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ナンバーズ  作者: アル治


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14/17

第14話  No.3

いつも読んでいただきありがとうございます。

夕暮れ時。

駅前、人混みの中

信号待ち。

無はぼんやり空を見ていた。

「……寂しい」

よく分からない。

だが。

胸の奥が少し重かった。

「お腹空いた」

たぶん。

別の感情だ。

その時だった。

ドン。

「あっ!」

明るい声。

「ご、ごめんなさい!」

女だった。

20歳くらいに見える。

長い黒髪。

大きな瞳。

白いワンピース。

どこか清純そうな少女。

人を騙すことなんて出来なそうに見える。

「大丈夫か」

「はい!」

少女は笑顔になる。

「優しいですね♪」

「そうか」

「ふふっ」

楽しそうだった。

「あの!」

「お詫びに何か奢らせてください!」

「いらない」

「えぇ!?」

少女は本気でショックを受けていた。

「こういう時って!」

「普通、ご飯とか行きません!?」

「行かない」

「うぅ……」

「嫌われた……」

「嫌ってない」

「本当ですか!?」

「うん」

少女は満面の笑みになる。

「良かったぁ♪」

その時。

「麗奈!」

男が走ってきた。

20代半ば。

優しそうな青年。

「ごめんね!」

「待った?」

「全然♪」

「この人とぶつかっちゃって!」

男は無に頭を下げた。

「すみません」

「彼女、ドジなんですよ」

「そうか」

「そうなんです♪」

3人で少し笑う。

「じゃあ行こっか」

「うん♪」

二人は手を繋いで去っていった。

幸せそうだった。

「……」

無は見送る。

翌日。

スーパーに居た時に。

「あっ!」

「昨日のお兄さん♪」

麗奈だった。

隣には昨日と同じ男。

仲が良さそうだった。

「こんにちは」

男も笑顔で頭を下げる。

「こんにちは」

「うん」

その時。

♪♪

スマートフォンが鳴った。

「あ、ごめんね♪」

「友達!」

「出ていいよ」

彼氏は笑顔だった。

「ありがとう♪」

麗奈は少し離れる。

「もしもし?」

「うん♪」

「私も会いたい!」

「日曜日?」

「もちろん♪」

「楽しみにしてるね!」

とても嬉しそうだった。

「じゃあね♪」

通話を終える。

「女友達?」

彼氏が聞く。

「うん♪」

「高校の時の友達!」

「そっか」

彼氏は疑わない。

「仲良いんだね」

「うん!」

麗奈は笑う。

その時。

スマホをポケットにしまおうとして。

待ち受けが見えた。

知らない男とのツーショット。

昨日から一緒にいる男ではない。

「……?」

無だけが見る。

「友達」

「うん♪」

「そうか」

『3』

黒い数字。

麗奈の首筋。

静かに脈打つ。

「No.3」

「え?」

「何それ?」

「面白い人だね♪」

夕陽の中。

少女は笑う。

「私ね」

「恋って大好きなの♪」

『3』

黒い数字が。

静かに。

脈打っていた。

今後もよろしくお願い致します。

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