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第九章 二日目――生活が軌道に乗り始める

あまりにも濃密な一日だったにもかかわらず、目が覚めた時は結構スッキリしていた。目を開けて、大量のメッセージを読み始める。


「新しい日の始まり。月額料金(繋がり):コスト選択:寿命1年/市民1名の命」


蘇らせたのは、翌日に殺すためじゃない。


「寿命1年が差し引かれました。現在の残存寿命――28+(29)」


その後は以前と同じ、未知の派閥についての長文と、遅れを取っている者への資源支給の通知。


「本日のボーナス:木材+100、石材+100、道具+20、クリスタリット+1、果物+50」


何もないよりはマシだよな?


「建設完了。


建設済み:木製の柵、鉄鉱山、クリスタリット鉱山。


利用可能建築物リスト更新中……完了。


新規基本建造物:石壁(石工の工房が必要)、石炭鉱山、道具工房。


新規主要建造物:クリスタライト鉱山、リバーサイト鉱山、魔術師の塔Ⅰ(研究『魔法の知識』必要、進捗0/1)」


おお、魔術師関連が来たか。だが研究ってのが引っかかるな。元素魔法を発動させるためだけに何年も寿命を削るのは馬鹿らしい。ただ、そういえば長老が娘を褒めちぎってたっけ。あいつが手伝ってくれるかもしれないな。


「本日予想採掘量:


木材:200(10個/時×2);


石材:200(20個/時);


鉄:100(10個/時);


クリスタリット:5(0.5個/時);


肉:60(2個/時×3);


魚:80(4個/時×2)」


よし、これで全部はっきりした! クリスタリットの生産速度が遅いのが残念だけど。


って、待てよ、果物はどうした? 若い連中はどこ行った?


次のメッセージが返答だった――


「市民3名が成人に達しました。職業選択が可能です」


あれは十七歳くらいだった連中か? でも、誕生日が同じ日ってことはないよな? ちょっと調べてみないと。


「兵士3名がランク2に昇格」


これもいいニュースだ。


身なりを整える間もなく、ドアをノックする音が響いた。開けると、そこには気まずそうなブレンとフロルガの姿があった。


ブレンは後頭部を掻いて、言葉を選ぶように口ごもった。


「あ、えっと、おはようございます、死すべき者! 俺たち、その、様子を見に来たんです」そう言って、狼少年は妹の背中を小突いた。


フロルガが軽く頭を下げ、その時初めて彼女が手に籠を持っているのに気づいた。どうやら、皆で俺に少しずつ食べ物を差し入れることにしたらしい。


「入って、入って。戸口に立ってないでさ」


二人は慎重に中へ入り、後ろ手に扉を閉めた。そして扉の近くに立ったまま、あちこちキョロキョロと見回している。


「さあさあ、座って座って。遠慮しないで」


どうやら快適な環境に慣れてないらしい。革の鎧を着たまま来るくらいだからな。そういえば、服も復活時に一緒に修復されるみたいだ。俺だけかと思ってたが。


狼娘がバスケットを開けると、館内に焼き肉の香ばしい匂いが広がった。朝食にしちゃ重いかもしれないが、絶対うまいやつだ。


テーブルに座って、それぞれ一切れ取って食べ始めた。牛肉っぽいが、もうちょっとジューシーだ。スパイスはかなりピリッとしてて、香草も効いてる。ついでに草をチップで触ってみたが、上手くいかなかった。


一切れ噛み砕いて咳払いをしてから、ブレンが話し始めた。


「とにかく、感謝の気持ちを伝えたくてな。俺はあんたの借りができた。妹もそう思ってる。だから、遠慮なく何でも言ってくれ」


俺は眉をひそめた。まあ、言いたいことは分かるが、いずれにしても、仮に何か頼むとしたら、ただの兵士たちに何を頼めるというんだ?


「いや、いいんだよ、みんな。俺は別に借りを作らせるためにやったわけじゃないんだ。共通の目的のために頑張ってるだけさ、それだけだ」


「分かった!」ブレンは手を握り拳にして、まるで何かのしっぽを掴んだみたいに振り回した。「俺、分かったぞ。つまり共通の目的のために全部やるってことだろ?」


「ああ、まあそんな感じだ」


「なあ、フロルガ、水持ってきてくれないか?」狼少年が姉に声をかけた。


娘は素直に立ち上がった。俺が遠慮したにもかかわらず、だ。だから俺は首を振るしかなかった。


フロルガが出て行くと、ブレンが俺に身を乗り出して、陰謀めいたウインクをした。


「死すべき者、俺の妹ちゃんどう思う? 最高だろ!」


ほら、またこれだ。まるで「結婚しようぜ」支部みたいじゃないか。


「ああ、美人で元気だな。それで、どうしたんだ、急にそんな質問して?」


「あ、興味持った? 彼女と結婚しなよ! 最高だぜ、戦闘以外じゃおとなしくしてるように見えるかもしれないけど、実際はすごいんだ。血筋も申し分ない、うちの一族には司祭がいたからさ、ちゃんと訓練すれば、妹は治癒師になれると思うんだ」


「わかった、ブレン、考えておくよ」


「おお、それとさ、鎧の下じゃわかんないけど、あいつのおっぱいマジやばいぜ!」


「ええと、ああ、詳しい情報ありがとう」


娘が戻ってきたとき、兄貴は彼女にウィンクして親指を立てた。娘の目が少し見開かれ、その中に嬉しそうな輝きが浮かんだ。面白いな、ジェスチャーは同じなんだ。


「そういえば、捕虜の女たちから何か聞き出せたか?」


ブレンは自分の額を叩いて、悔しそうに早口でまくし立てた。


「そうだ、すみません、今すぐやります! 行こう、妹!」


俺はフッと笑って、兄妹が尻尾を面白おかしく振りながら走り去るのを眺めた。さて、俺もそろそろ出るとするか。


まず最初に俺は他の兵士たちのところへ行き、ドワーフたちと制限のない人間一人を訓練に送り出した。そして訓練を終えたばかりの射手たちを、該当する兵舎へと連れて行った。


壁の的以外は他と何も変わらないから、無駄に見回すこともなく、俺たちは変換装置へと進んだ。最初に行ったのは赤毛の娘、イヴェットだ。


「変換モジュール:市民イヴェット・キルヴェラ、ランク2、系統『射手』。


『戦士』から『射手』への変換を実行しますか? はい/いいえ」


木材-50、鉄-10。


他は全てフェブリモールの時と変わらない。女の子は元と同じ軽装鎧で現れた。ただし今度は軽い弓と矢筒を持っている。どうやら近接戦闘から遠距離戦闘への単純な作り変えみたいなものらしい。


次、行ってみよう!


「変換モジュール:イヴェット・キルヴェラ、ランク2、系統『射手』。


『射手』から変換を実行しますか? オプションを1つ選択してください。もう1つは利用不可になります。


1.ロングボウ射手――木材75、鉄35、鋼15、高品質鋼10;


2.クロスボウ兵――木材50、鉄15、鋼30、高品質鋼20」


ふむ、クロスボウ兵の方が資源的には高くつくみたいだな。それにレアな鋼もより多く必要だ。こっちには装甲を持った敵がいないし、機械類もボルトじゃ貫通できそうにないから、とりあえず弓にしておこう。


変換後、女の子は軽い鉄の鎧を身に纏い、大きな弓と高品質鋼の鏃を持つ矢、そして腰に小さなダガーを差していた。


試しに中庭へ出てみた。まあ、そこまで広くはないが、最初の結果を確認するには十分だ。さて、彼女は的の反対側の壁まで下がり、弓を引いて矢を放った。ど真ん中だ! もう何回か試してみたが、全部ど真ん中。この訓練システムは本当に驚異的だった。


まあ、資源がまだ足りないから、男たちには射手の訓練だけを施した。


兵士たちを訓練場に残して、俺は長老のところへ向かった。金と新しく成人した者たちのことを確認するためだ。そして村の中央センターに近づいているうちに、ここに来るのは初めてだということに気づいた。


何と言うか、建物は巨大だった。集会場があり、休憩室もある。家に帰れないときのための休憩場所なんだろう。キッチンに便所、すべてが実用的でありながら快適に作られている。それに加えて、訓練キャンプで見たのと似たような寝台も見つかった。


長老は朝食中だった。食事を楽しんでくださいと挨拶してから、俺も食卓に加わり、時々紫色の甘いベリーを口に放り込んだ。


「こんにちは、死すべき者よ。見たところ、鍛えられたようだな。我々の気候は良い影響を与えているようだね?」そう言って、長老は笑った。


「ああ、これはちょっと訓練しただけですよ。兵士たちに全部押し付けるわけにもいかないでしょう」


「その通りだ! さて、礼儀で私を訪ねたわけではないだろう。話してくれ、一体どういった御用だ? まさか私の娘の手を求めに来たのか?」ファリンは香ばしい飲み物をすすりながら、俺にウィンクした。


「残念ながら、今回はそれが目的じゃない。まあ、嫁候補としては彼女が一番有力だけどな」


どこか遠くから、甲高い悲鳴が聞こえた気がした。いや、気のせいか?


「それは嬉しいことを言ってくれる、ニコ。では、一体何の用だ?」


「金の稼ぎ方に興味があるんだ。あんたたちは商売をやってたんだろ?」


長老は明らかに沈んだ顔になった。


「ああ、やってはいたがな。だが、見ての通り、うちには売るものがほとんどなかったんだ。お前さんの力を借りれば、商品に余裕が出るかもしれんが……今のままじゃ厳しい。あとは鉱石の形で金を探すという手もあるが、かなり難しい。専門家が必要だ」


「一番近い村はどのくらいの距離なんだ?」


「いや、大したことはない。速足で二時間ってところだろう。あっちは首都寄りに集まっててな。ポータルゾーンの端っこに村があるのは、うちだけなんだ」


ふむ、あいつらの様子を見に行って、取引について話をつけておかないとな。まあ、軍隊は待たせてもいいが、俺の兵科モデルは――金払ってもらわないとな。


「なるほど、情報ありがとう。それともう一つ、うちに成人が三人も出たみたいだけど。どうしていきなり?」


「ああ、そうか、ご存じなかったんですね! 子供たちは成長も学習もすごく早いんですよ。十八歳になるとそれが止まるんです。もうすぐまた子供たちが成長しますから、村は発展してますよ、へへ」


「そういうことか。ありがとう、ファリン。じゃあ、そろそろ行くよ」


「お気をつけて、死すべき者。頼りにしてますからね」


俺は果物採集人の小屋のそばで三人を見つけた。俺の姿を見ると、娘たちは恥ずかしそうにワンピースの裾をいじり始め、エルフの少年は地面をブーツのつま先で念入りに掘り返し始めた。


「よし、お前ら、さっさと来い。どれだけ使えるか見てやる」


「は、はい、死すべき者様!」三人が声を揃えて答え、ちょこちょこと俺の後をついてきた。


彼女たちをベッドに寝かせると、見慣れたインターフェースが現れた。ただ今回は職業のリストが広範囲に並んでいる。しかもそれぞれ異なるリストだが、一部重複している部分もあった。さて、誰に何を選ばせるべきか?


えっと、犬耳の娘には――クリスタリット採掘がある。アンネリが魔法の才能を持てるなら、最初から採掘に配置換えした方がいいだろう。


というわけで、この選択肢を選ぶ。


エルフは、俺のステレオタイプな考えに反して、鉱山でも働けるらしい。デフールを鉄と製錬所の間で走り回らせるわけにもいかないし、彼には鉄の採掘に行ってもらおう。


狐娘は……職業の選択肢は少ないが、軍隊では「制限なし」とある。それで決めよう。


エルフと犬耳娘の訓練は三時間。狐娘は、訓練所が埋まっている間、果物採集に送り出した。


人手が足りないのに、建物ばかり発注しても意味がなかったな。


そろそろプライベートな時間を過ごすか? センターに戻った俺は、セフィーナを散歩に誘った。彼女は喜んで承諾してくれた。


◇◇◇


「現在の残存寿命――28+(29)」


「倉庫№1。状態:


木材――150単位――採取中、収支+200(10個/時×2);


石材――450単位――採取中、収支+200(20個/時);


道具――810単位


鉄――5単位――採取中、収支+100(10個/時);


鋼――110単位


高品質鋼――95単位


クリスタリット――166単位――採掘中、収支+5(0.5個/時)。


金――200。


アルヴァー派閥とのシナジー(60/100)。


死すべき者の現在の兵科モデル:剣と盾の達人。


現在の建設:なし。


軍隊:


ランク2:4体。シールダー、ロングボウ射手、射手×2。


ランク1:6体。戦士。


ランク0:0体。


訓練中:3。


待機中:1」

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