30話 ランスと悟の戦い
戦闘描写やっぱり苦手。
「それでは、双方構え。
試合開始!」
「まずは、……私から……行かせて……もらう……。複合魔法……氷装創槍」
ランス学院でも魔法を唱えることにより、ランスの背後にたくさんの氷でできた槍が現れ、悟へと向かう。
「複合魔法 炎壁」
氷でできた槍は悟によって作られた炎の壁によって阻まれて悟まで行き着くことができない。
「なら……、複合魔法……雷乱水波。」
「……重力制御。」
ランスによって放たれた雷をまとった水の弾は、悟の重力制御により横の重力が働いて全く別の場所へと当たる。
すでに炎壁の効果がなくなり互いの姿は見えている状態だ。
「さすが……ね。」
「じゃあ、先ほど言った通り少しだけ本気を出す。」
「少し……だけ……なのね……。」
ランスはとても残念そうな顔をする。
「召喚。」
悟が召喚したのはただのスライムだ。
「錬成!」
スライムを錬成して現れたのはブラックメタルスライムとは正反対の色のホワイトスライムだった。
モンスター名 ホワイトスライム
レベル1
スキル 分裂
同化
魔力吸収
捕食
透過
合体
魔法設置
無属性魔法
威圧
常時発動スキル
物理無効化
素早さ100倍
守備力100倍
被魔法攻撃1/100
常時MP回復
神崎 悟によって作られたモンスターで、悟と悟の仲間の命令しか聞かず自らの強化ができるスライム。
対象に触ることで魔力を吸収でき、その分だけ経験値が増え、レベルが上昇する。
魔法でしか倒せず、レベルが上がるたびに分裂ができるようになる。
分裂したホワイトスライムも分裂する前と同様の能力を有している。
しかも分裂した個体同士で合体でき、合体した後のレベルはその合体した個体のレベルの和になる。
得た経験値は悟と山分けになる。
神崎 悟が作ったブラックメタルスライムとは対に属するスライムである。
「モンスターを……錬成?」
「ば、ばかな。錬成士はそんなことできないはず。」
「ホワスラちゃんもなかなかに可愛いわね。」
ランスは疑問を顔に浮かべ、フラスは目の前で起きたありえないことに対して驚愕していた。
美穂は可愛いと喚いていたが。
対する悟は冷静に行動していく。
「ホワイトスライム、俺の魔力を吸収しろ。」
ホワイトスライムは悟の指示を受けると悟の足へと絡みつき魔力を吸収し始めた。
ランスはその光景を見て警戒していたが、しばらくして悟がホワイトスライムに離れるように指示を出す。
「ホワイトスライム、分裂しろ。」
ホワイトスライムは同じ大きさの二体のホワイトスライムに分かれる。
「一体は帰還しろ。」
ホワイトスライム一体は煙と共にこの場からいなくなった。
「錬成。」
「……まっ、……また……魔物を……錬成。」
「なっ……。」
やはりランスは悟がしている異質な光景を見て警戒し動けないようだ。
フラスにいたっては驚きで口をパクパクさせている。
「このくらいか。じゃあ行くぞ。」
悟の手には真っ白な剣が握られていた。
それを何回か振るとランスへと走っていく。
「……複合…魔法……氷創剣」
ランスは素早く氷の剣を作ると悟の剣に合わせて防御する。
「複合魔法……氷創龍」
魔法によりランスの背後に氷でできた龍が現れた。
「白剣スキル 透過。」
「くっ、……氷創龍……行って。」
突然悟の剣がランスの剣をすり抜けランスへと振り下ろされたのでランスは急いで避け、氷創龍へと指示を出す。
「無駄だ。白剣スキル 魔力吸収。」
悟は攻撃しようと近づいてきた氷創龍へと剣を振り下ろした。
すると剣が振り下ろされ、触れたそばから氷がまるで最初から無かったかのように消えていく。
「……そ、……そんな。」
「魔法とは魔力に属性を与え、形にしたものだ。
魔力吸収は対象に触れてさえいれば魔力を吸収できることのできるスキル。
だから魔法自体の魔力を吸収し、魔法として維持できなくなるまで魔力を吸収した。
……、じゃあそろそろ終わりにしよっか?」
「……くっ、……ま、……まだ……戦える。」
悟の言葉に屈せずランスは氷創剣を握り直し構える。
「空間支配 転移」
「……ど、……どこに……消えた……の?」
「白剣スキル 透過、白剣スキル 魔力吸収」
ドスッ!
「……え?……。」
ランスの背後に転移した悟はなんの躊躇もなくランスに剣を刺した。
そして、剣がある位置を無視してランスの体は崩れ落ち、まるで剣がないような崩れ落ち方をした。
「ランスさん!……、悟くんいくらなんでもこれは……。」
「ランスさん!、僕が次に戦って仇を討つから……。」
フラスとラキュースが駆け寄りランスを見て青ざめる。
それと共に何故かこの場にいる悟達4人以外が悲痛な顔を浮かべランスに何人かは駆け寄り「ランスさん!ランスさん!」と呼びかけている。
「え?、……なにこの感じ。」
「え?、じゃないですよ。あなたが殺したんじゃないですか。」
ラキュースが睨みを利かせてこちらを見てくる。
いや、剣は実体化していなかったからたいした外傷もないと思うんだが。
あの時斬って消失したのは魔力だけのはず、死ぬことは万に一つもない……、と思う。
「なんか、私たちが極悪人になった気分ね。」
「そうね、悟、本当に手加減したの?」
「私は師匠を信じます。」
美穂とアスタロト、シューラはそれぞれの思いを口にする。
「手加減はしたはずだ。その証拠に剣を刺した時と今もだが血が一滴も出てないだろ。」
「そういえばそうだわ。じゃあ気絶しているだけなのね。」
「多分そうだろう。」
アスタロトはどうやらこの説明で納得したようだ。
だが、この場はランスが起きなければ解決にはならないだろう。
仇を討つからとランスに語りかけるラキュースや他のクラスメイトを見て、早くランス起きてくれと願う悟だった。
その願いが伝わったのか、ランスは意識を取り戻し起き上がった。
「……ん?……、なんで……みんな…私の……周りに……いる……の?」
「生き返った!」
「良かったー」
「悟くんは手加減をしていたのですね。」
「でも、手加減をする余裕があったなんてさすがね。」
ランスが起き上がったことにより安堵の声を上げるクラスメイトたち。
「……ラキュース、……私……死んで……ない。」
「え?……」
「私が……死んだと……勘違い……して……仇を……討つから……って……言ってた……の……聞こえ……てた。ふっ。」
ランスが鼻で笑ったことによりラキュースの顔がリンゴのように赤くなっていく。
「そ、そ、そのことはわすれてください!」
闘技場の中にラキュースの声が木霊した。
「よ、良かった。授業していて死人が出たとか笑えないからな。
よし、今日はここまでにしようと思う。先生の独断と偏見で明日のメンバーを決めさせてもらう。
もちろん、編入生の4人には必ず出てもらう。だからあと1人だ。
明日の朝それを発表するから、各自、よく睡眠をとり、明日に備えること。」
「「「「はい!」」」」
「それでは解散。」
それぞれのクラスメイトたちは仲のいい友達同士で集まりこのあとどうするかを話し合っていた。
「このあとどうしよっか?」
「俺としてはそれぞれ今日は戦闘訓練をした後に明日のために休憩をすると考えてるんだが。」
「賛成するわ。」
「このあとどうせ暇だし付き合うわ。」
「私も師匠に追いつけるように特訓したいです。」
「じゃあ行くか。」
悟達4人は自分たちの家を目指し闘技場をあとにした。
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