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20話 悟の無双?と魔物錬成 そしてブラックメタルスライム再び!?

連続投稿しました



 「これは……」


 冒険者達は言われていた通り弓のような陣形をしていた。

 だが、最前列であろうと最後列であろうと見てしまった。


 「おいおい、これは三万じゃ、収まらないだろ。」


 冒険者達が見たのは伝えれた数とは違う魔物の群れだった。


 「お前らこれぐらいで怖じ気づいてるのか?

 一人の倒すのが5体から10体に変わっただけだろ。

 俺達がやることはなにも変わりはしない。

 ただ愛するものを守るために戦うそれだけだろ。」


 「そ、そうだったな。その通りだ。」


 レッド・フィールドの声により再び雄叫びが木霊する。


 「そう言えばシューラさんたちも参加するんだったな。


 それと隣にいる若造達はなにもんだ?


 作戦にランクが高いものから前だと言っていたはずだが?」レッド・フィールドが悟達三人を見て言った。


 「師匠方は私たちよりも強いですよ。

 それに師匠はけた違いです。

 剣術だけしかまだ見てはいませんが」


 「ほう、そこまでとはな。 てっきり士気を高めるための嘘だと思っていたんだがそのような人物がいたとは。」


 「ふん、俺らはそんな強いつもりはない。

 それにシューラの師匠でもないからな。」


 「と言っているけどどうなんだシューラさん?」


 「師匠が照れているだけです。少なくとも私はこの場にいる者より悟師匠が一番強いと思います。」


 「じゃあ、シューラの言葉を信じて悟とやらに重要な初撃を頼もうかな。」レッド・フィールドがにやにやしながら問いかけ、反対に悟はため息をしている。


 「まだ会って間もないものに初めの攻撃を任せるとはな。」


 「初心者がどう成長してるかを見守るのが上級者の勤めでもあるもんでな。

 それにシューラさんほどの人物が師匠と呼ぶものの実力を知りたくなったこともあるがな。」


 「どちらにせよ。めんどくさいが、ここはシューラに免じて任せてもらおう。」


 「なら早めに頼むぞ、今でも魔物はこちらへ向かってるんだからな。」


 レッド・フィールドが言い終わったあと悟はすぐさま魔物を召喚する準備をした。



 「召喚」


 そう言って悟の前に現れたのは一匹のスライムだ。


 その一体とは例のブラックメタルスライムである。


 それを見た冒険者達からバカにした笑いが飛び出る。


 レッド・フィールドは他の冒険者と違い真剣な眼差しを悟と魔物に向けている。

 若干ブラックメタルスライムを警戒しているように見える。

 

 そして美穂は「メタスラちゃん、おひさー」と挨拶を交わしている。スライムだから体を揺らすだけなのだが……


 そしてブラックメタルスライムに悟は分裂させる。片方はレベルが1だ。

 悟はそのレベルが1の方へ手をかざした。


 「錬成」


 そして黒いスライムの体が変わっていく。


 どんどん硬質化していき、体が現代の銃のようになっていく。


 「良しできた。」


 そんな悟が手に持っていたのは1つの拳銃だった。

 もちろん弾はブラックメタルスライムなのだが、錬成したことにより特性は同じで大きさだけがピストルの弾のように小さくなってしまった。 名前はマイクロブラックメタルスライムと言うらしい。

 

 その様子を見て冒険者達はバカにした笑いから驚きの声に変わった。


 レッド・フィールドは相変わらずブラックメタルスライムに警戒をしている。


 「じゃあ、試し撃ちするか」

 

 悟が魔物の先頭にいるSクラスの魔物へ標準を合わせる。


 そして大きな破裂音とともにとても小さなブラックメタルスライムが放たれた。


 魔物へ命中したがなにも変化がない。


 それを見て悟はブラックメタルスライムへ分裂しながら魔物を殲滅するように命令を下した。


 そして再び冒険者のバカにした笑いが飛び出る。


 だが、シューラたち王女直属の部隊と美穂、アスタロト、そしてレッド・フィールドだけは悟に撃たれた魔物を見ていた。


 そしてレッド・フィールドが悟に目を移すと笑っている。

 これから何が起こるか分かっているかのように。


 「おい悟とやら、これは一体どういう茶番だ?」


 「まぁ、見てろ。

 多分お前らの出番もないだろうからな。」


 悟の圧倒的な自信にレッド・フィールドは驚いていた。

 これだけの数の魔物を前にして俺だけで十分だと言ってのけたのだから。



 悟はというと内心ドキドキだった。


 (おいおい、早く芽吹けよ。おせーよ。さすがに一発だとさすがに倒せないのか?


 早くしてくれよ、もう一人でいいって大口叩いちゃったよ。恥ずかしいよ。レッド・フィールドも真剣な眼差しをこちらに向けてるよ。

 魔物たちも冒険者同様に嘲笑ってるように見える。

 あぁ、穴があったら入りたい。)


 そう悟が考えていると魔物に変化が現れた。

 どんどん膨れ上がっている。

 そして限界に達したのか魔物が突然爆発して回りに黒いもぞもぞ動いている物を撒き散らす。


 その異変に気づいた冒険者達は、再び悟を見た。


 「この銃と呼ばれるものは魔物でできている。もちろん弾に至るまでだ。

 しかも補食のスキルを持ってな。」


 その言葉の意味に気づけたのはシューラたちと美穂、アスタロト、レッド・フィールドを含めてもごくわずかだろう。


 要するにスライムが中から強者を補食して自らを強くして行くのだ。


 しかもある特別なスライムに限って分裂と合体を持っている。


 確実に分裂を持っているだろうとレッド・フィールドは戦慄した。


 しかもスライムが作戦を立ててより広がるように爆発で体内に忍び込むようにしているのだ。


 普通のスライムならそれでも無理だろう。


 だが、あれほど硬質化したスライムなら可能となる。


 しばらく魔物達が爆発する様を見ていると、魔物達の姿は無くなり黒い物で出来た波しか見えなくなった。


 そしてその波が収束していく。そこにはマイクロブラックメタルスライムとブラックメタルスライムだけになっていた。


 マイクロブラックスライムの方が早いのかすぐさま悟のもとへ戻ってきた。

 それに続いてブラックメタルスライムも戻ってくる。


 今回はあまりレベルが上がらなかったな。

 単にシリウス洞窟内の魔物が強いだけか、経験値の壁か、どちらにせよマイクロブラックメタルスライムはヤバイなとか悟は思いつつも周りが静かすぎるのを不信に思い周りを見た。


 周りは知り合いとレッド・フィールドを除いて五メートルほど離れていた。

 

 それを理解できないと言いたげに悟は顔をしかめると二体のスライム達に帰還命令を下す。


 「へぇー、悟は魔物使いと錬成士の職業二つもちなのな。すごかったぜ。まさか弱いとされている魔物使いと錬成士にこのような技があったとはな。それに本当にこれだけの数を殺るとはな。

 俺としては冒険者組合にランクSSS以上のやつがいるぞと言いたいぜ。

 史上初の非戦闘職業持ちのランクSSS以上の実力者だってな。」


 「え? 私はてっきり師匠は剣士の職業かバトルマスターの職業かと思っていましたがどちらも違ってなおかつ1つは非戦闘職業なんですね。 

 さすが師匠です。」


 「私たちの魔法を確かめる為の魔物達が」


 「気にするな美穂、死者が出てないんだからいいじゃない。今回は悟はもう人間を辞めたってことが再認識出来たでしょう。」アスタロトが美穂の落ち込んでるのを慰めるのと同時に悟をからかうと言う高度な事をしている。


 「人間を辞めたことを……」


 悟の顔がどんどん青くなっていく。

 からかうどころではなかったようだ。


 「とりあえずだ。冒険者のみんな、そんな怖がんなって、悟のお陰で死者はゼロ、しかも怪我人までゼロだぞ!」


 「そ、そうだ。

 悟ありがとうな。」


 「さーとる、さーとる」


 「「「「さーとる、さーとる、さーとる」」」


 悟コールがどんどん広がっていくなか、悟は人間を……とかなんとか呟くだけだった。


 「よっしゃー、凱旋だ。」レッド・フィールドが最後の締めとして言った。






 今回の魔物の大進行による被害

 


 死者数……0名


 重軽傷者……0名


 









 精神的重傷者……若干1名(悟)



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