14 いきなりカラオケ?
すると浩二は
「ねえ、君、なかなかかわいいじゃない。今度カラオケ行かない?」
「ご冗談でしょ。あんたとなんか行くわけないじゃない。それに危険極まるわ。カラオケルームって密室だもの」
「誰も二人だけで行こうなんて言ってないけど。行くとしたらミナミちゃんと3人でって考えてたんだけど。それなら女子としては安心でしょ。ねえ、ミナミちゃん?」
「3人でか。浩二君、なかなか女子のこと考えてるじゃない。偉い!3人でなら行ってもいいかな。彩葉ちゃん、どう?案外盛り上がるかも」
「ミナミちゃんと二人でならいいけど、この人がいるんじゃ絶対やだ!」
「俺も嫌われたもんだな。ちゃんと女子の立場を考えて企画したのにな。おや、待てよ。よく考えてみると女子2人と男1人だと危ないかも」
「どうして?」
「女子2人に俺が襲われちゃうかもしれないからさ」
「バーカ!そんなわけないでしょ」
「2人が俺に飛びかかって俺のズボンを無理矢理脱がしちゃうとか」
「バカバカバカ!ゲー気持ち悪い!あんた、冗談にしても発想が下品すぎるんだよ!」
「わざと面白くして会話を盛り上げようとしてるの分かってよ!君は今僕のことをめちゃくちゃ嫌ってるようだけど、こういう風に最初の出会いが最悪の時ってドラマとかだと最後にはラブラブになるパターンが多いんだよね。そう思わない?ミナミちゃん」
「そんなこと200%ありえない。断言するわ。そうだ、ミナミちゃん、あの特殊装備を出してちょうだい」
「いいけどどんな料理がいいの?」
「焼きそば」
ミナミちゃんは手馴れた手つきでコンロと鉄板を引き出すと奥へ行き、数分で戻ってきた。キャベツと人参とソーセージと生姜と青のりを抱えている。
「キャベツと人参を切ってきたよ。お肉の代わりにソーセージ。保存の関係でね」
「すごい!よっ!できすぎちゃん!」
ミナミちゃんは手際よく焼きそばを炒め、青のりと生姜をパラパラとかけて皿に盛った。
「美味しそう!いっただっきまーす! あれっ、ミナミちゃんと私の2人なのにどうして4皿あるの?」
「お隣の彼と彼の相手をしているポプラちゃんの分よ」
「あっそうか、私って自分のことばっかり考えてていけないわよね。もっと他の人のことも考えなきゃ」
「いや、そんなにお堅く考えることないわよ。さあ、あつあつのうちに美味しくいただきましょ!」




