第45話
そろそろ作詞の方も上げます!
今度はドアがコンコンと控え目にノックされる。間違いなく義姉さんだ。
こちらが返事を返すと、ひょこっと上半身を覗かせた。
そして、俺が抱えているベースを見て、目を丸くする。
「あれ?弟君、楽器始めたの?」
「……始めざるを得なくなったというか、まあ、4月にライブをしなくちゃいけなくて……」
「へえ、ぜったいに観に行かなくちゃ!」
「いや、いいから」
「え~、私が行かないと、弟君が黄色い声援ゼロに……」
「いや、声援くらい貰えるから!…………多分」
ぶっちゃけ自信はない。とはいえ目立たずに済めば、それはそれで結果オーライだ。あの二人が存分に人目を引くことを期待しよう。
「それで、どうかした?」
「ふふん、今朝宣言したよ?」
「あ……」
そうだった……すっかり忘れてた。
俺のエキサイトグッズ捜索が行われるんだった……………………なんてな。
既に全てのお宝は移動させている。
そう……ただいま捜索開始しようとしている義姉さんのベッドの下に!!
オッサンから『アホの極み』と言われたが、灯台下暗しという偉大な言葉を忘れてはいけない。
今日は余裕でしのげるだろう。
「さ、どうぞ」
「やけに素直だね……怪しい」
自信満々の俺の態度に義姉さんは怪訝そうな目を向ける。おっといけない。あくまで普段通りが大事なのだ。
「ど、ど、どうぞ……」
「急に態度変わった!怪しすぎるよ!?」
「別に~……あっはっは!」
両手を広げ、高らかに笑い、ウインクを飛ばしていると、玄関のチャイムが鳴り響いた。
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