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さらば変人!  作者: 差等キダイ
37/63

第36話

 気がつけば、11月もあと少し……。

 梛ノ宮愛里は、義姉さんに誘われて朝飯を食いに来ていたらしい。梛ノ宮姉妹が両方料理ができないとか、そんな理由ではないと信じたい。

 義姉さんは俺がエロゲを持っていると信じて疑わず、帰ってから俺の部屋の捜索しますと告げて、大学へと行った。……あ、昨日コスプレしてもらってない。帰ったら、エロゲ捜索の前にやって貰わねば。

 そういや、見つかったらやばいもの、どのくらいあったっけ?正直かなり焦っているんだが。



「なあ、愛里……」

「だから呼び捨ては止めてください!」

「じゃあ、愛里ちゃん?」

「それも嫌です!」

「じゃあ……愛里君?」

「てめえ、表出ろや!!!」



 めっちゃキレてる。どうやらお気に召さなかったようだ。こちらを思いきり睨みつけた彼女は目玉焼きをご飯に乗っけて、猛スピードでかき込む。



「ふぁふぁふぇふぇふぉふぁふぁふぃふぇふふぁふぁふぃ」

「まず飲み込め」

「…………んぐ。名前呼びは止めてください。大して仲良くもないのに」

「なあ、俺、今晩の義姉さんの自室捜索、どうすりゃ切り抜けられると思う?」

「人の話聞けや!!というか女兄弟がいながら、エキサイトグッズを購入する方が問題かと思いますが」

「妄想で済ませろってのか?」

「せっかく義理の姉も実妹もいることですし」

「とんでもねえ事言い始めやがった!」

「何なら私の姉も」

「お前は悪の化身かよ!」



 一瞬、こいつがダースベイダーより悪者に見えた……。



「あ、私はダメですよ?あなたの性欲の捌け口になるつもりはありません」

「こっちもその予定はない」



 贅沢をいえる立場ではないが、年下はあまり趣味ではない。

 コーヒーをゆっくりと飲み干すと、梛ノ宮はニヤニヤした小悪魔めいた表情を向けてきた。



「ほうほう、じゃあこの前胸を触ろうとしたのはどういう事でしょう?」

「…………」



 べ、別に?興奮しないとか言ってないし?

 読んでいただき、ありがとうございます!

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