21話 冒険者ギルド
用事が早く終わったので休暇をやめて今日から投稿していきます
魔物を倒した悟達は、お城に呼ばれ、カレン直々にお礼を言われた後、一夜を過ごした。
そして、昨晩に冒険者ギルドから翌朝、冒険者ギルドに来るように言われている。
レッド・フィールドによれば悟達ほどの者達をほっておくには惜しいらしく早速冒険者として登録してほしいとのことだった。
悟からすればめんどくさいだけだったが、冒険者になれば何かと融通が効くらしいので三人とも冒険者登録をすることになった。
そして今、冒険者登録をしに冒険者ギルドへと足を運んでいるのだが、テンプレなのか、美穂とアスタロトを見て絡んでくる輩がときどきいた。
「お嬢ちゃんたち、俺と一緒に遊ばないか?」
「そんな男よりも俺たちと楽しいことしようぜ。」
「少しそこのかっこいい少年、こっち来いよ。
そこの女どもよりも良い夢見せてやるぜ。」
やはり、美穂とアスタロトの美貌に目が眩んで言い寄ってくる者が多かった。
(確かに、現代でもそうは居ない美少女だもんな。
方や、隣にモデルが立つとモデルの人が霞む美少女。
方や、絶世の美女も隣に立つのを嫌がる美少女。
そして、そんな両手に爆だn、……花を持っている普通男子高校生。
なぜそうなった? んー、わからん。)
そして、隣でシンプルに心を読んできた左右の絶対零度の視線が痛い。
まぁ、言い寄ってくるたびに股間を抑え、倒れこんでいる者たちを何度か見たが気のせいだろう。
うん、断じて、気のせいだろう。
悟は、股間の痛みを想像させ股間を押さえる。
最後にいたっては完全なホモだった。
美穂とアスタロトに言い寄ってくる者が股間を抑えて倒れ込むなか、美穂と意気投合してこの後どう?遊んで語り合わない?とか俺の話をしようとか言われたときはさすがに貞操の危機を感じた。
あのとき感じた男性からの目が怖かった。
しかも筋肉ムキムキで、パッツンパッツンのタンクトップを着た男が言い寄ってくるのだから悪夢だ。
そんなことをしてる内に、ようやく冒険者ギルドに着くことができ門をくぐった。
中は酒場と隣り合わせになっていて、お酒を飲んでいる冒険者が数多く……--------訂正。
お酒に呑まれている冒険者が数多くいた。
そして、多くのものが昨日の悟がしでかしたことに対する愚痴を言っている。
なぜ悟への愚痴なのか?
悟がしたことは間違いではない。
何故ならそれは人を助けてそれを間違っているという事と同義だからだ。
しかも、今回にいたっては人を助けるどころか国が滅びそうなところを悟が1人ですくって見せたのだから、英雄と言われても申し分ないだろう。
現に、王女や警備の者たち、サーシュたちから、英雄とからかわれた。
だったら何故そのようなことになるのか?
簡単な話である。今回は間違いではなかったが、正解でもなかっただけの話だ。
確かに、国が救われて冒険者の死者はゼロ、被害も全くと言っていいほどない。
まさに、英雄の所業だろう。
だが、冒険者たちからすれば、感謝はしてるが仕事を奪われた事と同じことだ。
更に、冒険者ギルドから出された特別なクエストもあり死の危険もあるが稼ぎ時でもあった。
なので、救われて感謝はあるが、仕事を奪われたことと救われたこととはまた別となっているため、その鬱憤をどこにぶつけていいかわからず、翌日の朝っぱらから冒険者ギルドでお酒に呑まれているのだ。
そのことを知らない悟たちは、冒険者の評価を少し下げた。悟のせいなのだが。
「どいつもこいつも朝から酒か……」
「情けないですね。」
「ここには性欲にまみれた男どもと酒に溺れた冒険者しかいないんですか?」
3者から酷評が言われる。
「まぁ、そう言うなって、こいつらだってやる時はやるんだから。
長い目で見たらこいつらだって結構やるもんだぜ?」
そこへお待ちかねのギルド長、レッド・フィールドが来た。
「ここで立ち話もなんだから、なかに入ろうか。」
悟達は、レッド・フィールドに大人しく従って部屋に入ることにした。
ギルド長の部屋は小綺麗だった。
本棚が横に並んでおり、種類ごとに整頓されているのがよくわかる。
金庫や書類などもあるがそれもきちんと整頓されていてレッド・フィールドに好感が持てた。
悟達は向かい合うように置かれたソファへ座るとレッド・フィールドも向かいのソファに座った。
「今回はありがとな。おかげで怪我人が1人もいない。」
「まぁ、王女との約束だからな。それにあんたとのつながりもできたからな。」
「ふ、後が怖そうだな。
と、言われても俺が出来る範囲でしかやってやれんぞ?」
「大丈夫だ。俺も含め、美穂とアスタロトもそんなことを頼むほどバカじゃない。」
「貸し一つ、てことか?」
「その認識でいい。」
「私は文句無いわ、悟くんが今回は活躍したんだし。」
「私も同じく。」
美穂とアスタロトもそれでいいようだ。
「じゃあ、早速本題だが……」
先ほどとは違いレッド・フィールドが真面目な顔をしてはなしている。
「冒険者になるなら冒険者ギルドに入って受付を受ければすぐなんだよ。本来はな。」
「本来は?」
「そうだ。
だが、今回のお前らの活躍を見て他のギルド長と話をした結果、ランクSからスタートとなった。
本来なら、この事は異例の事態だ。だが、国を救った功績もありそのようなことになった。
まぁ、俺としてはSSSでも行けたと思うんだけどそれを周りの奴が許すかどうかわからなくてな。だからSランクスタートだ。」
「なるほどな。で、具体的にどのような感じでクエストを受けるのかと、
どこで融通が効くのかを教えて欲しい。」この二つは悟が聞きたい疑問だった。それによって深く冒険者ギルドと関わることとなるからだ。
「Sランクになるとほとんどのクエストを受けることができ、SSSランク相当のクエストも受けることが可能となる。
が、ほとんどが貴族や王族の名指しの依頼が多いけどな。
それと、どこで融通が効くのかだが、具体的には名前が広がることかな?
有名になることで助けを得やすくなる。
そして最も重要なのが、上のランクに行けば行くほど情報が集まりやすく、得やすいということだな。」
「大方予想どうりだな。」
「後は、パーティのことやパーティランク、レギオンのことやレギオンランクについてはいいか?」
「それらについては別にいい。また、興味がわいた時で構わない。」
「そうか。なら最後に、これは忠告だ。まぁ、今回の礼もかねてな。
ランクが高い奴のなかにはバカな奴もいる。そいつの実力を知ろうと罠にかけようとするやつ。
一時的だが協力してクエストを受けようといってくるやつ。
まぁ、いろいろだ。
だから、一度はそいつらに絡まれることを覚悟しといたほうがいいぜ。」
「忠告感謝する。けど俺たちなら返り討ちにすると思うけどな。」
「そうね、悟くんだけでも返り討ちにできそう。」
「できれば私はそういうめんどいのはごめんなんだけど。」
「どうだかな、悟は強い。他のお嬢ちゃん方は知らないが、ランクが強さを示すんじゃないってことがわかるくらいにランクと実力が合ってない。
だが、ほとんどの冒険者が複数の人数でパーティを組み連携してくる。
それに、そこに経験してきたことからの勘が働くからな。」
「そうなるまでに、悟くん並みに私たちも強くなればいいだけよ。」
「そうね。 私たちも負けていられないし、もっと強さに貪欲にならなきゃ。」
この時、悟から見て美穂とアスタロトがかっこよく見えた。
「そこまで言うなら心配はいらねぇーな。
じゃあ、お前らの今後の活躍に期待してるぜ。お前らならすぐにでもSSSランクに届きそうだけどな。」
「当然だろ。俺たちを誰だと思ってるんだ?」
「そうだな。じゃあ、これを渡しとくぜ。これは冒険者カードだ。冒険者の証となる。
再発行には金が必要だから気をつけな。
それと、今回討伐した魔物の分の金を振り込んである。また確認しといてくれ。」
そう言われた後に悟は、冒険者カードを受け取ると冒険者ギルドを後にした。
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