82.デラべザ平原の主3
「ガフッ!がhッ!」
ボス狼が血を吐いて悶える。
虫の息だがまだ生きている、
倒さなきゃいけない。
一度、謎の回復をして
戻ってきた、
まだ回復されたら勝ち目が無い。
トドメを刺さなきゃ。
僕が近づくと、ボス狼は、
横たわりながらもこちらを見つめる。
・・・・・・・・
その夜、1つの狼の群れが、
一匹残らず死に絶えた。
『Lv.16がLv.19に上昇しました』
『通常スキル【変質Lv.4】がLv.6に、【従魔強化Lv.2】がLv.3に上昇さらに【地魔法Lv.1】がLv.2に上昇しました』
『【剣術Lv.5】からスキルが複数派生しました』
『耐性スキル【斬撃耐性Lv.1】を獲得しました』
ボス狼を倒し、平原に静かな夜が訪れた。
ラミー「ミエス!お前!、出血が酷いじゃないか!」
「町の治癒院までその出血量じゃ持たないかもしれないぞ!」
ふと腹を見ると、最後にボス狼から受けた一撃、
肩から脇腹にかけて、爪が服を貫通して出血していた。
血が少なくなっているのを感じるが、
僕は思い当たる節がある。
ラミー、聞いてくれ、
多分だけど、僕は助かる、
最初にボス狼が逃げた場所に行こう、
肩を貸してくれ。
ラミーはハっとして、僕に寄る、
そして、その場から最初、
ボス狼が逃げた方向に
歩いていく、
途中途中に、ボス狼の物と思われる
血の痕があったりする。
そして、
平原をすこし抜けた
湖と平原、あと数本の木に囲まれた場所に、
それは 隠されるようにあった。
僕がどこに向かっていたのか、
それは・・・・
ラミー「見つけた・・・・ミカヅキグサの、群生地だ!」
そう、最初、僕達の初見殺しコンボを受けた
ボス狼は、「出血」の状態異常になった。
そこで一旦逃げて、
状態異常を緩和するミカヅキグサで、
応急処置をして、再度僕達を倒そうと
やって来た、という事だったのだ。
本当に狡猾な狼だ、
だけど、ミカヅキグサは
状態異常を緩和するのであって、
HPは回復しない。
ボス狼に当たった ラミーの火の弾
二発だけで倒れるのか?
と危惧したが、
予想よりHPが減っていて、
倒す事が出来たんだろう。
ギリギリの戦いだった。
生えている草は、
淡く光っていて
どう考えてもミカヅキグサだが
一応案内をしておく。
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ミカヅキグサ
価値C-
草の汁に、状態異常を緩和する効果のある草
特殊な加工により、効果が増す
日中は土の中に根だけあり、夜にのみ
葉を伸ばし、日に当たるとまた根だけになる。
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よかった、ちゃんとミカヅキグサだった、
と、治療は、草の汁を塗ればいいのかな?
とりあえず一枚抜いてみて、
草の葉を絞り、
なんか、粘みの強い汁を取り出し、
血の出ている
箇所に塗ってみる。
・・・・。
ぐっ!!染みる!
なんだこれ、効いてる感じがしないぞ、
簡易的に・・・・ステータス!
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ケルト・サーミエス
Lv.19
種族:ヒューマ
状態:出血 疲労 睡魔(小)
HP:20/104
MP:7/84
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やった!LvUPで、HPもMPも増えてる!
じゃなくて、
出血が止まらないんだけど!
ラミー!どうすればいい?!
ラミー「塗るんじゃなくて、飲むんでしょ・・・・」
飲んだ。
粘みがあるけど、
ちゅるちゅるしてて
飲み易くはある。
味は・・・・
植物特有の、あの青臭さに、
えぐみ?というかアクのようなモノが
クドイまでに口に残る。
端的に言ってまずい。
だが、体には良さそうだ、
そう思いステータスを見る。
すると、ステータスの疲労と出血が消えた。
出血も収まった、
うん、僕は生きてるぞ!
ラミーとプルスケがホッとしたように
安堵する。
ラミー「これからは、回復の治療薬ぐらいは携帯しておいた方が身のためだな。」
まったくだ、強敵と戦った後に
こんな危ない橋を渡ることになってしまった。
高価だが命には代えられない。
さて、依頼をもう一度確認しよう。
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ミカヅキグサの納品D+
依頼主
冒険者ギルド
内容
状態異常を緩和してくれる
草の採取。
10本以上の納品
草の状態で追加報酬
報酬
金貨2枚
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ミカヅキグサの採取だ。
革の袋を持ってきたが、
多分足りるだろう。




