81.デラべザ平原の主2
突進をまともに喰らった
腹が鈍く痛い。
このまま倒れて、
うずくまってしまいたい。
息が荒くなっていく
血は・・・・出ていない。
良かった まだ戦える。
呼吸も荒いままボス狼を睨む。
・・・・・・・・
『耐性スキル【恐怖耐性Lv.5】がLv.6に上昇しました』
そうだ、僕は怖いもの知らずの筈だ。
【恐怖耐性Lv.6】、怖いものなんてない。
こんな平原の主で、
つまずいてる場合じゃない。
ここから勝つには・・・・
どうすればいい?考えるんだ。
どうにかして隙を作って
ラミーの魔法を当てる?
いやダメだ。
誘い込むような動きには
絶対乗らないだろう。
勝てる見込みはないが、
また剣を犠牲にして【変質】を使うか?
これもダメ。
多分避けられるし、
上手く当たっても倒せなければ
剣無しだ。
脳天、心臓、腰とかの
急所に当てなければ厳しいと思う。
今からでも隙を見て逃げる?
自分より速い奴を相手にか?
無理だ。
だが、まだだ、僕は特化剣士じゃない。
スキルがまんべんなく習得される万能型、
・・・・悪く言えば器用貧乏だけど、
手札が多いのは強みだ。
スキル単体での運用は効かない、
となると、
スキルを組み合わせるんだ。
今までの使い方じゃない、
なにか画期的な、
この場を打開できるなにかを!
・・・・・・・・
ラミー、プルスケ、デカい奴を一発、
撃つ準備をしておいてくれ。
ラミーはコクリと頷き、
チャージを始める。
僕が話し終えた瞬間、
ボス狼が駆けだす。
ボス狼はまた牙を剥いて唸る。
まだだ、引き付けろ。
まだ、まだ、
ボス狼が攻撃しようと
前足を振りかぶった瞬間、
、ここだ!
両手を前に出し、魔力を込め、
初使用!【地魔法】!
失敗したら終わり、
僕の少ないMPじゃ一発が限界だ。
だから、賭けに出た。
地魔法の一番簡単な魔法は、
魔弾を生み出すもの、
火魔法なら火弾
地魔法では石弾、
の筈だけど・・・・
石なんて硬いものじゃなくて
土の塊が魔法陣から生み出される。
恰好がつかないけど、
意表を突くことは出来る!!
土塊をボス狼の
顔に向かって打ち出す!
そして【変質】!!!!
その瞬間、ボス狼の
振りかぶった前足が僕の肩から
脇腹を抉る。
そう、賭けとは、
僕がボス狼の攻撃を一度完全に
耐える事への賭けだ。
だけど、こんなに接近した状態なら、
素早さは補える!!
ボス狼の顔に石弾がへばりつく。
鼻と目、あと口も一部覆っている。
僕がさっき【変質】した石弾、
何に変質したのか、
それは、スライムのような
ねばねばした物だ!
ボス狼が足をもつらせて退く。
退いたところまでは今さっき
僕が腹に突進を喰らった後と同じ、
だけど、違うのは、
ラミーとボス狼の間に、
僕が居ない事だ!!!
いけぇ!!ラミー!!
ラミー「ったく、待たせすぎだ!維持にも魔力を食うんだよ!」
「ゴhhhh!!!!」
二つの火の弾が、
ボス狼に向かって発射される。
ボス狼は火弾の方を見ていない、
ねばねばした石弾により
恐らく目はほとんど見えてない。
片方の前足でねばねばをとろうとするが、
爪にくっつくだけだ。
そして、僕が混乱しているボス狼から
更に距離を取ろうとすると
ボス狼は両足を地面にたたきつけて
何かをしようとする。
だけど、思ったより
口が塞がっているいるのか、
何も出来ずに胴体に
火弾が二発当たる。
ラミー「当たった!これで勝ちだろ!」
大ダメージには変わりないだろうが
特化型といえ脅威度D+だ、
これぐらいで倒れるだろうか?
・・・・しかし、殺気が消えた、
まさか今ので死んだのか?
当たった時の煙が徐々に消えていく。
段々とボス狼の姿が見えてくる。
横たわる巨狼、
口からは血が出ている、
う、グロテスクだ、
群れのボスは、完全に虫の息のようだった。
【その日暮らしの冒険者】を書き始めて
総合評価が100を突破いたしました・・・・
81話とキリの悪い話数ですが、
この場を借りてお礼申し上げます。
ブックマーク、評価、
マジでありがとうございます・・・・




