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さらば変人!  作者: 差等キダイ
34/63

第33話

 11月……B'zのニューアルバムやPileさんのニューシングルなど、楽しみが多いです。月末ですが。

 連絡もなしに遅くなった事に対して、月乃はかなりご立腹のようだ。そのあまりのオーラに、梛ノ宮姉妹も苦笑いを浮かべ、家にそそくさと入っていったので、その場はお開きとなった。



「まったく、帰りが遅いから何してるかと思えば……」

「悪い……」

「ごめんね……」



 お説教はしんどいが、よくよく考えれば、月乃が出てきたおかげで、何とか話を中断できた。グッジョブ・マイシスター!……何となくエロゲのタイトルみたいに見える。ちなみに、今一番可能性を感じる言葉は、『性根を叩き直す』だ。5回ぐらい音読してみればわかるはず。



「兄さん?妄想の世界に入らないで」

「いや、入ってない。そういや、あの暴力中学生はお前のクラスメートか?」

「梛ノ宮さん?彼女は同じ学年だけど、違うクラスよ。それに、転校してきたばかりだから、彼女の事は何も知らないわ」

「いや、その言い方だと、俺が梛ノ宮の事を知りたがってるみたいじゃんか」

「え、違うの?兄さん、ドMだから、つい彼女に惚れちゃったのかと……」

「おっと……お兄ちゃん今、かなり傷ついたよ」

「いや、だって事実だから……例えば……」

「あれ?最近痩せた?」

「そ、それで誤魔化してるつもりなの?」

「弟君、ドMだったんだね……」

「…………」

「弟君?」

「うゆ」

「誤魔化す気ゼロだ!」



 その頃……

「今日は上手くいかなかったな……そういえば、与は何処へ行った?」



 晩御飯を済ませた後、風呂に入り、一日の疲れを排水溝に流し、ベッドに寝転がると、今日一日の濃さを改めて実感する。授業が始まっていないので、課題が出ていないのが幸いだ。

 そして、否が応でも視界に入ってくる、睡眠中のオッサンの漂う姿に、今日も何も進展がなかったのだと、気分が沈む。まあ実際のところ、状況を変える為の具体的な行動は大して起こしていないので、当然といえば当然の結果なのだが。

 それに、俺ぐらい広い心を持っている人間は、もうこの状況を受け入れ、プラスに考えてもいいんじゃないか、なんて考えてしまう。

 例えばテストの時とか…………それ以外のプラスが思い浮かばないけど。ささやかな自慢だが、それほど成績に困ってるわけでもないし。

 

 読んでいただき、ありがとうございます!

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