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第二十七章 隣人たちとの顔合わせ

それにしても、アグネスとこうやって遊べるのはいつまでなんだろうな。とりあえず今日のところは一日空けて、また今度やってみるか。一度来たんだ、二度目もあるだろう。


まあそれはそれとして、他にもやることがある。センターで俺はファリンを見つけた。今や娘たちからの関心も薄れてしまった彼は、それが相当退屈だったらしく、お香のパイプをくゆらせていた。


俺に気づいた娘たちは手を振ってくれたが、本人たちは熱心に何かを話し合い続けている。アルビがずいぶん口数が多くなったのを見るのは嬉しいことだった。それに、どうやら思春期が始まったらしい。娘たちは背が伸びて、服装も自分たちで選んでいるようだ。エヴィナはシャツとズボン、クリスティーナは姉妹と違って既に小さな胸のふくらみが見えるブラウス、そしてアルビはセーターとショートパンツという格好だった。


娘たちの邪魔をしないことにして、俺は長老のもとへ向かった。


「よう、ニコ」


「ああ、よう。なあ、隣人たちのことなんだが、あいつらと取引できそうか?」


ファリンは天井を見つめながら物思いにふけり、パイプを一服吸った。


「うーん、正直言ってさ、俺もあそこにはずっと行ってないから、何とも言えないんだよな」


「まあいい、じゃあ行ってみるか。顔を出さなきゃ分からないしな」


ファリンがビクッと体を震わせて、危うく椅子から転げ落ちそうになった。


「え、ニコ、『顔を出す』って、まさか俺も一緒にってこと?」


「おう、他に誰がいるんだよ。俺は連中と面識ないし、お前は見栄えのいい男だろ。お前が言えば聞いてくれると思うんだよな」


「おいおい、そんなことしたら村は誰に任せるんだ?」


正直なところ、最近じいさんが何か取り仕切ってる様子は見てないんだが、まあ村長の仕事に感謝してるし、そこは突っ込まないでおこう。


「アンネリが管理者になればいいだろ」


「え?あのおてんば娘……じゃなくて、お前の可愛い奥さんが?」


「ああ。だから、準備してくれ」


俺が出て行こうとすると、エヴィナが目の前に立ちはだかった。


「パパ」


「ん?」


「教えて。どうしてクリスティーナにはもうおっぱいがあるのに、私とアルビにはないの?!おじいちゃんは黙り込んでパイプ吸ってるだけなんだもん」


「バカ、そんなこと聞かないでよ!うわあああ……」クリスティーナは両手で顔を覆いながらうめいた。


ああ、これからが本番だな。じいさんも案外恥ずかしがり屋じゃないか。


「えーと、まあ特に秘密ってわけじゃないんだけど、人によって成長の仕方は違うからさ。双子ならともかく、そうじゃないなら気にすることないよ」


嬉しそうに笑みを浮かべたエヴィナが俺に抱きついて、ぎゅっと抱きしめてから、赤くなった姉をからかいながら他のみんなのところへ走っていった。姉の方はこっそり俺を見ていた。別れの手を振って、俺は外に出た。


屋敷に戻って、セフィーナに子供たちと一緒にいてくれるよう頼んだ。アンネリと一緒にセンターまで行って彼女を訓練に送り出そうとしたんだが、そこへエヴィナとアルビが駆け寄ってきた。


「あ、あ、あ、アンネリおばさん! 教えて、教えて!」と二人が口々に驚いた様子の彼女にまとわりついた。


アンネリは戸惑ったが、笑みを浮かべて「え? 何?」と絞り出した。


「どうやってそんな胸を育てたんですか?」という大胆な質問が飛び出し、静寂が訪れた。


「あ、えーと……」


「気にしなくていいよ、今日この二人にとってホットな話題なだけだから。アンネリに迷惑かけるな。彼女はそういう血筋なんだよ。ママので何が不満なんだ?」


「いやいや、絶対秘密があるって」エヴィナは諦めず、緑の瞳の彼女の角に手を伸ばした。


俺は呆然とする娘の肩を抱いて、図々しい小娘の抗議を無視して端末のところへ連れて行った。


三時間、相変わらずだ。研修が終わったらすぐに仕事を始めてくれと頼んでおいて、ファリンがわざとらしくため息をついたり呻いたりするだけじゃなく、ちゃんと準備してることを確認してから、俺はジェシーのところへ向かった。


ついでに新しい石工の親方の仕事ぶりを見て満足してから、俺はキャンプに着いた。


ジェシーはエンディスと何か喋ってたんだが、俺が近づくと二人とも黙った。


「何か用、ニコ?」妻が素っ気なく訊いてきた。


「ああ、力を貸してほしい。近くの村に行くんだ。関係を築かないとな」


「それで? 私に何を求めてるわけ?」


「お前が運転しろ。エンディスとお前、あのときバギーを見事に乗りこなしてただろ。だから頼むぞ」


軽い笑みが浮かんだが、すぐにわざとらしい無関心さで押し殺された。


「まあ、夫の頼みじゃ断れないわね」ジェシーは立ち上がりながら、しぶしぶといった様子で言った。だが同時に、俺に大きな貸しを作ってやってるような素振りを見せていた。


エンディスは寂しそうに微笑んで、俺たちに手を振った。


使うことにしたのは、もう一度使ったバギーだった。自分のバギーを呼び出すのは今のところやめておいた。何が起こるかわからないし、まだ何か必要になるかもしれない。それに俺はもうボーナスの年数を使っちまってる。そういえば昔ゲームをプレイしてたときは、大抵ゲーム終盤にはインベントリが「いざというとき用」のアイテムで埋まってたもんだが、今回はさすがに慎重になるのも正しい判断だと思う。


ビジネススーツを着込んだファリンを待ってから、俺たちは彼を助手席に座らせた。俺自身は迫撃砲の後ろに陣取り、ジェシーは当然ながら運転席だ。


長老が言うには、速いペースで歩いて二時間ほどらしい。それに道なんてなかった。だがジェシーはエンジンを唸らせながら、オフロードを器用に走り抜けていった。まばらな林を抜け、小川を渡り、時には岩だらけの地形を石の間を縫うように進んでいく。


猛スピードで駆け抜けた。俺の感覚では十分も経ってないんじゃないかと思う。ただし、シートに体を押し付けて青ざめているファリンにとっては、この数分間が永遠に感じられたようだ。目の前を駆け巡る人生の走馬灯から成る永遠に。


村は丘の上にあった。「成長」なしでは、正直大したものじゃない。住居らしき小屋が数軒、集会所か何かに使われていそうな大きめの建物が一つ、それに貧弱な柵。あとは木こり小屋みたいな小さな建物がいくつかあるくらいだろう。


車から降りて丘を登り始めると、遠くから警戒の視線が注がれているのに気づいた。こちらに向かって革鎧の制服を着た兵士が何人か出てきた。


「おいおい、みんな落ち着いてくれ。俺はファリンだ、わからないのか?隣村の長老だぞ。お前たちがまだちっちゃかった頃を覚えてるんだがな!」長老はできるだけ穏やかに話しかけたが、兵士たちの警戒は解けなかった。


足音が聞こえ、ドワーフが現れた。三つ編みにした赤い髭、短い髪型。ドワーフは変わった格好をしていた。白いシャツに薄茶色のズボン、青と白のジャケット。膝と脛には何故か金属板が付いていて、手には指なし手袋、腰と胸にはいくつかの袋がぶら下がっている。ドワーフは厳しい目で俺たちを見て、口を開いた。


「おう、おめえら、ここでなんの用だべ? どこのもんだ?」


ファリンはお辞儀をして、嬉しそうに両手を広げた。


「ゲフール、久しぶりだな、元気そうで何よりだ! 順調にやってるみたいじゃないか」


ドワーフは目を細めて、驚いたように手のひらで額を叩いた。


「ファリン! 死んだかと思ってたべ! ったく、おめえ、しぶてえ野郎だな、あははは!」


俺は軽く長老の袖を引っ張った。


「なあ、もしかしてだけど、この人、デフールの親戚だったりしない?」


ファリンは驚いた目で俺を見つめた。


「どうして分かった? 本人たちだって秘密にしてるのに!」


「ああ、いや、勘だよ……」


ゲフールは苛立たしげに足を踏み鳴らした。


「で、なんの用だべ?」


ファリンは大きく笑みを浮かべると、少し近づいてきた。


「なあ、俺たちは最近ロートクを手に入れてな、リソースが余り気味なんだ。取引を始めるのもいいと思うんだが、どうだ?」


ゲフールはしゃがれた声で笑った。


「うんめえ冗談だべ、笑わせてくれたわ。だがよ、おめえらにロートクなんざ、どこから出てくるんだ?」


「簡単さ、こいつが死すべき者なんだよ。もう二回の襲撃を難なく乗り越えた」


全員が俺を凝視してきた。さすがにちょっと居心地が悪くなった。


「おいおい、ホラ吹いてんじゃねえべ」ゲフールは俺を疑わしげに見ながら言った。


「おいおい、なんでそんなに疑い深いんだ? 俺たちが何に乗ってここまで来たか見ただろ? 死すべき者なしでどうやって勝って、あんなもん奪って、さらに使いこなせたと思う?」


髭を撫でながら、ドワーフは俺たちと一緒に来た。長い間バギーを眺め回し、触ったり中に入ったりして、満足そうにうなずいた。


「おお、どうやらホラじゃねえらしいな。生きてる死すべき者たあ、ははは!」


ここで俺も口を出すことにした。俺たちが本当に名乗った通りの人間だとわかったんだし。


「なあ、いっそ俺たちの村に加わるってのはどうだ? 資源はたっぷりあるのに、採掘する人手が足りなくてさ。余剰も出るだろうし、力を合わせて稼ぐってのも悪くないだろ?」


ファリンが緊張した様子だった。主導権を失うことを心配しているんだろう。だがゲフールは落ち着いていて、相変わらず髭を撫でている。


「わるかねえ話だ、わるかねえ! ただよ、うちに面倒ごとが持ち上がってな。手を貸してくれりゃ、すぐにでも行くんだがな、ああ」


くそったれのクエスト配布人め。素直に一緒に来ちゃだめなのか?


「で、何があった?」


ゲフールは目を細め、恐ろしい顔を作り、少し身をかがめて囁いた。


「殺しだ! 本物の殺しなんだべ!」


「それって集落内の問題だろ? 犯罪の取り締まりはそっちの仕事じゃないのか?」


ゲフールは慌てて手を振った。


「ちげえちげえ、うちのもんはみんないい奴だべ。よそ者だ! どうしても捕まえらんねえんだ、あの化け物め!」


探偵ごっこなんてやってる場合じゃないんだが。まあ、人手は必要だしな。


「わかった。知ってることを話してくれ」


ゲフールは兵士の一人に合図を送った。どうやら上官らしい。いや、上官の女性か。厳しい眼差しで、珍しい髪の色をした娘だった。薄い茶色にピンクがかったような色。栗色っぽいけど、違うような。髪に見とれていたせいで、俺は彼女が咎めるような目でこっちを見ていることに気づかなかった。


「殺人は一件だけだ、昨夜は。だがもう一件起きるかもしれないと恐れている。男はただ散歩していただけなのに、痕跡を残さず殺された。遺体に奇妙な痕が残っている以外は」


「見せてもらおうか」


彼女は俺を丘の向こうに連れて行った。どうやら墓地のようなものを作ったらしい。つまり、ここでは死者を埋葬するのに、ファリンの村では埋葬しない。なんなんだ、この違いは?


遺体は普通に見えた。ここに来てからというもの、もう見慣れてしまった。だが痕――そう、これは確かにある。腹の皮膚に二本の真っすぐな細い長方形の線が走っていて、縁が何かで焼き付けられたようになっている。見たところで意味はわからなかったが。


隊長に礼を言って、俺は彼女と一緒に他の者たちのところに戻った。


「引き受けよう。お前たちは今のうちに少しずつ準備を始めてくれ。傷の性質から見て、お前たちの中の誰かではないと推測できる。だから追加の調査はしない。それと――全員俺のところに来るように」


俺の多少奇妙な要求を聞いて、ゲフールは同意した。


ファリンとゲフールは去って行った。俺たちが夜まで残ることがはっきりしたからだ。もっとも、距離的にはすぐに戻れるんだが、長老が何やら駄々をこね始めた。まあ、好きにさせておこう。


俺は住民全員と軽く顔合わせをした。合計でプラス二十二人、そのうち七人が兵士だ。


「現在の残存寿命――17+(65)。能力発動用ボーナス年数:13(係数1.2)」


装甲兵員輸送車を呼び出したい衝動に駆られたが、あれもエンチャントと同じで一時的なものに決まっている。いざという時に失敗しないよう、どこかで練習しておかないとな。


ジェシーに隣の村に泊まることをみんなに伝えるよう頼み、俺は少し離れた場所へ移動してデフールがくれた贈り物を確かめることにした。射手を発動させ、弓を手に取ってリバーサイト製の鏃が付いた矢を引き抜いた。


息を吸い込み、森の奥へ向けて木の一本を狙って放った。矢は木を貫通し、急激に向きを変えて戻ってきて、俺の手の直前で止まった。


いいじゃないか。抜群の貫通力に加えて、こんなおまけまで付いてるとは、さすがデフールだ!


ジェシーがすぐに戻ってきて、包みに入った食事を持ってきてくれた。セフィーナが頑張ってくれたんだな、可愛いじゃないか!


ボンネットに腰を下ろし、柔らかくて香ばしい肉を頬張りながら、沈んでいく夕日を眺めた。


「綺麗だろう?」と俺は沈黙を破ることにした。


「まあ、悪くないわね」とジェシーは素っ気なく答えた。


「何か強化を感じたかどうかも言わないのか? また俺が結婚したから距離を置こうって決めたのか?」


「はっ、そんなんじゃないわよ。あんた忙しいんでしょ、邪魔したくないだけ」と女はわざとらしく冷たく答え、バギーのカンガルーバーを少し曲げた。


「そう思ってるなら残念だな。でも俺が悪いんだ」


「いや、悪いのは私よ。あんたのその、なんだっけ、形式婚に乗せられるべきじゃなかった。本物が欲しかったんだから」


俺は微笑んだ。


「なあ、まだ俺たちの取り決めを変えるのは遅くないぜ」


ジェシーは微笑を浮かべながら、俺の目を覗き込んできた。


「で、あんた自身はそれを望んでるの? それとも、ただみんなに良い顔したいだけ?」


「望んでるさ。関係が変わるのも、みんなに良い奴だと思われるのも」


「やっぱりね」ジェシーは笑いながら、俺の脇腹を小突いた。「わかった、約束よ、旦那さん」


俺は目を閉じた彼女に顔を近づけた。俺たちは優しく唇を重ね、初めてのキスを始めた。長く、情熱的で、戯れるようなそれは、二つの太陽が沈むまで続いた。


「ふう。本当に望んでたのね、ニコ?」


「ああ。テクガンの女を試してみないとな」


「もう、バカ!」ジェシーはまた痛いくらいに俺の脇腹を小突きながら、笑い声を上げた。彼女のこんな姿を見られて、嬉しかった。


「まあまあ、いいじゃないか。なあ、家に入らないか? なんだか冷えてきたし。お前に風邪ひかれちゃ困る。これから子供を産むんだからな」


「家に呼ぶのって、そういう目的なんでしょ?」ジェシーが意地悪そうにウインクした。


「さあな」俺はニヤリと笑って答え、家の方へ向かって歩き出した。


背後から苦痛の叫び声。


「市民ステータス:-1(64)」


俺は慌てて振り返った。ジェシーが腹を押さえて地面に崩れ落ちていく。かすかな影が俺に向かって飛んできた――そして空中から突然、鮮やかに輝く紫色の刃が現れ、俺の心臓を狙っていた。


◇◇◇


「現在の残存寿命――17+(64)。能力発動用ボーナス年数:13(係数1.2)」


「倉庫。状態:


木材――1225単位――採取中、収支+200(10単位/時×2);


石材――1500単位――採取中、収支+100(20単位/時)(-100石工の工房);


加工石材――50単位――生産中、収支+100(10単位/時);


道具――780単位


鉄――240単位――採取中、収支+100(10単位/時);


鋼――0単位。


高品質鋼――115単位。


クリスタリット――51単位――採掘中、収支+5(0.5単位/時)。


金――0。


アルヴァー派閥とのシナジー(100/100)。


テクガン派閥とのシナジー(35/100)。


キルハイヴ派閥とのシナジー(40/100)。


死すべき者の現在の兵科モデル:タクティカルナイト、マスター・シューター。


現在の建設:なし。


軍隊:


ランク2:15体。シールダー、ロングボウ射手×3、戦士×4、闘士×3、スナイパー、セフィーナ、ジェシー、ケル。


ランク1:0体。


ランク0:7体。闘士×7。


訓練中:0。


待機中:0」

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