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第十三章 新たな住人

俺たちはしばらく抱き合ったまま横になっていた。だが、やがて彼女が静かに寝息を立て始めた。どうやら今日は肉体的にも精神的にもきつかったらしい。セフィーナは明らかに俺以上に心を痛めていたんだろう。


妻の腕からそっと抜け出し、毛布をかけてやると、俺は普段着に着替えて地下室へと向かった。


クリスタルに近づき、アップグレードを確認する。今のところ新しいものはない。そこで俺は「アルヴァーの自己犠牲」を選択した。クリスタリットが100消費され、初期化時間は12時間。


また待ちか。当分家にこもっているのも嫌だったので、俺は外へ出た。


心地よい夜の涼しさ、静けさ。時折、軽い風が吹き抜けて遠くの木々を揺らし、かすかな葉擦れの音を運んでくる。こんなに穏やかなのに。それが数日後には全部終わるかもしれないんだ。


月――いや、正確には衛星だが、名前は知らない――は大きくて、周囲をかなり明るく照らしていた。村全体が静まり返っていて、見張り塔で当番に就いている兵士たちの姿だけが見えた。あ、そうだ、部隊のことだ!


俺は訓練所へ向かった。今日の出来事に気を取られて、昇格の通知を聞き流していたんだ。ということは、ランク2への昇格が済んでいないのはあと三人だけ。それから狐娘、確かサユリって名前だったか、彼女もまだ待っている状態だな。


兵士たちは眠っていなかった。正確には、全員じゃない。遠くからエルフの声が聞こえてきた。フェブリモールが何やら昔話を披露していて、周りは笑いの渦に包まれていた。


中に入ると、また直立不動で整列しようとする動きがあったが、俺は手を振って制した。


「いいから。もう遅いし、休んでてくれ」


「了解であります!」


準備されたテーブルには今日の宴会の残りが並んでいた。どうやら、来られなかった連中のために持ってきたらしい。バラバラな祝福の言葉を聞き、意味深なウインクを受けながら、俺は狐娘が今どこにいるか尋ねた。


なんでも、ここにいるが、もう寝ているはずだという。礼を言って、俺は探しに向かった。


隣の部屋に入ると、奥のベッドにふわふわの赤い尻尾が見えた。


近づいて、俺は静かに声をかけた。


「サユリ、起きてるか?」


少し間があって、小さな「はい」が返ってきた。


「俺と一緒に来い」


俺は部屋を出て訓練用ターミナルまで歩いた。少女は不安そうに俺の後をついてきた。彼女は豊かで長い赤毛――いや、ほとんど真紅と言っていい髪をしていた。頭のてっぺんには同じ色の毛並みをした狐耳。可愛らしい顔立ちに上向きの鼻、赤い虹彩の美しい瞳、綺麗な半円形の眉。かなり大きめの口はぽってりした唇で少し開いていて、長い犬歯が覗いていた。


ぴったりとした服の下には引き締まった体が浮かび上がっていて、まだ十八になったばかりの少女にしては胸が大きかった。


俺は黙ってサユリに横になるよう促し、彼女がおずおずとそうした後、ターミナルを起動した。


「訓練モジュール:市民サユリ・モリ、ランクなし」


「ランク0への昇格を実行しますか? はい/いいえ」


一時間半くらいかかると思っていたが、どうやら兵士への昇格はもっと簡単らしい。五分ほど待って、俺はサユリの兵士採用を祝った。どうやら彼女にとってはあまり楽じゃないみたいで、ここは既にできあがったチームだし、彼女はすごく不安そうに見えた。


「サユリ、心配すんな。ここの連中はいい奴らだから。明日もお前の訓練を続けるし、それに早めに誰か他の奴も見つけるようにするよ。新人の面倒を見る役を任せるからな!」


サユリは横を向いて、耳をぴくっと動かし、何かを決心したように、突然駆け寄ってきて俺の頬にちゅっとキスをした。


「すべて、ありがとうございます!」と彼女は明るく言って、最後に尻尾を振りながら走り去っていった。


ふんと鼻を鳴らして、俺は隊長たちのところへ戻った。訓練に残った三人を集めて、端末を起動させてから外に出た。


屋敷に戻ると、俺は兵科モデルの端末のところへ向かった。そして射手の訓練を受け始めた。全体的には同じようなもので、肉体的には何の変化も感じなかった。金貨200枚を使って、ようやく新しいメッセージを受け取った。


「変換完了。新たな成長ルートが利用可能――死すべき者の兵科モデル、マスター・シューター。金貨75枚、寿命-1年」


生身を切られるような痛みだが、まあいい。


すべてが終わったとき、新たな変換は提示されなかった。だから俺は外に出た。その前に聞こえてきたのは、


「射手系統の指輪を受け取れ」


これはもう経験済みだ! 弓と矢の紋章が入った指輪をはめて、俺は暗闇から出た。まあ、視力には今まで不満はなかったが、今は明らかによく見える。はっきりと。


紋章を回すと、俺は元の鎧姿になった。ただし今度は背中に長弓とクロスボウ、矢筒、そしてボルト用の筒がもうひとつ。ああ、結構な重装備だ。


慎重に通りへ出て、射手の兵舎まで行き、練習してみた。薄暗い光の中でも、矢もボルトも的の中心に突き刺さる。


装備を解除して家に戻り、上の階に上がると、新しいターミナルを確認してみることにした。


「死すべき者の家族用ターミナル」――壁のくぼみの上にそう光っていた。木材-75、石材-150、道具-40。建設しよう、もういいや。


部屋に普通のドアができた。開けてみると、見覚えのある訓練用の寝台が二つ、そして壁のくぼみに石の扉がある。つまり、これは妻用の兵舎ってことか? なんて恐ろしい、ハハ。


首を振って寝室に戻り、眠りについた。


◇◇◇


目覚めはすっきりしていて、すぐに「朝のメール」に備えた。


ああ、俺から1年だ。


「寿命-1年。残存寿命26+(29)年」


また落ちこぼれか。驚きもしない。


「本日のボーナス:木材+100、石材+100、道具+20、クリスタリット+1、果物+50」


獲得量は同じくらいだな。つまり新人たちも悪くない。


「兵士3名がランク2に昇格」


よし、これで全部だな。立ち上がると、セフィーナの姿がなかった。


服を着て階下に降りると、台所から騒がしい音が聞こえてきた。


「あ、あなた、起きたのね!ニュースがあるの、もうすぐパパになるわよ、にゃ!」


テーブルの前で立ち働いていた彼女が俺の方を向いた。大きなお腹を押さえながら。これって……もう9ヶ月目か?


ファリンから話は聞いていたけど、やっぱりこれはあまりにも急すぎる。それに、実感というか……


ほんの数日前まで、俺は何も残さずに死ぬんだとばかり思っていたのに、今は結婚して、子供までできる。あまりにも予想外で、嬉しくて、感情の整理がつかなかった。


それでも俺はセフィーナに近づいて、優しく抱きしめた。


「最高のニュースだ!でも、そんな体で料理なんかしてないで。ほら、無理しちゃダメだろ」


「ああ、いいじゃない。昨日あんなに頑張ってくれたんだから、にゃあ〜」少女はいたずらっぽくウィンクしてみせた。「今度は私があなたの世話をする番でしょ?」


「いやいや、もういいから。座ってて」


少女を座らせると、俺は呆然としながらセフィーナが切ってくれたパンの切れ身でサンドイッチもどきを作り始めた。


「お父さんは知ってるのか?」と俺は尋ねてみた。


「ええ、もちろん。天井まで飛び跳ねてたわよ」セフィーナは笑った。「もうすぐ来ると思う。ブレンとフロルガも一緒に」


「あ、でも、なんで二人も?」


「だって、二人のお父さんは神官だったから。いつもパパの出産の手伝いをしてくれてるのよ」


待て、つまり彼女はもう今……。俺は唾を飲み込んだ。そうだな、俺にとってはこれはあまりにも早すぎる。とはいえ、もしかしたらこの方がいいのかもしれない。もちろん、子供に悪影響がなければの話だが。


軽食を取った後、俺たちは長老と狼族たちを待った。ファリンが俺に駆け寄って長いこと抱きしめてくれた。兄妹の方は素っ気ない挨拶だけで済ませた。


それから俺は追い出された。専門家以外はやることがないとのことだった。耳がひっきりなしに動いているところを見ると少し興奮しているらしいセフィーナにキスをして、俺は外に出た。


どれくらい時間が経ったのか分からないが、ブレンが肩を叩いてくれて俺はようやく我に返った。屋敷に戻ると、幸せそうなフロルガの姿が見えた。彼女の隣には毛布に包まれた三人の小さな赤ん坊が横たわっていて、全員に耳が生えていた。


「三人とも女の子だぞ、お前さん、やるじゃないか!」ファリンが笑いながら俺の胸を叩いた。


俺は近づいて、よく見た……娘たちを。


可愛らしい女の子たちだった。まあこの年頃じゃ将来の容姿を判断するのは難しいんだが。頭にはもう少し髪の毛が生えていた。二人の女の子はかなり似ていて、黒い髪をしていた。一人は大きな薄青色の瞳、もう一人は赤い瞳だった。三人目は白い髪にオレンジ色の瞳をしていた。みんなとても可愛らしく、不思議そうに俺を見つめながら、細い声でにゃあにゃあ鳴き始めた。


俺は皆に手伝ってくれたことを感謝して、長老と兵士たちが去った後、妻の隣に座って彼女の髪を撫でた。


「名前、どうする?」彼女が静かに尋ねてきた。


そんなこと考えてたんなら、最初から言ってるだろ。


「じゃあ、一匹ずつ名前を付けて、白い子は二人で一緒に考える?」


「いいよ! エヴィナ」セフィーナは青い目の子の耳に触れながら言った。


「クリスティーナ」俺は固まったままの赤い目の子を見ながら自信を持って言った。


この名前、なんでこんなに記憶に残ってるんだろう? 思い出せない。孤児院からかな?


セフィーナは指で顎をトントンと叩きながら考え込んだ。


「アビゲイルとか、どうかな?」彼女は自信なさげに言った。


「うーん、白い子だし、象徴的な名前がいいんじゃないか? アルビとか、どうだ?」


「アルビゲイルよ。短くアルビって呼んで」少女は微笑んだ。


「最高だ!」


「市民ステータス:+3(32)」


「アルヴァー派閥とのシナジー+25%(100/100)――完了!」


「派閥への加入が可能になりました。加入用チップを追加。


アルヴァーの新たなユニークアップグレード:アルヴァー派閥への強制イニシエーション。クリスタリット100。


屋敷の新たなアップグレード:死すべき者の工房」


「ステータス更新中……完了」


「新しい子供が登録されました:エヴィナ・ヴィノグラードヴァ、アルヴァー派閥。


新しい子供が登録されました:クリスティーナ・ヴィノグラードヴァ、アルヴァー派閥。


新しい子供が登録されました:アルビゲイル・ヴィノグラードヴァ、アルヴァー派閥」


セフィーナにキスをして休ませてから、俺は外に出た。訓練キャンプまで走り、サユリをランク1までの三時間の訓練に預けると、俺たちの家兼牢獄へと向かった。


警備員に挨拶してから、赤毛の女のところへ入った。


「やあ、ジェシー」


「あ、死すべき者。おはよ」


俺が近づくと、まるで俺の考えを察したかのように、指に新しい指輪が光った。


「手を出せ」


「あ、えっと、なんでですか?」


「お前、今まで酷い扱いでも受けてたのか? 文句言うな。加わりたいんだろ?」


少し迷ってから、少女は手を差し出した。


俺は彼女の手首を掴み、指輪を触れさせた。少女が小さく声を上げた。どうやら針か何かが飛び出したらしい。


「解析中……自発的なアルヴァー派閥への加入が可能。実行しますか? はい/いいえ」


「はい」


「市民ステータス:+1(33)」


目を細めて、俺は少女のステータスを確認した。


「繋がり:市民の統計情報。


名前:ジェシー・ストーン。


種族:人間。


年齢:22(90)。


役割:軍人/士官。


兵科モデル:突撃兵。


婚姻状況:未婚。


派閥:アルヴァー、テクガン」


やった!


◇◇◇


「現在の残存寿命――26+(33)」


「倉庫1号。状態:


木材――275単位――採取中、収支+200(10単位/時×2);


石材――450単位――採取中、収支+200(20単位/時);


道具――750単位


鉄――110単位――採取中、収支+100(10単位/時);


鋼――110単位。


高品質鋼――95単位。


クリスタリット――272単位――採掘中、収支+5(0.5個/時)。


金――325。


アルヴァー派閥とのシナジー(100/100)。


死すべき者の現在の兵科モデル:剣と盾の達人、マスター・シューター。


現在の建設:なし。


軍隊:


ランク2:10体。シールダー、ロングボウ射手、射手×2、闘士×6。


ランク1:0体。


ランク0:0体。


訓練中:1。


待機中:0」

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