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ナンバーズ  作者: アル治


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15/19

第15話  恋する人

いつも読んでいただきありがとうございます。

数日後。

公園のベンチ。

無はコンビニのおにぎりを食べていた。

「お兄さん!」

聞き慣れた声。

「いたー♪」

麗奈だった。

「そうか」

「そうかじゃないよぉ!」

「偶然だね♪」

両手を後ろに組み。

楽しそうに笑う。

「隣いい?」

「うん」

「やった♪」

麗奈は嬉しそうに座った。

「お兄さん、友達いなそうだもんね!」

「そうか」

「怒らないの?」

「たぶん」

「変な人♪」

麗奈は楽しそうだった。

「あ、まだお腹空いてる?」

「うん」

「待ってて!」

小走りで売店へ向かう。

数分後。

「はい♪」

肉まん。

「ありがとう」

「どういたしまして♪」

「美味しい?」

「うん」

「やった!」

本当に嬉しそうだった。

「優しいな」

無が呟く。

「え?」

「優しい」

麗奈は目を丸くする。

そして。

少し照れたように笑った。

「そんなこと初めて言われた♪」

「そうか」

「うん♪」

「嬉しい」

その時。

♪♪

スマホ。

「ごめんね♪」

画面を見る。

『航平♪』

麗奈は笑顔になる。

「もしもし?」

「うん!」

「今日?」

「もちろん♪」

「会いたい!」

嬉しそうな声。

「うん♪」

「大好き!」

通話終了。

「彼氏か」

「うん♪」

幸せそうな顔。

「好きなんだな」

「うん!」

「大好き♪」

嘘のない笑顔。

しかし。

♪♪

再び着信。

『達也♪』

「ごめんね♪」

「もしもし?」

「うん!」

「大丈夫!」

「うん♪」

「私も大好き!」

「日曜日楽しみにしてるね♪」

切れる。

「忙しいな」

「えへへ♪」

「みんな忙しいから!」

みんな。

「そうか」

「うん♪」

「みんな頑張ってるからね!」

そして。

「私ね」

「恋してる人見るの好きなの♪」

「幸せそうでしょ?」

「うん」

「だからね」

「好きな人が笑ってると嬉しいの♪」

無は麗奈を見る。

嬉しそうだった。

幸せそうだった。

『3』

黒い数字。

静かに脈打つ。

その時。

「あ……」

麗奈の表情が変わる。

少し遠に

1人の男。

昨日の彼氏だった。

男もこちらに気付く。

「麗奈?」

麗奈の顔から血の気が引いた。

そして。

次の瞬間。

満面の笑み。

「航平くん♪」

手を振る。

しかし。

無の隣。

食べかけの肉まん。

そして。

スマホの画面。

『達也♪』

まだ。

通話終了から1分も経っていなかった。

『3』

黒い数字が。

大きく脈打った。

麗奈の笑顔。

その奥。

一瞬だけ。

泣きそうな顔が見えた。

今後もよろしくお願い致します。

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