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第三十章 大規模建設!

俺とジェシーが屋敷に入った時には、もうみんな寝ていた。ベッドは大きいとはいえ、これだけの妻たちを想定した作りじゃない。セフィーナとアンネリがすでに場所を取っていて、残りは一人分のスペースしかなかった。ジェシーには目立たないように他のみんなと一緒に寝るよう勧めて、俺自身は居間のソファで寝ることにした。ケルはどこかの客室で寝てるはずだ。万が一、寝てる間に尻尾で火を吹いたりしたら大変だからな。一人で寝かせておくのが無難だ。まあ、本人も気にしてないみたいだし。


あくびをして、俺は楽な姿勢になって眠りについた。


◇◇◇


七日目。


遅めに寝たわりには、なかなか調子がいい。


「新しい一日の始まり。月額料金(繋がり):コスト選択:寿命1年/市民1名の命」


さて、これは決めてある。アグネスには楽をさせてやろう。


「月額料金が引き落とされました。現在の残存寿命――16+(65)」


「現在の表における派閥の配分:


1.不明な派閥。


2.不明な派閥。


3.不明な派閥。


4.キルハイヴ派閥。


5.シャドマー派閥。


6.フレムテック派閥。


7.テクガン派閥。


8.アルヴァー派閥」


ボーナスは両方の拠点とも変わらず。


そして新しいメッセージが表示された。


「管理者が利用可能です。現在の拠点に適用しますか? はい/いいえ」


はい。


「おめでとうございます! 管理者が任命されました。


ボーナス:


全資源の採掘量が2倍になります。


建造物の建設速度アップ。


ランク3部隊へのアクセス。


新規基本建造物:交易所、リクルートセンター。


特別ボーナス(アンネリ):


クリスタリット生産量3倍(ボーナスは重複しない)。


基本ゴールド収入+50/日」


「新規兵科モデル(ランク3):ガーディアン、ジャガーノート、ソードマスター、バーサーカー、ウィンドアーチャー、エリートマークスマン、速射クロスボウ射手」


すげえ効果じゃないか!ファリンの時とは大違いだ、こんなに特典が貰えるなんて思いもしなかったぞ。


起き上がって、しばらくストレッチをした。ソファーはやっぱりそこまで快適じゃなかったからな。女房たちはケルを除いて全員、もうキッチンにたむろしていた。セフィーナは今回、派手な演出なしで普通に朝食を作っていた。アンネリが手伝っていて、ジェシーは見ながら、たぶん覚えようとしているんだろう。彼女は椅子に座らされていて、俺は驚かずにお腹が膨らんでいるのに気づいた。


キッチンに入ると、女の子たちの合唱で迎えられた。ジェシーが少し腰を浮かせて、優しく俺の頬にキスしてくれた。


「あなた、赤ちゃんができたの!」ジェシーが嬉しそうに囁いて、お腹を優しく撫でた。


「最高だよ、ハニー。家族がどんどん増えていくな、へへ。無理しないでくれよ」


俺は他の二人に向き直った。


「アンネリ、管理者になってくれてありがとう。すごく助かるよ!」


「もう、大げさだよ、ニコ。他の子たちなんて、あなたと一緒に戦ってたんだから。これくらい私にできる最低限のことよ」


控えめな会話にもかかわらず、緑の目の彼女が頬を差し出してきたので、俺はキスした。セフィーナは今や最後に残されて、不満そうに足を踏み鳴らした。


「ニコ、にゃ! どういうことにゃ!」


「セフィーナ、大丈夫だ。お前には特別なミッションがある。上に行こう。ああ、その前に――ウルフたちはもう呼んだか?」


「はい、もちろん」猫娘は微笑んで、ワンピースを整えると俺の後についてきた。


俺はセフィーナを転換装置のところへ連れて行った。機械的な声が告げた。


「セフィーナの兵科モデル――ゴーストアローへの転換を実行しますか? 高品質鋼100、クリスタリット50」


「ああ」


いつもと同じように変換が行われた。ただ、最後に声が告げたのは――


「最大兵科モデル。これ以上の発展は不可能」


少女は少し落ち込んでいるように見えた。今や彼女の指輪は一つだけだ。それを発動させると、彼女は精霊使いになったときと同じドレスを纏った。試しに少女が杖を振ると、突然灰色の霧に覆われ、それが鎧の形になった。俺も興味本位でその霧に触れてみたが、指先は硬い表面にぶつかった。


それから少女はもう一度振り、すると杖が曲がって長い弓に変わった。どこからともなく取り出したほとんど見えない矢をセフィーナは眺めたが、試し撃ちはしなかった。


「どうだ、調子は?」


「うん、超すごい! 一人でみんなやっつけられそう! にゃーっ!」


セフィーナが突然凶暴な殺し屋みたいになったのは、すごく面白い光景だった。まあ確かに、この優しくて家庭的な少女も、もう人を殺し、死ぬことを経験したんだ。でも、本人は気にしてない様子だった。


とにかくこれで成長の道筋がはっきりした。もし正しければ、最終形態を解放するには四回の変身が必要で、それだけだ。あとは今夜、嫁さんをランク3まで上げればいい。


俺たちが降りてきたのは、ちょうどブレンとフロルガが来たタイミングだった。ファリンはまだ隣人のところから戻ってないらしい。


忙しそうにしているふりをする家族に挨拶して、俺は外に出た。どうせ追い出されただろう。外では、最初の新住民たちが到着し始めていた。フェブリモールはすぐに兵士たちを捕まえた。新しいゴシップ目当てなんだろう。残りの連中はセンターに集まっていた。


俺が見ていると、ドアが開いた。ファリンの代わりに使者役を引き受けたのはフロルガで、黙って俺に頷いただけだった。


「なあ、フロルガ」少女が去る前に、俺は静かに言った。「お前とお前の兄貴には本当に感謝してる。二人は本当に俺のために色々してくれて、言葉じゃ表せないくらいだ」


「まあいいじゃない。あんたはブレンを救ってくれた。それに私も。それにもう一度ブレンを。これくらい、私たちがあんたにできる些細なことよ」狼娘はそっけなく言いながら、じっと俺を見つめていた。


「ってことは、恩義を感じてるのか? じゃなきゃ助けてくれなかった?」


「んー、違う。たぶん、どっちにしろ助けてたと思う」


「じゃあこうしよう。何も借りがないって思ってくれ。もう一つお願いがある。今晩、俺と一緒に散歩に行ってくれないか? 義理とか気にせず、自分がどうしたいかで答えてほしい」


少女はそっけない目で俺を見ていたが、尻尾が箒みたいに左右に揺れ始めた。耳がぴくぴく動いて、フロルガは笑みをこらえきれず、素早く言った。


「うん、行く」


癒し手がいれば、無駄に蘇生を使わずに済む。こんなチャンスを逃す手はない。それに、彼女自身も魅力的だし、どう転んでも損はない選択だ。


部屋に入ると、ジェシーが赤ん坊の世話をしていた。正直驚いた。いつも女の子が生まれるのは俺に何か原因があるんじゃないかと思っていたんだが、やっぱり偶然だったんだな。


「ニコ、女の子よ!」


女の子は明るい色の髪をしていた。正直なところ、赤毛を予想していたんだが。もしかしてジェシーは染めてるのか? ははっ、でもすごく自然に見えるんだよな。それから娘の瞳は鮮やかな青色で、母親よりもずっと濃い色をしていた。上を向いた鼻に、こんなに小さいのに長いまつ毛。


「名前、私が選んだの。いいかしら?」ジェシーが恥ずかしそうに、娘を見つめながら言った。


「ああ、もちろん構わないよ」


「じゃあ――ケイト」


「市民ステータス:+1(66)」


「ステータス更新中……完了」


「新たな子が登録されました――ケイト・ヴィノグラードヴァ、テクガン/アルヴァー派閥」


「テクガン派閥とのシナジー+25%(60/100)」


娘とジェシーにキスをして、俺はみんなに別れを告げた。ブレンとしっぽを振るフロルガにもう一度礼を言ってから。


そして建設に走った! 建物はどのみち必要だし、働く人間のことはあとで考えればいい。


まずは家を二軒。木材100、石60、工具20。


石炭鉱山を、鉄鉱山の近くに。木材100、石100、工具30。


アッペライト鉱山。木材250、石200、工具35。発注して基本建造物の違いを確認した。いつも通り、最初に骨組みができるんだが、今回はそこで止まったままだ。残りは労働者が建て終えなきゃならない。とりあえず運搬ケーブルを石炭の鉱床まで引いてから、センター前に集まった群衆のところまで走った。聞こえるように叫ばなきゃならなかった。死すべき者だと気づいて、人々は静まり返った。


「なあ、建設職の奴はいるか?」


「います!」


群衆の中から二人のドワーフが出てきた。余計な話はなしで、俺はすぐさま彼らを建設に投入した。二人は道具を取りに行き、作業に取りかかった。三時間で完成、とそう表示されている。だが、どうやらポイントは、同時に建設できないってことだな。だからこそ基本建築の方が便利なわけだ。ふむ、理解したところでは、作業員一人いれば十分で、もう一人は別の作業に回せるってことか。


よし、このまま一気に全部発注しておこう。


クリスタライト鉱山――木材450、石材400、道具100。仕組みは同じで、こちらも三時間だ。


工兵兵舎――他の兵舎の隣に。木材350、石材450、道具30。これも三時間だが、結局、一人の作業員が空くまで待つから完成は六時間後になるわけだ。


リクルートセンター――六時間、木材100、石材250、道具10。基本建築だから、勝手に建つ。


よし、資源を少し使い込んだが、新しい産出が始まれば速攻で回復するはずだ。それに、残ってる分も大したことないしな。


ファリンが戻ってきたのを見て、俺は彼に新しい住民たちの世話を頼んだ。誰が既に職業を持っていて、誰を訓練できるのか調べてもらうことにした。


俺自身はキャンプへ向かった。この村は女性が多くて、四対三だった。訓練について手短かに説明してから、全員をチェックした。結果は、指揮官(女性)、猫娘、それにもう一人の女性が「闘士」系統。エルフの女性が「射手」。人間の男二人とキツネは制限なし。


訓練は三時間、端末は三つ――指揮官と残りの「闘士」たちを送り込んだ。全員を段階的に育てて、夜には「ベテラン」組を配置する予定だ。ランク3までの訓練は丸々十二時間かかる。新しいモデルを一通り確認して、希少金属の生産を急いで増やさないといけないと理解した。


訓練キャンプから出ると、面白い光景に出くわした。似た者同士のドワーフ二人が嬉しそうに抱き合っていた。片方がすぐにフラスコを取り出して、もう片方に無理やり飲ませようとしながら「飲まねえとは言わせねえぞ、飲まねえとは言わせねえ」みたいなことを言っていた。


心の中でクスリとしながら、俺はセンター前の人だかりに向かい、そこで三人の猫娘が人込みの中を貪欲に探している場面に出くわした。


「で、どうするんだ?」


少女たちはビクッとして、恐る恐る俺を見た。


「パパ、どうしてそんな風に忍び寄るの?」クリスティーナが不満そうに言い、呼吸を荒くしながら手のひらをさらに大きくなった胸に当てた。


「私たちは男の子を探してるの! そうよ! だからあんたは私たちを止めようなんて思わないで!」エヴィナが図々しく俺に言い放った。かなり短いスカートを履いている。


ああ、そういうことか。少なくとも彼女はすぐに正直に認めるんだな。アルビは完全に黙り込んでいる。もしかしたら、この企みが気に入らないのかもしれない。


「別に、止めやしないさ。ただアドバイスするなら、本気の関係を始める前にあと二、三日待った方がいいと思うぞ。今は誰もが一つの興味しか持たないからな――若い子猫ちゃんたちが成熟する前に味見しようってだけだ! 愛だの、ロマンチックな散歩だのは一切なしだぞ!」


クリスティーナが怯えたように息を呑んだ。


「ロマンスがないの? そんなのってありえないわ! だって私、そういうのたくさん読んできたのに……」


「あんたの言うこと真に受けるのやめなさいよ。私たちの年齢について何が分かるっていうのよ」エヴィナが不満げに鼻を鳴らし、眉をひそめて俺を見つめた。


「いや、実はかなり分かるんだ。俺だってあの頃、若い子猫ちゃんたちを断る気なんてなかったからな。だから警告してるんだよ。お前たちと一緒にいることは滅多にないけど、どうでもいいと思ってるわけじゃないんだ」


「ああ、分かってるわ、パパ」アルビが静かに言った。


「あとでまた俺のこと思い出すんだろうな、はは」と俺は悲しげに言った。これが年寄りの脅しってやつだ!


「パパ、そんなこと言わないで!まだ若いじゃない!『あとで』って何よ、何言ってるの?」生意気なエヴィナまでなんだか落ち着かない様子だった。


「今は一緒にいるんだから、それでいいだろ?な?」


喉を鳴らす娘たちを抱きしめて、俺はファリンのところへ向かった。


「で、専門家については何か分かったか?」


「訓練なしが四人、残りは労働者が二人(彼らは木こりにもなれる)、鉄が二人、石炭が一人、製錬所が一人、果物が二人、薬草師が一人、農民が二人です」


えっと、薬草師に農民?研究が終わってないから必要な建物がまだ開放されてないのか?


「ありがとう、ファリン!ゆっくり休んでくれ」


「もちろんだ、ニコ。ああ、それとゲフールが俺たちのささやかな事業に出資してくれてな、もう金貨600枚を金庫に入れておいた」


これは最高じゃないか!


さて、鉄と果物と製錬所は配置場所に送る。そういえば、後で食料の生産量を確認しないとな、足りるかどうか。薬草師には試料を五つ集めるよう指示した。農夫たちには、ここでどんな作物と家畜を育てるのが簡単か考えるか、動物の見本を見つけてくるように言った。アッペライト、クリスタライト、リクルーターの訓練にも人を送った。


ふう。家も建ったし、みんな仕事の前に荷物を置けるようになった。


なんだか本当に疲れたな。でも、忘れ物はないはずだ。ああ、そうだ。キューもいたな。もう少ししたら顔を出そう。そういえばケルはどうしてるんだ? 今日は一度も顔を見てないな。


屋敷に戻ると、サソリ娘はそこにいた。部屋の一つで繭を調べている。繭は明らかに大きくなっていて、今では蛹のようになっていた。不透明な壁に覆われた固い紡錘形で、その中で何かよくわからないものが形成されているようだった。


そばにはラズがいた。


「パパ、おかえり!」少女が駆け寄ってきたが、近づくと立ち止まった。もう長い白髪が伸びていて、角は頭全体の長さまで後ろに曲がっていた。


俺は少女のそばにしゃがみ込み、そっと髪に触れた。少女はびくりと驚いたが、すぐに自分から頭を差し出して、俺が撫で続けるようにした。ほら、子供ってこんなに可愛いのに、大きくなったらサソリ女になって自分をレイプしろなんて提案してくるんだ……まあ、ドラゴンの子は違うかもしれないけど。


俺はケルの隣のベッドに腰を下ろし、少女を膝の上に乗せて髪を撫で続けた。ケルが俺を見て微笑んだ。


「もうあたしたちのこと忘れちゃったのかと思ってた。まあ、あたしたちの派閥じゃ親子の絆ってそんなに重要視されないけど。気づいたでしょ、娘にはあたしたちの名前すら記載されてないのよ」


「ああ、でもそれは何も変わらない。それ以外のことは……単純に忙しかっただけだ、すまない」


「謝る必要なんてないわ。みんな分かってるから」


「他の女の子たちとはうまくやってるか?」


「悪くないわ、まだちょっと距離はあるけど。単に時間が経ってないだけだと思う」シャザが肩をすくめて答えた。


「そうかもな。なあ、カオスポータルのことを聞きたいんだが。お前があのポータルをくぐったのは、どこに出るか知ってたからか? あそこに定期的に出現するのか?」


「ああ、そうだ。ある時期は安定していて、カオスだなんて言えないほどだった。だから俺たちはシステムを迂回して拡張することにしたんだ。そしたらお前に出くわしたってわけさ、へっ」


興味深い情報だ。だが、様子からするとポータルは色んな派閥に繋がってるってことだな。つまり、絶対に警備しなきゃならない。他に何が出てくるか分からないからな。


彼女に情報を感謝して娘に別れを告げた後、俺はやっぱりキューのところに寄って、遺伝子分析装置をどうしたのか聞いてみることにした。


◇◇◇


「現在の残存寿命――16+(66)。能力発動用ボーナス年数:13(3)(係数1.2)」


「倉庫。状態:


木材――75単位――採取中、収支+400(20単位/時×2);


石材――240単位――採取中、収支+200(40単位/時)(-200石工の工房);


加工石材――50単位――生産中、収支+200(20単位/時);


道具――595単位。


鉄――240単位――採掘中、収支+600(20単位/時×3);


鋼――0単位。


高品質鋼――15単位。


クリスタリット――3単位――採掘中、収支+15(1.5単位/時)。


金――600単位――採掘中、収支+50。


アルヴァー派閥とのシナジー(100/100)。


テクガン派閥とのシナジー(60/100)。


キルハイヴ派閥とのシナジー(40/100)。


死すべき者の現在の兵科モデル:タクティカルナイト(回復中)、マスター・シューター。


現在建設中:炭鉱、アッペライト鉱山、クリスタライト鉱山、リクルートセンター、工兵兵舎。


軍隊:


ランク2:15体。シールダー、ロングボウ射手×3、戦士×4、闘士×3、スナイパー、セフィーナ、ジェシー、ケル。


ランク1:0体。


ランク0:7体。闘士×7。


訓練中:3体。


待機中:0」

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