03 夫婦になってから半年なのにいまだに色気のあるエピソードが出てこない
順調に夫婦として仲をはぐくんでいる私は、妻として社交界にでる事を決めた。
今まで苦手で避けていたが、私を好条件でもらってくれたロンバルトのためにも、これを機に告白したい。
そういうわけで社交界のマナーなどを必死に勉強。
慣れないドレスを着て、パーティーにご出席してみた。
人の顔や名前を流行のアイテムを覚えるのが苦手だったが、ドレスの中に隠れたイレイザーがこっそり教えてくれたのでなんとなかった。
割とこいつ長生きで物知りなんだよな。
見た目は子供姿をしているけど、500歳くらいだし。
そんな風に頑張って社交界で人と話している時に、私は気づいた。
ロンバルトとの恋愛エピソードが出てこないという事に。
拳を振り上げてそれをうけとめてくれる仲を求めていたので、私は今の状況は非常に満足している。
しかし、ロンバルトと私は夫婦だ。
実際はどうあれ、世の中の夫婦はいちゃいちゃするものだろう。
だから、人様に聞かせるための話をいくつか作っておくのがいいと思った。
とはいっても、私は嘘がへたなので、でっちあげはおすすめできない。
なので、ロンバルトを捕まえて、夫婦がやるようなことを一通りやってみることにした。
イレイザーがこれまでの人生で見てきた、おしどり夫婦の行動とやらを教えてもらいながらな。
手作り料理はもうすでに食べさせたので、いってらっしゃいのキスやおやすみのキス。
お風呂で互いの体を洗いっ子したりだ。
ロンバルトがそのたびに顔を真っ赤にして倒れて、竜になるのが面白かった。
イレイザーもそのたびにちょっとだけ顔を赤くして、どこかに行ってしまうのでおかしかった。あいつは男でも女でもないのに。
これで、人様に聞かせる恋愛話も作れて、私の拳も存分に振るわれる。
楽しい思い出も作れたため、一石三鳥だ。
私達の結婚生活はとても充実しているな。




