表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さらば変人!  作者: 差等キダイ
45/63

第44話

 今年もあと約2週間!!

 新藤与、人生初のバンド名『琵琶法師』。

 うわぁ……。

 頭を抱えていると、先輩とまーちゃん(仮)は、話を先に進めようとしていた。



「とりあえず、ドラムをやってもらっていいか?」

「構わないわ。叩くのは好きだし」

「別の意味に聞こえるぞ」

「うるさいわね。叩くわよ、肉体的にも精神的にも……社会的にも」



 やっぱり別の意味じゃねーか。

 てかこの女、俺にだけ色々ときつすぎだろ。ツンデレヒロインやるには10年遅いぞ。素直にデレた方が身のためだと思うのだが……いや、何でもない。

 先輩お手製のヴァイオリンベースをボンボン鳴らしていると、俺はあることを思いつく。



「そういやオッサン。そろそろ出番じゃねーのか?」

「何がだよ」

「いや、こういう時に記憶が蘇って、バンド活動に対する気の利いたアドバイスとかしてくれるのがオッサンみたいなキャラクターの役割だろ?」



 俺の言葉にオッサンはにべもない返事をした。



「バカ言ってんじゃねーよ。漫画の見すぎだろ」



 ……こいつ、マジで成仏しねーかな。




 まずは基礎を覚えなくてはならないので、教則本を購入して、自宅でも練習することになった。

 てゆーかライブか……改めて考えると、緊張してくる。

 ベッドの上で胡座をかき、太い弦に戸惑いながら運指を確認し、音を鳴らしていると、ノックなしでドアが開き、月乃が顔を出した。



「兄さん、ちょっといい?って何してるの?」

「ノックしろよ。お兄ちゃん、バンド始めたんだよ」

「ふーん……シャーペンの芯分けて」

「はいよ」



 バンド活動にはノーリアクションかよ……。

 まあ、いいけどさ。

 月乃はベースをチラ見して、ドアを閉めた。



「与お兄ちゃん、頑張って!」

「うるせーよ……」



 妹に似ても似つかぬオッサンからの声援を聞き、成仏させる話から遠ざかってる事に気づいてしまった。

 ……くっ、今は音楽に集中するしかないか。

 読んでいただき、ありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ