第6話「カピバラのぬいぐるみ」
ネズミ「僕は薬のエキスパート、欲しい
薬があったら何でも言ってね。
まぁ出すかどうかは僕次第だけど」
兎「惚れ薬とかありませんか?」
ネズミ「惚れ薬...、うっ、頭が、、」
狐「惚れ薬なんかに頼らず、自分で好きに
させなさい!!」
兎「...自分に自信がないんです。」
兎「いざ、手を出そうとすると怖くて。」
兎「私もあの人みたいになってないかなと...」
兎「今は男の人は居ないけど、いずれ来たら
どうすればいいのか分かりません。」
白蛇ちゃん人形『此処に男性は来ませんよ』
兎「どうしてですか」
白蛇ちゃん人形『此処に男性は来ませんよ』
兎「これは、...聞いちゃ駄目なやつっぽい
ですね。」
ネズミ「此処に男性は来ません、っと」
ネズミ「何かあったらまた来て下さいね。」
兎「ありがとうございました。」
狐「ネズミちゃんの方がカウンセリング必要
じゃない?」
ネズミ「僕は人の役に立つための薬を作るのが
生き甲斐だからね。もう死んでるけど、
それは何処にいたって変わらないよ」
ネズミ「此処で長生きの薬作っても無意味
だしなぁ。次は何の薬を作ろうか」
狐「良い子過ぎて、泣く」
ネズミ「君は感情豊かで面白いね。」
狸「あの子は元気にしてるかしら。」
黒猫「心配なのはわかるが、どうしようも
ない事を考えるのも苦だぞ」
狸「そうはいっても気になるのよ。」
狸「私が死んでどうしたか、とか」
黒猫「流石の私もそこまでは分からないぞ」
狸「そうよね...。」
ライオンの尻尾が狸の尻尾にぎゅっと巻き付く。
ライオン
「きっと元気にしてるよ。私みたいに」
狸「...そうよね。」
黒猫(ライオンみたいになら死んでるけどな。
とは言えない。)
黒猫「次は温泉施設でも作ろうかな。」
狸「温泉、いいわね。此処は掃除をしなくても
汚れないからいいわよね。」
黒猫「でもお皿とかは洗わなきゃいけない、
なんだろうなこの不便さは」
白蛇ちゃん人形
『死神様が言ってました。人間楽すると、駄目になるって。ですからちょっとした不便さは残すようにしてるんです。』
白蛇ちゃん人形『でも、神様になったらそういうのも全部無くなりますよ。私達が全部お世話しますから』
黒猫「なんかちょっと怖いんだが」
白蛇ちゃん人形『何が怖いんですか?』
黒猫「人間と神様の差だよ」
黒猫「神様になったらそういうのも全部
忘れちゃうのかなって」
白蛇ちゃん人形『あなた様らしいですね。』
黒猫「さて、温泉施設♪と、」
カピバラ「お先〜、此処景色いいねぇ。」
黒猫「なんでさっき作ったばっかなのに
先客がいるんだ」
白蛇ちゃん人形『そういう世界ですからー』
カピバラ「温泉っていいよねぇ。眠たくなっちゃう」
黒猫「やめろ、それはフラグだ。」
黒猫「」
白蛇「お風呂は危ないので回収して
おきますよ。今のあなたは人間なの
ですから」
カピバラ「やっぱり、最後は温泉で」
カピバラ「...ただ永遠に寝ときたい人生だった」
カピバラ「人生つまんないわ。あぁ、
何か良い暇つぶしはないかね。」
暗殺者「なんで私を雇ったんですか」
カピバラ「本当に殺せるのかなって。」
カピバラ「なんも変哲のない一般人を」
暗殺者「...あなたみたいな人は始めてですよ。
もっと恨みをもった人を殺したい
とかならわかりますけど、」
暗殺者「"物語みたいに死にたい"なんて」
カピバラ「えぇ、だって普通の死に方じゃ
つまんないじゃん。」
カピバラ「殺すなら、派手に殺してね。
薔薇の浮いた浴槽でそれこそ
誰かに殺されましたって感じで」
暗殺者「お店にとっては良い迷惑ですよ。」
暗殺者「最後に残したい言葉とかあります?」
カピバラ「じゃぁ、最後の言葉は...」
カピバラ「...異世界転生、したいなぁ。」
黒猫「お前がやばいやつだってのは
分かった。」
カピバラ「あはは、そう?」
カピバラ「でも、こんな面白そうな世界に
これたならラッキーってもんよ」
カピバラ「天才作家の血が騒ぐぜ★」
カピバラ「死んでからもつまらない人生なんて
やでしょー?」
カピバラ「ただ平凡な人生が嫌いだった
だけよ。」
カピバラ「普通に生きて、普通に死んで。
...まるで工場みたい」
カピバラ「私はつくづくあの世界は向いてない
なーって思ってたのよ」
黒猫「で、あんたの能力はなんなんだ」
カピバラ「あっ、ほら見てみて。
"古池や蛙とびこむ水の音"」
と、カピバラが言うと。急に温泉に向かって蛙が飛び込んで動かなくなった。
黒猫「可哀想だろうが!!!、、」
と蛙を離してやる。と蛙は消えていった。
カピバラ「温泉も元は水だものねぇ。」
黒猫「俳句が現実になる能力か、これ
結構ヤバいんじゃないか...?」
カピバラ「人間には行き過ぎた力よねぇ」
カピバラ「しかも、こんなヤバい奴に渡す
とか神様も狂ってるのね。」
黒猫「あんたは好きな人とか居ないのか?」
カピバラ「独り身のが楽だしねー。
私の恋人は自分で書いた書物よ。」
黒猫「色んな人が居るんだな...。
初めてみたぞ、こんなやつ」
カピバラ「おっ、花火。」
と花火が空に咲く。
カピバラ「風情ねぇ...、死んで良かったわ。」
黒猫「不謹慎な。生きたくても生きられない
やつとかいるんだぞ」
カピバラ「まぁ、確かに私は贅沢なのかもね」
カピバラ「でもそれも人生ってものよ。」
ライオン「お姉さん、牛乳美味しいよー」
黒猫「じゃぁコーヒー牛乳で飲むかな。」
ライオン「私は苺ー、」
狸「あぁ、温泉も良いわね〜♡」
狐「作って正解ね。」
ネズミ「君達タオル付けずに普通に
入るよね。」
黒猫「タオルは毛がつくからな。」
ネズミ「僕達の尻尾とかだってそうでしょ」
黒猫「確かに、でも水吸っても思ったより
重くないな?」
ライオン「ほんとだ。」
狐「なんか濡れてると尻尾もえっちね。
あんまり見ないで頂戴。」
黒猫「狐は無駄にデカいもんな。尻尾」
狐「ネズミちゃんのよ」
ネズミ「まずは自分のを隠せ///!!、、」
狸「その子に羞恥心はないから。」
犬「卓球しようよ」
兎「私そんなに上手くないよ」
犬「浴衣、良く似合ってる。」
兎「犬ちゃんもアイドルしてただけあって
可愛いよ」
犬「私なんて、兎さんに比べたら」
兎「比べなくて良いんだよ。犬ちゃんは
犬ちゃんだから」
兎「これ勝ったらキスしようか」
犬「でも、良いんですか」
兎「絶対私が勝つから」
犬「震えてたのに」
兎「前の事は忘れるの。
私も今を生きなきゃ、死んでるけど」
兎「犬ちゃんはしたくないの、キス」
犬「したいですけど、」
兎「だったらしよ♡」
犬「はい!!」
黒猫「もう最初からしろよ。」




