の理解では機能がかなり豊富らしい。ポーチには新しいライフル用の様々なタイプの弾薬が詰め込まれていた。ざっと見たところ、焼夷弾、徹甲弾、何らかの「スマート」弾、散弾、その他諸々。それ以外にも起動装置付きのナイフがあって、ボタンを押すと刃が明るい光を放ち始める。フレムテックの女が巨大な剣を持っている動画で似たようなものを見たことがあるが、もちろんあっちは規模が段違いだった。
爆薬まで持っていた。要するに、非常に多目的なモデルだ。
そして機会ができたので、軽量メカのパイロット。
金貨75枚。
テクガンの運ちゃんと同様に、他のモデルにも追加された。
というわけで、現時点で持っていた金貨を見事に使い果たしたので、ドラコニド形態に変身して残りの変異を見て回った。
超アドレナリン腺、ケラチン改造、酸性腺。
ムタゲン-15。
今回の変化で言えば――俺もケルと同じように、腕を変形させて酸を吐けるようになった。ただ、どうやら彼女ほど強力じゃないらしい。もしかして改良の余地があるのか? この腺の発動には注釈がついてるし、何か意味があるんだろう。
普段の姿に戻ってから下に降りていくと、マハとばったり出くわした。彼女は微笑むと、翼を軽く揺らしながら俺に近づいてきた。生唾を飲み込んで、俺は思わず後ずさりしそうになった。
娘はもうすぐそばまで来ていて、俺に顔を近づけると、甘い声で言った。
「やあ、パパ」
花の香りがして、乱れた髪が触れる。だが、幸いなことに、俺の中で何の欲望も目覚めなかった。
「えっと、よう、娘」息を吐いて、俺は答えた。
「元気で何よりだよ」 蝶が楽しそうに言って、可愛らしく首を傾げた。
「ああ、ありがとう。なあ、どうしても気になることがあるんだ」
ザシャが不思議そうに俺を見た。階段に立ったままってのもなんだから、彼女と一緒に書斎まで歩いていった。寝室に入るのはさすがに遠慮した。埃を拭きながら、こんなに妻がいるのに掃除してくれる奴すらいないのかよと思いつつ、机の端に腰を下ろした。少女は胸の前で腕を組んだまま立っていた。
俺は尋ねた。
「お前、ずっと繭の中にいたんだろ? なのに、どうして俺とケルを親として認識できるんだ?」
マハは考え込むように触角に触れた。
「ふむ、生まれつきのキルハイヴじゃない者には理解できないと思うけど。まあ、私は成長している間、家の中で起こっていることは全部聞こえていたんだ」
俺は居心地が悪くなった。どうやら、それが顔に出ていたようだ。
マハはくすくすと笑って言った。
「あらあら、そうね、あんたがどれだけ情熱的な恋人か知ってるわよ。それに、私たちキルハイヴの女の子たちについて他の子たちが何て言ってるかもね。それどころか、今日あんたが仲間たちと話してたのも聞いてたわ」
なるほど、壁に耳ありってやつか。
「で、それについて何かアドバイスでもあるのか?」
マハは指先で触角をなぞり、羽をはためかせて答えた。
「ポータルについては何も言えないわ。ケルは使ってたけど、私には一度も話してくれなかったから。原初の金属についても、特に話すことはないと思う。というより、別のことなら教えられるわ。全インセクトイドの遺伝子記憶にある、ハイヴの影響のおかげでね。なんでケルがあんたに話さなかったのかはわからない。もしかして、聞かなかったとか?」
今度は俺が期待するような目で彼女を見て、首を横に振った。
マハは間を置いてから言った。
「キルハイヴはこの惑星に最初に降り立った派閥だ。俺たちの力のおかげで、元から絶え間ない戦争でバラバラだった現地の種族どもをあっという間に制圧した。だが、俺たちの後からやって来た連中が持ち込んだ金属――あれがお前のアイヴィを怯えさせたやつだ」
じゃあ、あいつらって侵略者なのか?まあ、他の連中と比べたら確かにかなり異質ではあるが。
「で、それって誰だったんだ?」
ザシャは肩をすくめた。
「そこまでは知らないわ。これは警告みたいなものであって、歴史の講義じゃないのよ」
「とにかく、ありがとな。なあ、キルハイヴの拠点で管理者になるのは嫌じゃないか?」思い出したうちに聞いておくことにした。
「別に構わないわよ。何かやることがあった方がいいし」
彼女が承諾してくれたので、俺は彼女を連れてセンターへ向かい、研修を受けさせることにした。
ターミナルから出てきたとき、エヴィナとアルビ、それにクリスティーナが黙ってソファに座っているのが見えた。俺がマハと一緒に来たときには、確実にここにはいなかった。
こっそり盗み見る視線から察するに、わざわざ俺を待ち伏せしていたらしい。俺は近づいて、何食わぬ顔で挨拶した。
かすかに聞こえる三重の「パパ、こんにちは」という返事。
「さて、エヴィナ、調子はどうだ? 少しは良くなったか?」
娘は自分の無事な腕を見て、唇を噛みしめながら頷いた。耳が頭にぺたんと寝ている。
俺は黙って横を向いていた。
意外なことに、声を上げたのはアルビだった。
「パパ、ごめんなさい。私たち、みんなに対して無責任な行動をとってしまいました」
他の者たちは黙って頷いた。まるでリハーサルでもしてきたかのように。俺はまだ返事をせず、続けろという態度を見せた。
「あ、あたしたち……もう二度とこんなことしないから」エヴィナが絞り出すように言った。
「問題はそこじゃない。俺が理解した限りじゃ、お前らが資源を使ってランクなしのモデルを手に入れたことが……」
女性陣は揃って頷いた。特に熱心だったのはクリスティーナだ。
「……それとも、誰にも言わずにどこかへ冒険に出かけたことか。ラズは別だが」
今度はエヴィナが激しく頷き始めた。
ため息をついて、俺は続けた。
「俺たちは一緒に行動しなきゃならないんだ。もしお前らが『パパが一番強いから、彼が何とかしてくれる。あたしはとりあえず適当にやっとこ』なんて考えて気を抜いてるなら、そんなの通用しない。包囲戦の後、俺がどんな状態だったか自分たちで見ただろ。もし俺が一人で戦わずに、お前らが一緒にいたらどうなってたと思う?」
少女たちは黙り込み、床を見つめていた。ただ耳だけが神経質にぴくぴくと動いて、不安を露わにしていた。
「石をありがとう、それは感謝してる。でも、この件は別の時に調べて手に入れることもできたはずだ。確かに、襲撃されるなんて誰も予想できなかった。でも、俺とケルがいない時に村を離れるなんて、信じられないくらい無責任だ。俺が間に合わなかったかもしれないんだぞ。お前たちは3ランクで強力なモデルを持ってるんだから、その力を遊びだけじゃなく、家族や大切な人を守るために使う覚悟を持たなきゃいけない」
俺が黙ると、少女たちは俺に視線を向けた。
「わかったわ、パパ」クリスティーナの返事が響いた。他の子たちも頷いて、じっと俺を見つめたまま固まった。
「じゃあ、あそこで何があったのか全部話してくれ」
クリスティーナは生き生きと話し始めた。どんな些細な詳細も隠さずに。俺が予想した通り、最初に悪いのはエヴィナだった。彼女たちの繋がりは確かに立派だが、他の子たちも結局は共犯だ。
それと、失くしたと思っていた本のことも気になった。どこかで勝者にならなきゃいけないってことか? 多分、試練のことだろうな。あれには色々なことが絡んでるみたいだし。後でもっと詳しく調べて、できるだけ大勢で挑むべきなのかもしれない。
クリスティーナからアンネリの能力が拡張したことも聞いて、俺は後でマハが訓練を終えたら、彼女にも同じように手伝ってもらえないか頼んでおいた。
娘たちはどうやら落ち着いて、少し元気まで出てきたようだ。さっきまで雲より暗かったからな。俺は教育者としちゃ最低だが、まあ、分かり合えたんじゃないかと思う。
質問を終えて、俺は厳しい目で二人を見た。娘たちが固まった。クリスティーナは緊張のあまり、自分のじゃない方の尻尾まで掴んでいた。
「ほら、こっちに来い。ちゃんと分かっただろうな」
大きくにゃあにゃあ鳴きながら、娘たちは俺に飛びついて、子供の頃みたいに抱きついてきた。苦笑して、俺も抱き返してやった。しばらくそうしてから、互いに離れた。
「アキルズとソフィアとケイトのことも見ててくれるか?」
真剣な顔になって、娘たちは力強く頷いた。ケイトは母さんの文化に傾倒してるから大体分かるが、残りの二人はどこにいるんだ?
クリスティーナが俺の疑問に答えた。
「あの子たちはいつも近くを散歩してるけど、そんなに遠くには行かないから、心配しなくて大丈夫よ」
少し落ち着いてから、俺は娘たちに別れを告げて帰ろうとしたところでエルフの娘を見かけた。ああ、そうだ、成人してるんだったな。訓練用端末で彼女を調べてみると、「騎兵」の適性があることがわかった。よし、訓練キャンプに送っておこう。
さて、他にやり残したことはあったかな?
◇◇◇
くせのある明るい色の髪をした少年が、道に転がる小枝を蹴りながら森の中を足早に歩いていた。長い髪の妹は兄についていくのがやっとで、ついに声をかけた。
「お兄ちゃん、そんなに急いでどこ行くの?」
「別にどこでもねえよ。いつもこうやって歩いてんだ、気づいてなかったのか」アキルズが棘のある口調で返した。
妹はため息をついた。
「私、ついていけないよ。ちょっと休憩しよ! お願いお願い!」
不機嫌な顔をして、少年は近くの木のそばにドカッと腰を下ろし、背中を幹に預けた。
その場所で休憩を取るやり方に疑わしげな目を向けると、少女はバッグから布切れを取り出し、広げて腰を下ろした。
兄と妹は黙って座り、互いに目も合わせなかった。耐えきれなくなって、少女が尋ねた。
「お兄ちゃん、教えて。何を見つけようとしてるの?」
「何でもいい!父さんは偵察なんてしてない。この襲撃が偶然じゃないのは間違いない。そうだな、首都から人が来始めたってことは噂が広まってるんだろうが、その前に必ず偵察があったはずだ」
ソフィアはひそかにため息をついた。兄は恐らく正しいのだろうが、居心地のいい村から離れたこんな散歩は彼女を喜ばせるものではなかった。本でも読んでいた方がよっぽどマシなのに……。
突然、近くで数羽の鳥が羽ばたく音がした。明らかに何かに――いや、誰かに怯えている。
アキルズは跳ね起き、短剣を抜いた。ソフィアも立ち上がり、怯えた様子で辺りを見回した。何か言おうとしたが、兄が唇に指を当てた。
「父さんのところへ逃げろ。急いで!」青年は大きく囁き、音を立てずに物音のする方へ走り出した。
唾を飲み込んで、ソフィアは全速力で村に向かって駆け出した。
アキルズは慎重に怪しい場所に近づくと、木の幹の陰に隠れ、短剣をしっかりと握りしめた。顔を出して確認したが誰もいなかったので、枝の間を注意深く踏みながら、さらに前進を続けた。
数分間の緊張した歩みの後、男は木々の間に奇妙な構造物を見つけた。一見すると、倒れた木々と見分けがつかない。
近づいて辺りを見回したが、誰の姿もなかった。さらに慎重に近寄って中を覗き込むと、寝台の上で長いマントを着た少女が穏やかに眠っていた。彼女の近くの小さなテーブルには何か書類や魔法の道具が並んでいて、さらに少し離れた場所には椅子代わりの切り株が二つあった。
背後で枝が踏まれる音がして、アキルズは素早く振り返った。
目の前には黒豹とその騎手、フードを被った男が立っていた。獣の脇腹を軽く叩きながら、見知らぬ男が静かに言った。
「さあ、可愛い子ちゃん。招かれざる客でも食べておきな」
◇◇◇
「現在の残存寿命――18+(112)。能力発動用ボーナス年数:44(44)(係数0.4)」
「死すべき者の現在の兵科モデル:エリートヘビータクティカルナイト、スナイパーアーチャー、テクノコマンド、ドラコニド、テスラ歩兵」




