第百十一章 日常的な拠点確認と新たな旅への準備
なんて可愛いんだ! まるで最初からずっと一緒にいたかのように、心から俺たちを見つめ、愛情を込めて抱きしめてくる。
クリオシタも、どうやらとても喜んでいるようだった。まさかとは思うが、もしかしてこれも彼女にとっては好奇心からの実験なのか?
「おう、じゃあ次はディファーだな!」エルフが言いかけたが、俺の仕草で止まった。
「とりあえず今はいい。娘には普通の姿でしばらく過ごさせてやろう」俺はそう言うことにした。
いや、マジで。分裂させることで得られる力の凄さは理解しているが、それでもアマンディが落ち着いている姿をもう少し見ていたかった。それに、エネルギーもまだ足りていない。
明らかに落胆したクリオシタは疲れた様子で頷き、ゆっくりと俺の住居の方へ歩いていった。疲れ切っていて反論する気力もないようだ。俺たちはすぐに追いついて、後を歩いた。アマンディは周囲を興味深そうに見回し、俺たちと一緒にいられることを喜んでいるようだった。
「パパ、他にも子供たちがいるんでしょ? 会わせてくれる? 妹や弟たち、みんな愛してあげるから!」娘は夢見るように目を閉じ、羽をぱたぱたさせながら言った。
「ああ、もちろん紹介するさ」
「じゃあ早く行こう!」
娘からは熱意が溢れ出ていたが、俺は疲れた妻以上のペースでは歩かなかった。家の中でエルフは果物を掴んで素早く食べると、明らかに様子が良くなり、顔色の悪さまで消えた。
クリオシタは黙って手を振り、行っていいぞと合図すると、ベッドに横になって目を閉じた。
俺と娘はテレポートに向かい、屋敷に移動してから、居間に出た。
夜の冒険の後、そこにはほぼ全員が集まっていた。それに加えて、間取りや快適性のアップデートについて話し合う理由もあったので、居間は人でいっぱいだった。面白いことに、ほぼ全員が俺の親族だった。
近づいてくる時には会話が聞こえていたが、近くまで来ると面白いことに静寂に包まれた。みんなただ好奇心を持って見知らぬ少女を見つめていた。
「紹介するよ、俺の娘、アマンディだ。クリオシタとの子だ」
セフィーナは唇を尖らせ、ほとんど声にならない声で「いつの間に!」と言った。フロルガとエンディスは顔を赤らめていた。どうやら二人には娘を作る過程がしっかり聞こえていたらしい。
猫耳姉妹は揃って飛び上がり、アマンディに駆け寄ると挨拶を始めたが、結局みんなで抱き合う形に落ち着いた。天使ちゃんは猫耳に夢中で、姉妹たちは翼に夢中だったからだ。クリオシタの翼に触るのは遠慮していたらしい。
そんな遊びが他のみんなも楽しくさせたので、俺はとりあえず全員を放置して、他の用事を済ませることにした。だってアイリーンはもう管理者の地位を手に入れたのに、俺はまだここに座ったまま任命もしてないんだから。
彼女がまだ遠慮がちに隅っこに座っているのを見て、俺は声をかけた。娘は素直に俺と一緒に外へ出てきた。
「よう、娘よ」
「こんにちは、父さん」少女は慎重に言った。人とのコミュニケーションにあまり慣れていないせいで、少し緊張している様子だった。
どうやら、見せかけの優越感という仮面は簡単に被れるようだが、本当の感情の話になると、そこまで自信が持てないらしい。
「ところでフェリは?」
「ふむ、もう基地には送っておいた。ただ……」
話し始めた彼女は、ふいに口をつぐんで辺りをきょろきょろと見回し始めた。まるで俺と目を合わせたくないかのように。
「あ? どうした? もし配属のことが心配なら、俺だってお前をあそこに送るのは嬉しくないんだ。できるだけ素早く発注だけ済ませて、あとはロボットたちに好きなだけ働かせりゃいいんだから」
どうやら図星だったらしい。彼女は黙ったまま俺のところに駆け寄ると、小さくすすり泣いた。
「おいおい、泣くなよ。姉妹たちも呼んだらどうだ? 弟も連れて行けるし、面倒を見てやるってのはどうだ? それに猫ちゃんたちだって、どこで訓練しようが同じだろう。お前のところなら場所もたっぷりあるんだし」
俺が提案するたびに、彼女は小さく頷いていたが、すすり泣きは俺が話し終えるまで止まらなかった。袖で目元の涙を拭うと、アイリーンは感謝の笑みを浮かべた。
「わかった、パパ。準備はできてる」
メニューをクリックすると、メッセージが届いた――
「おめでとうございます! 管理者が任命されました。
ボーナス:
全資源の採取量が2倍になります。
建物の建設速度が上昇します。
ランク3へのアクセスが可能になりました。
新たな基本建造物:防衛衛星発射センター、蓄電器。
特別ボーナス(アイリーン):
ロボットとメカの組み立て速度が上昇します。
基本ゴールド増加+50/日」
新たな建物アップグレード:
――パイロットセンターのレベル2への拡張(人工知能研究所にて「上級操縦技術」の研究が必要)
――兵舎のレベル2への拡張(人工知能研究所にて「軽量型エクソスケルトンの使用」の研究が必要)
「新ユニットモデル(ランク3):重装テクノ歩兵(兵舎レベル2が必要)、中型メカパイロット(パイロットセンターが必要)、エリートドローンオペレーター(兵舎レベル2が必要)、ドローンキャリアDK4パイロット(兵舎レベル2、ロボット工場が必要)、重装ジェット歩兵(兵舎レベル2が必要)
新たな基本ユニットモデルのアップグレード――軽量メカパイロット:
(専門化(3)――シールド使用効率の向上/戦闘力の向上)
まあ、これを全部見てから、俺はアイリーンと一緒に行くことにした。そして真っ先にメッセージを受け取った:
「建設完了」
「建造完了:エネルギーセル工場、戦闘ドローン格納庫」
「フレムテック派閥とのシナジー+4%(92/100)」
おお、どうやら戦闘ドローンがあるなら、オペレーターモデルが取れるようになったみたいだな。おそらく、建物の解放順から判断すると、基本バージョンには偵察用ドローンが入っていたんだろう。
そもそも格納庫は、普通の乗用車用ガレージ程度の小さな建物だった。中で何かがブーンと唸り、カチカチと音を立てているが、パネルを見ると自動充填バーが進んでいるだけだった。どうやらドローンは一定数まで自動生産され、その後はオペレーターが必要に応じて使い、破壊されたら補充される仕組みらしい。よく見てみると、実はそう単純でもなく、建物の維持には常に資源が消費されていた。まあ、つまり積極的に使わないとな。
エネルギーセル工場はかなり大きかった。どうやらこれは、複合材、ポリマー、アッペライトから小型バッテリーを製造する生産施設らしい。つまり、要するにまた資源の消費先が増えたわけだ。ただ、アッペライトはここでは採掘できない。まあ、とりあえず俺の備蓄を使ってもらおう。
その間にアイリーンは演算センターと強化チップ工房を発注してから、俺のところにやって来た。
「パパ、あのさ、うちには主要建物を建てる作業員がいないよね……」
計算してみて、俺は了承した。アルヴァー派閥とテクガンとはそういう問題は起きなかったが、ここに労働者をどこで見つければいいんだ? どのみちフレムテックの連中のところに行くしかないな、俺の知り合いは全員、戦闘以外は何もできないクソ野郎ばかりだから。
「ママや他のキューたちに聞いてみなかったの? 労働者も下級クローンなのか?」
額にしわを寄せて、アイリーンは肯定的にうなずいた。
「じゃあいいや。とりあえず建てられるものを建ててくれ。採掘機を追加して、資源をもっと増やせ。まあ、遠慮すんな、フルで使ってくれ」
「わかった!」微笑みながら少女は言い、採掘機を二つ建設キューに入れた。
結局、彼女は今のところここでやることがあまりないってことか。もしかしてアンネリも忙しいふりをしてるだけなのか? まあ、アルヴァー派閥の建物は明らかに多いし、ここは改良に重点が置かれてるから、やっぱり本当にもっと疲れる仕事なのかもな。
娘と一緒に戻ると、みんながもう競い合うようにアマンディに色んな話をしているのが見えた。どうやら彼女は俺たちのバラバラな家族にとてもうまく溶け込んだらしい。俺を見つけると、少女は嬉しそうに手を振って可愛らしく微笑んだ。もしかしたら俺もいつかこんな風に人生を楽しめるようになるのかもな、へへ。
手を振り返して、俺はテクガンの基地へと向かった。
「建設完了」
「建設済み:武器商人、軽車両ガレージ、醸造所」
建設可能リスト更新中……完了
新規主要建造物:装甲車両ガレージ(ランク3へのアクセスが必要)
新規機能:テクガン部隊モデルの武装変更、鼓舞
新規車両:オフロードバイク、サイドカー付き機関銃搭載バイク、バギー、バン」
つまり、ここまでは分かりやすい。管理者不在のせいでかなり足を引っ張られていて、資源は山ほどあるのに、大して役に立っていないってわけだ。
新機能に関して言えば、醸造所で景気よく醸造されるビールってやつが、治癒師のエンチャントに劣らない効果を発揮するらしい。戦闘時の士気とダメージを上げてくれるんだ。
武器商人は常に新しい銃を普通の鋼や高品質の鋼から作り出していて、モデルの範囲内で交換できるようになっている。たとえば、突撃兵はアサルトライフル、ショットガン、サブマシンガンを使える。商人は特定のテンプレートを製造していて、その一部は俺がすでに夜明けの守護者たちから奪っているんだが、そのテンプレートから戦闘員が必要に応じて自分に必要なものを作る仕組みだ。ただ、そうなると戦闘中に武器を変更することはできないみたいで、そんな芸当ができるのは試験で出会ったマディ・アーセナルだけらしい。
少しがっかりして、俺は何も注文せずにキルハイヴの基地へ向かった。
「建設完了」
「建設完了:金属変換装置、基礎変異ニューラルセンター(運動器系、内分泌系)、感覚タワー、上級変異ニューラルセンター(被覆・防護組織、バイオ兵器)」
新規研究:「基礎研究:運動器系、内分泌系、被覆・防護組織、バイオ兵器」
「キルハイヴ派閥とのシナジー+11%(100/100) 注意! 建設によるシナジー最大レベル」
「キルハイヴ派閥とのシナジー(100/100)――完了!」
「派閥への加入が可能になりました。加入用チップが追加されました」
「新規ユニークアップグレード、キルハイヴ――キルハイヴ派閥への強制加入。クリスタリット100」
「死すべき者のユニークアップグレードが解放された――『アルヴァー・テクガン・キルハイヴのシナジー』(アルヴァー、テクガン、キルハイヴのレベル5ロートクが必要)」――「警告! トリプルシナジーを実行するには、まずペアシナジーが必要」
金属変換装置は、どうやら高度な資源――バイオメタルの製造を担当しているらしい。有機物と金属粉末を混ぜ合わせた合金で、俺のインセクトイドモデルに使われているのと同じタイプだ。建物そのものは巨大なナメクジみたいで、鉄やクリスタライトなんかの鉱床の上をゆっくり這いずり回り、少しずつ溶かしながら何らかの方法で加工している。妙な光景だが、ここでは何もかもが変わってるからな。
ニューラルセンターは、どうやら研究施設みたいなものらしい。少なくとも、この建物に取り付けられた端末で確認できた限りでは、すべての基礎研究が現在進行中だった。
どうやら建設は早いが、アップグレードには時間がかかるみたいだ。そうか、ここで水と金の原石が必要になるわけだ。研究にニューラルセンターがそれらを使う――各研究ごとに一定量のこれらの資源を支払う必要があるんだな。
それからセンサータワーは……でかい塔で、風なのか、それとも自力なのか、まるで生きてるみたいにわずかに揺れている。じっくり眺めていると、マハが後ろからこっそり近づいてきて、優しく抱きしめてきた。
「私の大好きなパパが来てくれたのね。寂しかった? さあ、キスして」
後ずさりして、俺はスライムで転びそうになり、それを見た意地悪な娘は満足げに笑った。触角を撫でながら、彼女はじっと俺を見つめて尋ねた。
「教えてあげようか?」
「え? 塔のこと? ああ、ぜひ聞きたいんだけど……」
咳払いをして、マハは近づいてきて俺に抱きついて、満足そうに羽をはためかせた。塔に近づくと、その硬いキチン質の表面に手を這わせた。
「たぶん、これのことをラズは頼んだんだと思う。まだ初期バージョンだけど、もう自分の最愛の人を探し始められるわ。可哀想に、でも私はもう見つけちゃったけどね!」
そう言うとマハは今にも飛びかかってきそうな素振りを見せたが、今回は引っかからなかった。それでも、どうやら俺が少し動揺したらしく、娘の方から満足げなクスクス笑いが聞こえてきた。
屋敷に戻って、俺はラズを呼び、三人で集まると、彼女は疑わしそうに姉を見た。
「本当にいいの? 他に何かあるんじゃない?」
マハは不機嫌そうに腕を組んだ。
「もちろんまだ他にもあるけど、今のところはこれを提案してるんだ。ロートクを改良したら、タワー2が建つから、とりあえずこれで試してみてくれ」
ラズは唇を噛みしめながら、ゆっくりと塔に近づき、触れると目を閉じた。静寂の中、俺たちは五分ほどそうしていたが、やがて失望に満ちた顔でリカが建物から離れた。
「ダメだ、やっぱり感じられない。でも範囲は確かに結構広いみたいだし、マハ、あんたに期待してるわ。早く改良を建ててちょうだい!」
少し元気を取り戻し、希望を抱いたラズが弱々しく微笑んだ。
「この改良って、近くでしか効果ないのか?」と、娘をどう助けられるか必死に考えながら、俺は確認することにした。
触角を撫でながら、マハは一秒ほど考えた後、こう言った。
「たぶん違うわ。特定のドラゴニドとシンクロして、それから精神的な繋がりがどこでも拡張されるはずよ」
「おお、それなら最高じゃないか。ってことは、ラズと一緒に旅ができるな。ついでに他の派閥も確認できる。どうだ、そういうのは?」
少し迷ったようだったが、ラズはやがて微笑み、明らかに元気を取り戻した。
「うん、喜んで、パパ。いつ出発するの?」
言葉の代わりに身振りで彼女を手招きした。その前にマハに礼を言っておいた。彼女は出発前にさらに十体ほどのインセクトイドを呼んでくれて、その全てを俺は繋がりに加えた。
戻ってから、ジェシー、エンディス、ラズ、ケイトを連れて上へ向かった。
今回は豪華にエレベーターに乗り込み、小さく笑い合った。もちろん、全てが始まった頃を思えば、この進歩は信じられないものだったが、それでも結果はここにある。目に見える形で。
頂上に着くと、娘たち全員を学習用のベッドに寝かせた。
エンディス、ケイト、ラズを2から5へ――2250ゴールド
ジェシーを3から5へ――700ゴールド。
その後、俺はエンディスを変換機へ呼んだ。
「レジェンダリーシューター。高品質鋼150、ウラン100」
指輪を統合した後、彼女は石材を回転させた。ジェシーのような工作員風の迷彩服は相変わらずだが、武器が変わった。サイレンサー付きのスナイパーライフルとサブマシンガンに加えて、対物ライフルが現れた――確かそう呼ばれていたはずだ。恐ろしい図体に物騒な弾薬。だが、戦争があまり好きではないエルフの彼女でさえ、畏敬の念を込めて新しい武器を眺めていた。
たまらず、ジェシーが髪を揺らして友人に尋ねた。
「で、今は何ができるようになったの?」
謎めいた笑みを浮かべて、エルフは巨大な弾薬を手の中でくるくる回した。
「ああ、これがあればメカのパイロットだって、シールドさえ剥がせば装甲越しに直接仕留められるわ。テクガン派閥の兵器なんて朝飯前よ!」
いつも冷静で理性的なエンディスがこんな風になっているのを見るのは少し怖かったが、どうやら自分の力を自覚したせいらしい。なにせ最高ランクが思いがけず舞い込んできたんだからな。
それに加えて、ラズに変異を施したかったんだが、マハがムタゲンの大半を昆虫型か何かに使い果たしてしまったらしく、それは当面お預けだ。まあ、何とかなるだろう。
下に降りて、俺たちはテレポートに入り、一番新しい拠点に出た。計算が合っていれば、男爵夫人を見つけるには南東へとんでもなく長い距離を進まなきゃいけない。
だが、トラックに乗り込んで10キロも走らないうちに、遠くに突然赤いポータルが現れた。
◇◇◇
「現在の残存寿命――53+(255)。能力発動用ボーナス年数:127(124)(係数0.5)(捕虜――43)」
ランク5:6名。ジェシー(破壊工作員)、エンディス(レジェンダリーシューター)、ラズ(ドラコニド)、ケイト(神出鬼没の襲撃者)、ウルカスト(完璧なる兵士)、皇女ラミ(サンドスピリット)
ランク4:24名。ブレードダンサー×2(ブレン、アルド)。アンブレイカブル(フェブリモール)、レンジャー×3(イヴェット、デリオ、リアレフ)、バーサーカー(サユリ)、ウィンドアーチャー(リンリネル)、パラディン(クテアス)、ソフィア(炎の女王)、エヴィナ(ゴーストブレード)、クリスティーナ(アルヴァーのアバターの女主)、アルビ(スライシングフェニックス)、防衛スペシャリスト(レジナルド)、錬金術師、装甲豹騎兵、フロルガ(アルヴァーの聖女)、ケル(インセクトイド)、ソードマスター×5(アデル、ドワリン、イングヴィルド、ヴァシエト、ソナ)、エリートマークスマン(アルヴェラス)
ランク3:6名。アキルズ(フェイズハンター)、闘士×3(フィリップ、クラウス、カタシ)、セフィーナ(ゴーストアロー)、クリオシタ(テルシア)
ランク2:10名。ジョニー(コマンドー)、ワイ(重量メカのパイロット)、キュー(軽量メカのパイロット)、軽量メカのパイロット×2(キュー、キュー)、突撃兵×5
ランク1:0名。
ランク0:0名。




