第33話
11月……B'zのニューアルバムやPileさんのニューシングルなど、楽しみが多いです。月末ですが。
連絡もなしに遅くなった事に対して、月乃はかなりご立腹のようだ。そのあまりのオーラに、梛ノ宮姉妹も苦笑いを浮かべ、家にそそくさと入っていったので、その場はお開きとなった。
「まったく、帰りが遅いから何してるかと思えば……」
「悪い……」
「ごめんね……」
お説教はしんどいが、よくよく考えれば、月乃が出てきたおかげで、何とか話を中断できた。グッジョブ・マイシスター!……何となくエロゲのタイトルみたいに見える。ちなみに、今一番可能性を感じる言葉は、『性根を叩き直す』だ。5回ぐらい音読してみればわかるはず。
「兄さん?妄想の世界に入らないで」
「いや、入ってない。そういや、あの暴力中学生はお前のクラスメートか?」
「梛ノ宮さん?彼女は同じ学年だけど、違うクラスよ。それに、転校してきたばかりだから、彼女の事は何も知らないわ」
「いや、その言い方だと、俺が梛ノ宮の事を知りたがってるみたいじゃんか」
「え、違うの?兄さん、ドMだから、つい彼女に惚れちゃったのかと……」
「おっと……お兄ちゃん今、かなり傷ついたよ」
「いや、だって事実だから……例えば……」
「あれ?最近痩せた?」
「そ、それで誤魔化してるつもりなの?」
「弟君、ドMだったんだね……」
「…………」
「弟君?」
「うゆ」
「誤魔化す気ゼロだ!」
その頃……
「今日は上手くいかなかったな……そういえば、与は何処へ行った?」
晩御飯を済ませた後、風呂に入り、一日の疲れを排水溝に流し、ベッドに寝転がると、今日一日の濃さを改めて実感する。授業が始まっていないので、課題が出ていないのが幸いだ。
そして、否が応でも視界に入ってくる、睡眠中のオッサンの漂う姿に、今日も何も進展がなかったのだと、気分が沈む。まあ実際のところ、状況を変える為の具体的な行動は大して起こしていないので、当然といえば当然の結果なのだが。
それに、俺ぐらい広い心を持っている人間は、もうこの状況を受け入れ、プラスに考えてもいいんじゃないか、なんて考えてしまう。
例えばテストの時とか…………それ以外のプラスが思い浮かばないけど。ささやかな自慢だが、それほど成績に困ってるわけでもないし。
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