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さらば変人!  作者: 差等キダイ
44/63

第43話

 はい、過去の矛盾点を直しています。

 最新話の設定でお楽しみください。

 それでは今回もよろしくお願いします。

「まーちゃん……」

「…………」



 そう、教室に入ってきたのは謎の少女・まーちゃんである。彼女はあまり掃除の行き届いていないこの部室内に顔を顰めたが、出て行こうとはしなかった。

 そして、この前と同様、俺の事は無視していた。

 念の為、もう一度呼びかけてみる。



「おーい、まーちゃん?」

「あの……それ、私に言ってるの?」

「ああ、そうだけど……」

「変なあだ名をつけるのやめてくれない?迷惑なんだけど」

「おい」



 綺麗さっぱり忘れてやがる……狙ってるのかもしれないが。



「じゃあ、名前教えろよ……つーか何しに来たんだよ」

「愚問ね。入部しにきたに決まっているじゃない」

「え?」



 予想外の用件を告げたまーちゃん(仮)は、先輩の方へとスタスタ歩み寄った。



「あなたが部長?ふーん、悪くないわね」

「ほう、見る目はあるようだ」



 先輩、違います!その女はとあるソシャゲのセリフを真似ているだけです!ドヤ顔で応じないでください、悲しくなってくるから!



「しかし、何で……」

「色々あるのよ」

「まあいい。今は猫の手も借りたいくらいだ。ところで、楽器は何か演奏できるのか?」

「一通りはできるわ」

「一通り?」

「ピアニカとリコーダー。ハーモニカにグロッケン」

「「…………」」



 グロッケンとか久々に聞いたわ……。




「では、まずやることがある」

「?」

「バンド名を決めよう」

「こんな間に合わせのバンドにですか?」

「当たり前だ。その方が活動している雰囲気が出せるからな」

「はあ……じゃあ、Beastsとかで」

「獣って柄じゃないでしょ?童貞のくせに」

「おい、腐れビッチ。余計な事を言うな」

「琵琶法師とかでいいんじゃねーの?」



 オッサンがふわふわ漂いながら、適当な事を言う。そういや、この二人には見えているから、会話に参加できるんだよな……鬱陶しい。



「いや、明らかにバンド名じゃないだろ。これだから……」

「よし、決まりだ」

「は?」



 先輩の方を見ると、満足そうな顔で腕を組んで、うんうん頷いている。



「覚えやすいからな」

「……まじですか」

「素敵な名前じゃない。異論はないわ」

「…………」



 こうして、バンド・琵琶法師が結成された。

 オッサンがドヤ顔でこちらを見下ろしているのが、ひどく不愉快だった。

 読んでいただき、ありがとうございます!

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