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第十一章 祝祭

そんな嬉しい知らせを携えて、俺たちはファリンのところへ向かった。


「結婚式だ! やったぁぁぁ、俺の娘が嫁に行くんだ!」


いやあ、普通父親ってのは娘を手放すのを渋るもんだと思ってたんだが。どうやらこいつは明らかに例外らしい。俺としちゃ楽でいいけどな。案の定、ファリンはとっくの昔に全部計画してたらしく、段取りも全部引き受けてくれた。仕事が終わってからの時間帯で合意した。村の必要事項に支障をきたさず、できるだけ多くの客が来られるようにだ。


俺は結局、何もする必要がなかった。祝いの衣装まで長老が用意してくれたし、指輪も言うまでもない。それに祝いの料理はセフィーナが自ら担当すると決めた。


つまり、どう見ても夕方まで俺は必要ないってことだ。未来の家族に礼を言って、俺は訓練を終えたエルフと犬娘のところへ向かった。二人を祝福して……仕事に送り出した。


まあ、俺が見る限り、二人は張り切って受け入れてくれたし、どうやら役に立てることが純粋に嬉しいらしい。


そんなわけで、センターを出たとき、鉄屑まみれになったデフールが製錬所へ向かうのが目に入った。どうやら新人がもう鉱山から追い出したようだな。


「おお、死すべき者様!おめでとうございます!」ドワーフは俺に近づきながら、笑顔を浮かべた。


「見たところ、噂が早いな」


「そりゃそうですよ!死すべき者が女房を見つけるなんて、毎日あることじゃねえ!しかもあんな美人ときた!」


「ははっ、セフィーナへの褒め言葉ありがとな。祝いには来てくれるか?」


ドワーフはずる賢く目を細めた。


「酒が出るならな。冗談だ!デフールのいねえ結婚式なんて、髭のねえドワーフと同じだ!」


大笑いしながら、鍛冶屋は水筒を取り出し、しっかりとあおった。


「なるほど、もう祝い始めてるわけか。まだ頭がまともなうちに教えてくれ、お前、テクガンの兵器のこと知ってるだろ?戦車とか装甲兵員輸送車とか……」


ドワーフは後頭部を掻いた。


「いやあ、そういうこった。見たこたぁあるんだが、どうやってそうなってんのか、さっぱりわからねえ」


「まあ、俺は同じものを作りたいわけじゃないんだ。お前の意見を聞きたかった――こいつらを溶かして再利用できるか? くそったれなほど金属が詰まってるだろ!」


「おお、そういうこたか! そうだな、試してみる価値はあるぜ、道具が足りりゃあな!」


ドワーフが俺のアイデアをどれほど熱心に受け止めたか見て、俺は彼を思索に委ね、別れを告げた。


さて、もう4時間ほど経った。資源は少し回復してきた。俺は採石場の近くに石工の工房を発注することにした。壁の補修はやっぱり必要だ――柵なんてクモ一匹止められなかったんだからな。木材マイナス100、石マイナス150、道具マイナス40。3時間か。


ちなみに、クモのことだが。今日は昨日みたいな厄介事が起きないことを願うばかりだ。繭が拠点からそう遠くないところで見つかったってことは、連中の巣が近すぎるってことだ。もしかしたら、後で頭を悩ませる前に、今すぐ片付けた方がいいかもしれない。


兵士たちは訓練場で見つけた。とはいえ、5人だけだったが。狼たちはまだ捕虜の女たちのところにいるようだし、3人は訓練中だ。


フェブリモールは全員を整列させると、微笑んで尋ねた。


「ご報告よろしいでしょうか?」


「ああ、もちろんだ」


「おめでとうございます!」五人が一斉に声を上げた。


俺はただ苦笑するしかなかった。


「ありがとう、ありがとう! 用件があるんだ。夕方、射手たちに周辺を見回ってもらいたい。やってくれるか?」


フェブリモールは疑問の眼差しをイヴェットに向けた。


「手配してくれるか?」


「はい、隊長」


さて、これもひと段落ついた。


「ブレンとフロルガは?まだ客人たちのところか?」


「はい、死すべき者。尋問は終わったと報告がありました。引き続き監視しているとのことです。交代させますか?」


「ああ、頼む」


兵舎に隣接した建物に向かい、俺は一階の部屋の一つに陣取った。捕虜たちは二階に収容されている。ほどなくして兄妹がやって来て、椅子を引きずって俺の前に腰を下ろした。ブレンはいつもより不機嫌そうで、フロルガは耳を悲しげに垂らし、俺と目を合わせようともしない。


「おめでとうございます、死すべき者」ブレンが素っ気なく言った。


「ああ。だが二人とも沈んでるな」


「妹だったら良かったんだけどな。この猫……じゃなくて、長老の娘じゃなくてさ」と、青年は俺に対して感情的すぎる返事をした。


「ああ、俺にも責任がある。もしかしたら、フロルガに期待を持たせちまったかもしれない……すまない」


「ああ、別にいいよ。第二夫人ってのも悪くないし」


またこの一夫多妻制の話か。不思議なことに、村にはそういう家族がいないのに、なんで俺だけでポリガミーを試そうとしてるんだ?


この怪しい話題から逸らそうと思って、俺は捕虜の女たちについて訊いてみた。狼耳たちは元気を取り戻して話し始めた。


「赤毛の方がジェシー、突撃兵だ。エルフの方がエンディス、スナイパー。どっちも階級持ちだ。テクガンにはギルド制度があって、住民は全員どこかのギルドに入らなきゃいけないらしい。数個のギルドが手を組んで襲撃してくるんだと。前回の襲撃には三つのギルドが参加してて、二人とも同じギルドに所属してた。『夜明けの守護者』ってやつだ」


「協力する気はあるのか?」


「今のところ何とも言えないが、俺たちに対する敵意や憎しみはないみたいだ」


「いいだろう!他に何か重要なことは?」


「いや、細かいことだけだ」


家族と別れを告げて、俺は上階へと上がり、警備された部屋の一つに入った。


少女の赤い髪は小さなポニーテールにまとめられていた。捕虜は俺を一瞥し、俺はじっくりと彼女を観察した。可愛らしい顔立ち、小さくてすっと通った鼻、濃い睫毛に縁取られた青い瞳、細くて真っ直ぐな眉。小さな口元には薄い唇が冷笑を浮かべている。少女は挑戦的な目で俺を見たが、何も言わなかった。


俺は椅子に腰掛けて、愛想よく微笑んだ。


「やあ、ジェシー」


「やあ、死すべき者」


「環境はどうだ、何か困ってることはないか?」


「問題ないな」


「分かった」


少し間を置いてから、俺は続けた。


「教えてくれ。お前のところの連中が襲ってきたら、どうするつもりなんだ?」


少女は顔から笑みを消して、真剣な表情になった。


「分からない」


正直なところ、俺は驚いた。


「なんでだ?」


「なんて言うか……ギルドからはもう除籍されてるのは確実だと思う。エンディスには違うって言い張ったけど、だから戻る道はもうないんだ」


「それで? つまり、俺に協力するってことか?」


「そうかもしれない。でもタダじゃない」


「で、何が欲しいんだ? 金か? 護衛か?」


「そう、安全が欲しいの。もう毎日ビクビクしたくない。今日はあなたたちを殺しに行けって命令されるのか、それとも他の奴らから身を守れって言われるのか……そんなの、もうウンザリ」少女は虚ろな目で壁を見つめながら言った。


「お前らも襲われてんのか?」


「当たり前でしょ。でもギルドが団結すれば反撃できる。そこが違うのよ。あなたたちアルヴァー派閥は団結なんて重視してないから、最底辺にいるんだ」


「なあ、お前らだって別に上位ってわけじゃないだろ」


「はっ、確かにそうだな。でも、やっぱりな」


立ち上がって、もう一度微笑んだ。


「近いうちに協力できることを期待してる」


少女も会話が始まって以来初めて微笑んだ。


「私もよ」


エルフの娘のことは後回しにして、俺は家を出て、できる範囲で少なくとも厨房を手伝おうと決めた。今のところ、俺の忙しさは明らかに過大評価されていたからな。


センターに着くと、セフィーナが真剣な顔でテーブルの間を走り回り、何かをかき混ぜたり、何かを切ったりしているのを見つけた。俺が住民たちとおしゃべりしている間に、婚約者がこんなに頑張っているなんて、なんだか申し訳ない気持ちになった。


頼み込んで、俺も料理に加わり、切る作業を引き受けた。材料の中には知らないものもあったが、特別な知識や技術は必要なかったので、勤務時間が終わる一時間ほど前には料理を終えて、安堵のため息をついた。


大広間にテーブルを並べ終えると、俺たちは身支度をしに向かった。クリスタリットに乗った好奇心旺盛な犬耳娘から離れた川で体を洗ってから、屋敷に戻って長老から支給された服に着替えた。


絹に似た布地の幅広いズボン、白いシャツ、それに長いカフタン。金色の装飾がたくさん施されている。どうやらこの世界のファッションは、典型的なファンタジーで想像されるよりもずっと現代的なようだ。まあ、ファンタジーにもいろいろあるけど。


余計なことは考えないでおこうと決めて、服を着終えた俺は中央広場に向かった。石工の工房は建設が完了していたが、特に新しい機能が解放されたわけでもないので、今のところ気にしないでおいた。


人々はもう集まり始めていて、俺は少なくとも到着した人たちに挨拶することにした。フェブリモールが励ますように俺の背中を叩き、デフールは腰のあたりを叩いた。アンネリは怒りの眼差しを投げつけて素通りしていった。


ブレンとフロルガは軽く微笑んで自分の席へと向かい、残りの大半は俺のことをあまりよく知らないせいか、恥ずかしそうに入ってきた。


全員が集まると、ファリンが中央に進み出て、皆が静まるのを待ってから大きな声で話し始めた。


「今日、俺たちはここに集まった。新しい家族の誕生を祝うためにな!皆も知っての通り、死すべき者であるニコが俺の娘に求婚してくれたんだ!さあ、こっちへ来い、息子よ!」


父親役が見つかったわけだ。まあ、俺は別に構わない。本人が気に入ってるなら好きに呼べばいい。


俺が近づくと、長老は熱く抱きしめてくれた。少し涙で濡れたけど。少し落ち着いてから、ファリンは続けた。


「セフィーナ、娘よ、こっちに来なさい!」


扉が開いて花嫁が現れた。白いドレス、コルセットが体のラインを美しく際立たせ、ウエストを引き締めて胸を支えている。シンプルなスカートにボリュームのあるペチコートが、華奢な白い靴を履いた細い脚を少し覗かせていた。白いヴェールが耳を縁取り、黒い耳と美しいコントラストをなしている。彼女はしっぽを揺らしながら、おぼつかない足取りで俺たちのところまで歩いてきた。


「ニコ、セフィーナを妻として迎えることに同意するか?」


「はい」


思っていたほど緊張しなかった。


「セフィーナ、ニコを夫として迎えるか?」


瞬きをして、彼女は決然と言った。「はい」その後、ファリンはまた涙を流し始めた。でもまた気を取り直して、ポケットから小箱を取り出しながら言った。


「指輪を交換してください」


こんな感じで、誓いの言葉もなし、実にシンプルだ。


俺は丁寧に彼女の手を取り、そっと指輪を指にはめた。彼女も同じように俺の手に指輪をはめてくれた。


「それでは、新郎新婦にファーストキスを!」


なあ、こいつら知ってるのか?これが俺たちにとって本当に初めてのキスだってこと。多分知らないだろうな。まあ、彼女が気にしてないなら、俺が心配することもないか。


セフィーナにとっては本当に初めてだったらしく、危うく鼻同士がぶつかりそうになった。だが、タイミングよく顔を傾けて気まずい事態を回避し、軽く唇を重ねた後、少し力を込めた。キスを終えると、セフィーナの息が荒くなっているのが見えた。もう火がついたのか?


「お二人を夫婦と認めます!」ファリンが叫ぶと、その声に他の者たちも続いた。


「ステータス更新中……完了」


「新たな妻として登録――セフィーナ、アルヴァー派閥」


「アルヴァー派閥の妻スロット使用状況――1/3」


「アルヴァー派閥とのシナジー+15%(75/100)」


「新たな強化が利用可能――」


「死すべき者の心臓の固有強化が習得可能――」


「強化『アルヴァーの自己犠牲』が習得可能」


「屋敷の新規強化――死すべき者の家族用ターミナル」


「セフィーナ、新たなランクなし兵科モデルが利用可能――(???)『射手』系統でランク2取得により解放」


おお、これはマジで本格的じゃないか。「ランクなし兵科モデル」――面白そうだな。ただ、これは妻をリスクに晒すってことだが、まあ、どっちみち俺たちは賭けに出てるんだし……


その後は宴会が始まった。とはいえ、かなりまともな方だった。バカみたいな余興を仕切る司会者もいないし(デフールが「誰が飲み潰せるか」コンテストを提案して、結局本人が優勝したのは別として)、花嫁誘拐も酔っぱらいの喧嘩もなし。


特に驚いたのは、何人かがちゃんとプレゼントまで用意してくれていたことだ。ファリンは金貨400枚をくれた。アンネリは頬を膨らませながらクリスタリット200単位を贈ってくれた。デフールはほとんどベロベロだったが、クリスタライトの短剣を渡してくれた。感謝しながら受け取って、刃に指を当ててから脇に置いた。


「金属の知識2、進捗1/2」


とにかく、全てが穏やかに進んだ。俺たちは何度かキスをして、その度にセフィーナの耳の小刻みな震えが強くなっていったから、最終的に俺は疲れたと言い訳して、花嫁を腕に抱えて連れ出した。


屋敷で彼女をそっとソファに寝かせたんだが、彼女はすぐに飛び起きて、またキスで襲いかかってきた。


一度離れたセフィーナは、手際よくコルセットとスカートの留め具を外して、ドレスを床に落とした。

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