第9話「蝙蝠のぬいぐるみ」
兎「私達、年齢も近いし仲良くしようよ。」
狼「でも、良いんですか。恋人が...」
兎「犬ちゃんもいいよね。」
犬「私は兎さんの犬です。兎さんの意見に
従います」
犬「...嫌われたくないので」
兎「私が犬ちゃんを嫌うわけないでしょ」
兎「砂風呂とかやってみる?」
兎「どう?気持ちいい?」
犬「直射日光凄いですねぇ...。」
白蛇ちゃん人形『此処での太陽は本物ではありませんし、日焼けもしませんし身体にも良いですよ。』
兎「尻尾のとこだけ凄い砂を追い払ってる...」
犬「へっ、へっ♡、」
兎「その狼の名前はなんていうの?」
狼「あきら君です...。」
兎「どうしたの?」
狼「なんか、お二人が眩しくて...、、」
兎「アイドルやってたもんね。」
狼「アイドルですか、」
狼「まぁ、私も顔晒しなしでバンドしてた
んですけど...。」
兎「今度私と一緒にセッションしない?」
兎「私の能力、歌を聴いた人を元気にさせる
能力なんだ」
狼「私は手から水が出る能力です...。」
狼「こう、」
と狼が手を伸ばしと水がびゅっと出てくる。
犬「冷たっ、、」
狼「あ、これ水圧とかも自由に出来るん
ですね...。」
兎「工夫すれば水芸とかも出来そうだね。」
狼「そういうのは難しそうです...。」
白蛇ちゃん人形『練習すれば出来るようになりますよ』
白蛇ちゃん人形『シャンパンタワーとかも建てられます。』
ネズミ「シャンパンタワー...、私の功績は
あいつに全部取られたんだよなぁ...」
狐「ネズミちゃんは泳げる?浮き輪で泳いでる
姿を撮りたいんだけど」
ネズミ「ついに写真まで撮り始めたか...」
黒猫「あんまり遠くに行くなよー」
ライオン「きゃっきゃっ」
烏「水は濡れるから嫌い...。」
蝙蝠「たまの外出も良いわねぇ。」
黒猫(また、隣で眠ってるし)
蝙蝠「...もう此処まで生きていれば、
死ぬのは怖くないわ」
蝙蝠「沢山の人に見送られて。私は幸せ者ね」
此処では色んな事情の人がやってくる。家族の居ない人、痴呆が進んだ人。障害者...
小さな頃から此処に居たけど、目が見えなくともこの小さな施設なら人は慣れでなんとかなる。
足も自分で動かせない。重度の障害者。どうしてこう産まれてしまったのか神様は何を言っても答えてくれない
そんな私がまさか、こんなに長生きするなんてね。
蝙蝠「...あなたのお陰で、色々思い出せたわ」
黒猫「私はあんたみたいな人が神様に
相応しいと思う。」
蝙蝠「足も動かせず、目も見えないのに?」
黒猫「だからこそ、見えるものがあるん
じゃないのか」
蝙蝠「まぁ産まれながらだったからこっちに
来て、急に目が見えたりしない
わよね。ただ立体かどうかは超音波の
お陰で分かるようになったわ」
蝙蝠「あなた達とは見えてる世界もきっと
違うのでしょうね。」
蝙蝠「私の世界に色はなかったから。
色が見えたらきっとカラフルなの
でしょうね。」
蝙蝠「私はどんなものか知らないけど、
例えばりんご。この形や匂いだって」
蝙蝠「きっとあなた達と思ってるよりずっと
野性的で甘い匂いがする。」
蝙蝠「...こう、一人になって思うの。
私は本当に色んな人に助けて貰ってたん
だなって」
黒猫「剥こうか」
蝙蝠「丸かじりは丸かじりの良さがあるわ。
久々に噛めて幸せだもの。まぁ、
剥いたものも美味しいんだけどね」
イエナ「ほ、本当に触って良いん
っすか、、」
カピバラ「マッサージ出来るって言ったのは
あなたでしょ?」
ハイエナ「自分、女性が好きで、、」
カピバラ「変な事しないでね。」
ハイエナ「絶対しないっすっ、、」
ハイエナ「カピバラさん、良いとこのお嬢様
ですよね。」
カピバラ「あら、どうして分かるの。」
ハイエナ「なんかそんな感じがして。滲み出る
オーラとか、なんか違うというか...」
カピバラ「んんっ、そこぉ、良いわ...♡」
ハイエナ(凄い、えっちっす///!!!)
ザッザッザッ、
向こうで二人の人影が走ってるのが見える。
鹿「今度は絶対、私が勝つから!!」
馬「馬に鹿が脚力で勝つと思ってるのかい」
馬「また勝負するのかい?君も物好きだねぇ」
馬「何回やっても僕が勝つよ」
黒猫「馬鹿だな。」
鹿「略して呼ばないで」
鹿「じゃぁ、こうすればどうかしら」
と馬の足元に植物の蔓が巻き付く。と植物はすぐに凍ってバラバラになってしまう。
馬「僕の能力は氷だよ。植物が氷に勝てる
訳ないでしょ。馬鹿だなぁ」
黒猫「能力を使いこなしてるな。」
狐「まぁ普段使ってないとなまっちゃう
からね。重力かけて良い?」
黒猫「駄目に決まってるだろ」
黒猫「...若いっていいよな。」
狐「あんたも充分若いからね。」




