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さらば変人!  作者: 差等キダイ
56/63

第55話

 明けましておめでとうございます!

 今年もよろしくお願いします。

「今度は何をやってるのかな?弟君」

「いえ、これは不可抗力という奴でして……」

「……んっ……あ……」


 先生の口から色っぽい吐息が漏れる。しかし、色っぽいのはその音だけで、やっぱり酒臭い。だが、直接耳元をくすぐられると、呼吸の度に肉食動物に舐められているようなスリルを感じる。しかも、身体から徐々に力が抜けてきて、自然とその胸に俺の指がめり込んでいく。これまでに触れた事のない柔らかさが右手から脳髄を刺激し、頭に血が昇っていくのを感じる。とろんとした目つきも、ぶっちゃけエロい。

 ……やばい、そろそろ理性がギブアップしそう。


「先生、どうしたんですか?こんなに酔っ払って……」


 義姉さんが梛ノ宮先生を俺から引き剥がす。義姉さん……グッジョブ……うん、グッジョブ……。

 何もない場所を揉む俺の手を見ながら、義姉さんはジト目を向けてきた。


「弟君、残念そうだね」

「そんなことない、そんなことない、そんなことない。義姉さん、ありがとう。先生は大丈夫?」

「……後でお説教だからね?じゃあ、先生をソファーに運んでから、愛里ちゃんに連絡しよっか」

「あいよ」


 *******


「すいません。うちの姉が大変ご迷惑をおかけしました」


 梛ノ宮愛里は、義姉さんからの連絡を受けると、3分も経たない内にやってきた。

 普段の失礼極まりない態度はなりを潜め、純粋に申し訳なさそうな顔をしていた。そして、ソファーにうつ伏せになり、沈み込むように眠る自分の姉を呆れた表情で見つめ、溜息を吐いた。その溜息からは、この状態を何度も経験したかのようなニュアンスが含まれていた。


「お姉ちゃんったら、大して強くもないクセに飲むのは好きなんですよ」

「あはは……まあ、気にしないで。先生だってストレス発散したい日もあるよ」

「まあ、俺みたいに品行方正な生徒ばかりじゃないからなぁ」

「あなたはただ、一緒に悪さをする友達がいないだけでは?」

「ちげーよ!止めてくれない!?その友達いない疑惑!!」


 まだ出てきてないだけなんだからな! 


「時に灯さん……」

「何かな?」


 梛ノ宮愛里は、義姉さんを上から下まで矯めつ眇めつ眺めた。あ、しまった……。


「何故に……メイド服?」


 読んでいただき、ありがとうございます!

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