第46話
今回もよろしくお願いします!
玄関の扉を開けると、梛ノ宮愛里が立っていた。俺の顔を見て、一瞬顔を顰めたが、それでもすぐに、にぱぁっと笑顔を見せた。
「おっじゃましますでーす!!」
「邪魔するなら帰ってくれ」
「は~い、何やらせるんですか!」
ちっ、玄関で撃退しようと思ったんだけどな。とかく人生はままならぬ……。
まあ、とりあえず用件を聞いてみよう。
「どうした?何か用か?」
「灯さんから、お夕飯に誘われています」
「…………」
義姉さん、いつの間にそんな仲良くなったんだ?
……まあ、月乃と同年代の女子と仲良くなり、そこから姉妹仲を深めていく、とかそんなとこだろうか。
「あ、愛里ちゃん。いらっしゃい」
「こんにちは。弟さんに追い返されるかと思いましたよ」
「弟君、仲良くしなきゃだめだよ?」
「りょーかーい」
「うわ、仲良くする気ゼロですね、この人……こっちから願い下げですけど」
「あぁん?」
「おぉん?」
「ほらほら、喧嘩しないの。しょうがないなぁ……愛里ちゃん、私の部屋でゆっくりしてていいよ。飲み物持っていくね」
「ありがとうございます!」
「…………!」
義姉さんの言葉に背筋が凍りつく。
このトラブルメーカー娘なら、うっかりエキサイトグッズを掘り当てるなんて、序の口だろう。さらに言うなら、その後に勢いで俺とエキサイトしちゃう可能性だって十分にある。いや、ないか。
絶対に阻止せねば。
「愛里……」
「何ですか?だから名前呼びをするなと言ったではありませんか」
「シャワー先に浴びてこいよ」
「本当に何だ!?」
「すまん。言い間違えた。俺の部屋に来いよ」
「この流れで!?行くわけないでしょう!」
「弟君……」
義姉さんからジト目を向けられる。可愛いのは可愛いが、ピンチなのには変わりない。何とかしなければ……!
「い、一緒にトランプでもやろーぜ!」
「嫌です。私は灯さんのいい香りのするベッドで、夕飯ができるまで寝てます」
「じゃあ、俺の部屋で寝るか☆」
「寝てたまるか!!さっきから欲望剥き出しですね!☆程度じゃ誤魔化されませんよ!」
「いや、違うんだ……何と言いますか……」
言い訳を考えていると、いきなり物凄い力で首根っこを掴まれた。
あまりの力に振り向くことが出来ないが、これは……
「弟君、早く弟君の部屋に行こ?」
「はい……」
俺はこの後の地獄を想像して、胸の中で十字を切った。
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