68.バイル
「おっと、そんな身構えんなよ!」
「驚かした事は謝るぜぇ!ケケケ!」
・・・・確かに魔物にしては、
知能が高いように見える。
会話しようとしてるし、
敵意は無い。
プルスケも気付かない程の
擬態能力に、驚いてしまった。
警戒を解く。
バイル「ケケケ!俺はミミクリーブックのバイルってもんだ!この図書館で、暇つぶしに本の案内をやってて、この図書館の事なら何でも把握してる!人を驚かすのが好きだぜぇ!ケケケ!」
ミミクリー・・・・
やっぱり魔物じゃないか。
一応・・・・【案内】
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バイル(ミミクリーブック)
脅威度C
ミミクリー系統の本。
擬態能力に優れている。
賢さが高いため喋る個体が多く、
人に好意的。
個体数が少ない。
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・・・・危険な魔物ではなさそうだけど、
脅威度C?!
どちらにせよ勝てる相手じゃないな。
バイル「ケケケ!久々の新顔に興奮したぜ!」
「俺はここにいるから、いつでも話しかけろよ!」
騒がしい奴だが、
嫌いにはなれないタイプの奴だ。
長い付き合いになりそうだな。
・・・・早速で悪いが、対魔術師用の
戦術書はあるか?
バイル「ケケケ!物騒なもんだな!それなら7番の棚に、何冊かあったはずだぜぇ!それぞれ書いた奴が違うから、好きなのを読めよ!」
あぁ、ありがとな。
7番・・・・7番か、
ここだな、戦術書・・・・
この、〔サルでもわかる見習い剣士〕
を読もう。
・・・・この手のフレーズのついたものは、
さっさと読めるので好きだ。
椅子に座って読むのだけれど、
人が少ないな。
この世界は、本を読む文化があまり
民衆に根付いてない。
有意義な事なのに・・・・
バイルが暇そうにしていたのも、
そういう事だからだろう。
・・・・・・・・
本を読み終えたのだけれど、
結論から言うと、
ラミーに勝つ事は難しくない。
しかし、剣士の魔術師との戦いには、
2つのパターンがあって、
被弾覚悟で高速接近して、
一気に畳みかける方と、
あえて距離を取り
攻撃を避けながら
じわじわMPを枯らして勝つ
方がある。
これは、今は決められない。
ラミーの実力が僕より上なら、
後者が正解。
下か、同じくらいなら
前者が正解だ。
・・・・明日は、ラミーの情報を、
【案内】で見る必要がある。
僕は、魔物はともかく人の情報を、
ホイホイ見ないようにしている。
【案内】も多少MPを使うし、
沢山の情報を、同時に見ると、
情報量の多さに、
頭が耐えられなくなって、
酷い頭痛に襲われるからだ。
ちなみに【案内】は
便利なスキルなのだが、
【案内】は、種族に対して行われる。
名前と装備をランダムに1つ。
あとは備考のようなものしか
見れないが、
知らないよりはマシだ。
覚悟を決めた所で、今日はもう帰ろう。
プルスケが本格的に飽きてきた・・・・




