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シンデレラにお願い  作者: 高遠 泉
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闇夜に輝く花③

私、よく映画とかでキャーキャー騒いで足手まといになるヒロイン。

大っ嫌いでした。役に立たないくせに叫んでばかりのヒロイン。最悪です。


ふざけるなよー!

お前の所為で状況が悪い方向へいってしまっとるやないかーい!

ってよく突っ込みを入れながら、このヒロインはアホなのかー。なんて

気軽に言っていた。


うん。

何が言いたいかと言いますとですね。


私っ!

アホだったぁぁぁぁぁぁ!!!!


ごめんなさい。

今まで罵詈雑言を浴びせていたヒロインたちよ。

許してもらえるかね。


あたい、アホやったー!!!!!


絶望に打ちひしがれる主人公が今、ここに!!

いやー。

何を言っているのか解らないと思うが、私も何がしたかったのか解らない。

出来事は数分前に遡る。


私の指にはセルフィス隊長から借り受けた深い青い魔石の付いた指輪がはめられている。

もちろん、いざという時、心無い者にとられるのは避けたいので、隊長以外外せない様な使用になっている。

お蔭で、指から炎が出たり、あっつい光線だって出ちゃったりする。

要は、自分の魔力がピンポイントで使用出来てしまう、森を吹っ飛ばした私ならではの

お役立ちグッズなわけだ。

そして、何と言っても、自分で出した炎や光線やらは全くといっていいほど

自分には無害だ。


そらそうだ。

指から炎が出ているのに、その指が火傷してたら炎出す度に死にますって。

主に私の心が。

自分の指を犠牲にしてまで出す炎。

え、何それ。

マゾなの、何なのって話しですよね。


って事で、前もって言われていた通り、私はとある行動に出た。


その行動とは。

運ばれている馬車?であろうこちらの壁に穴を開け、ここが何処かを探るという。

簡単なお仕事だ。


だって何故か顔を赤くした隊長が言っていた。

「この指輪だが…。俺を思い浮かべ…いや、コホン」

「え?なんですか?」

「いや、この指輪だがな」

「!」

「あ!わかりました!魔力を集中させる事以外に通信も出来る機能があるんですね?」

「…いや…通信までは出来ないのだが…俺を思い浮かべれば…まぁ…」

「!わっかりました!隊長を思い浮かべて話します。」

・・・って!

つまりよ。

こちらからしか会話できない一方的な通信機器。

その機能も備わっている優れものの指輪がこの私にはあるのだよ。

ふっふっふ。


ということで、今移動している場所をだね、隊長にお伝えすればいいということ。

何て心強い指輪。

だから、さらわれたって全然へっちゃらだったわけだ。


だって居場所、知らせたらいいのだから。


そしたら現行犯逮捕が出来るわけよ。

どうやって隊長が此処まで来るのか、分からないけれども。

きっと何とかしてくれる。

ということで、私は移動中の乗り物の壁に外が見える様、小さな四角い穴を指輪の

力を借りて開けた次第であります。


ええ。


開けました。

さーてと。


そうなんです!!!


ここって何処よおおおおおお!!!!!!


眼下に広がるのは鬱蒼と生い茂った木々たち。

森の中を走っている。ということはよくわかった。

分かったけれども。

ここ!

どーこーだーよー!!!!

っていうか、私、自分家から城までの道しか知らなかったぜえええええ!!!


現在、指輪に向かって、隊長。森です。

眼下に森が見えます。

と涙目で訴えている。

あー。

もう、これ、また隊長に怒られるやつだ。

おおおお。

やばい。

私、役に立たない金剛役まっしぐらです。



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