↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さらば変人!  作者: 差等キダイ
26/63

第25話

 作品に関する意見、お待ちしてます!

「…………」

「…………」



 お互いに無言のまま見つめ合う。ただし、ロマンチックな空気など、どこにもなく、二人してポカンと口を開けたまま、固まっている。人混みが鳴らす騒音が遠ざかった気がした。

 数回瞬きをした後で、義姉さんが先に動く。



「え~と、花子ったら、ま、まだかなぁ……」



 スマホで時間を確認しながら、いるかもわからない待ち人の名をこれ見よがしに呟き始めた。

 ……誤魔化すの下手すぎだろ。

 すぐに距離を詰め、その肩に手を置く。

 あれで誤魔化せたとでも思っていたのだろうか、その華奢な肩は、驚きにビクッと跳ね上がった。



「な、な、何ですか!?」

「いや、それはこっちのセリフだから。まずどこから突っ込めばいいのかわからん」



 一瞬だけ逃げるような素振りは見せたものの、すぐに観念して、義姉さんはこちらに向き直った。

 改めてよく見ると、その制服姿は実によく似合っていた。似合ってはいるのだが……制服に制服らしい野暮ったさがなく、ギャルゲーの世界から抜け出てきたような不自然な印象がある。まさか……ギャルゲエの世界よ、ようこそ!なんて展開になっちゃったのだろうか。



「こ、これは……サ○カスのギャルゲーを彷彿とさせやがる……」

「オッサン、感動しすぎ」



 小声でオッサンにツッコミを入れると、いきなり義姉さんから両肩を掴まれる。



「弟君」

「な、なんでしょうか」



 真剣な眼差しに気圧される。

 また周りの音が遠ざかった気がした。



「とりあえずこの事は月乃ちゃんには黙ってて」

「了解」



 言ったら、家の中の空気はさらに冷たくなるだろう。いや、今も別に悪いってわけじゃないんだよ?ただ、ちょくちょく気まずくなるだけで。

 月乃の放つ絶対零度の空気に思いを馳せていると、義姉さんは話を続け始めた。



「それと……」

「?」

「ホテル……行かない?」

 

 読んでいただき、ありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。