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悪女と謳われる王女は、国を滅ぼそうとした暗殺王子の愛に気づかない  作者: 凪塩 未来


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シーズン2 第4話:凍結された商会と、追い詰められた評議会

シーズン2第4話「凍結された商会と、追い詰められた評議会」をお読みいただきありがとうございます!


前夜の密談を経て、モナミの知略とミカエルの容赦ない金融制裁が自由都市連合を圧倒していく電撃的な朝を描きました。反論の余地すら与えられず、完全に追い詰められた強欲な商人たちを前に、余裕の笑みを浮かべる最強夫婦の爽快なやり取りをぜひお楽しみください!

翌朝のロンファ王国。

王宮の特設通信室には、一晩で大陸全土の経済地図を塗り替えた「ラザード・ロンファ連合の金融制裁」の成果が次々と報告されていた。


モナミは執務机の前に立ち、大陸の主要銀行から送られてきた魔導通信の束を冷徹な眼差しで確認していた。

「……素晴らしいわね。自由都市連合の主要商会が保有していた全口座の凍結、および我が国を通過するすべての貿易船の差し押さえ。見事なまでのスピード制裁だわ」


隣に控える近衛騎士団長が、冷や汗を拭いながら畏まった声で答えた。

「はっ。ミカエル殿下の配下の情報網が夜を徹して各国の金融ギルドに圧力をかけたため、自由都市連合側は反論の暇すら与えられなかったようです。すでに連合の評議会は大パニックに陥っております」


まさに電撃的な経済封鎖だった。

表向きは正当な監査と法に基づく資産凍結でありながら、その裏ではミカエルの暗躍による圧倒的な暴力に近いプレッシャーが働いている。弱みを握られた自由都市連合の商人たちは、抗議の声をあげることすら許されていなかった。


その時、重厚な扉が音もなく開き、ミカエルが軽やかな足取りで入ってきた。

漆黒の軍服を着こなした彼は、どこか機嫌良さそうな笑みを浮かべ、モナミのデスクの脇に歩み寄る。


「どうやら、我が国の『経済的お灸』は十分に効いたみたいだね。自由都市連合の代表者たちから、泣きつかんばかりの休戦と再交渉の要請が、たった今届いたよ」


モナミは手元の報告書を閉じ、ふっと余裕の笑みを浮かべた。

「当然の結果よ。あんな小賢しい連中、少しばかり痛い目を合わせればすぐに尻尾を巻くんだから。……それで、向こうの条件は何?」


「条件も何もないさ。我が国が提示する不平等条約――いや、完全な隷属協定に無条件でサインする以外、生き残る道はないと伝えておいた。彼らに拒否権など存在しないよ」


ミカエルの冷酷で容赦のない言葉に、モナミは美しく微笑んだ。かつては敵対していた二人が、今や大陸全体の経済と政治を意のままに操っている。


「上出来だわ。じゃあ、今日の午後にその敗者どもをこの謁見室に呼びつけましょう。私たちがどれほど恐ろしい相手に牙を剥いたのか、その身にしっかりと刻み込ませてあげるわ」


冷徹な女王の宣戦布告に、ミカエルは愛おしそうに彼女の肩を引き寄せ、耳元に囁いた。

「あぁ、楽しみだね。そのあとは、完璧に勝利したご褒美をたっぷりもらおうか、モナミ」

シーズン2第4話「凍結された商会と、追い詰められた評議会」いかがでしたでしょうか?


一晩の経済封鎖で敵の資金ルートを完全に絶ち、完全な隷属協定へと追い込むモナミの圧倒的な政治力と、それを裏で完璧に実行してしまうミカエルの容赦なさが存分に発揮されたエピソードでした。かつて恐れられた「悪女」と「暗殺王子」が、今や国家の主導権を完全に握り、敵を鮮やかにひれ伏させる姿は、見ているだけでも胸がすく思いですね。


敗北を悟った自由都市連合の代表者たちが午後の謁見室で直面する、さらなる絶望とは――?次回、シーズン2第5話もお楽しみに!

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