第4話
私はワカに服を脱がされた後、私は彼女の持ってきた下着肌着を着る事になった。
小さめのショーツにタンクトップ。それを着て、私達はやっと本題に入ろうとした。
「そう言えば、私まだ自己紹介まだだったよね。」
そうしてワカの少し遅い自己紹介が始まった。
「名前はワカ、二丁拳銃使ってるよー。元気なところが取り柄! 弾数はそれなりにあると思うけど、あまり撃ちたくないかな。」
他にも彼女は好きな食べ物、事、物など沢山の事を言った。
そうして、私と同じ位の背丈の彼女の、短い自己紹介が終わった。
彼女は、本題に入った。
「チャットでは私達が国内で戦闘する流れになってるけど、それでいいかな?」
「うん、いい。」
私は短く応えて、お茶を一口飲んだ。
「それじゃ作戦だけど、朝の位置情報では敵は、東北に一人、中国・四国に二人。ミレイも東北にいる。だからできれば挟み撃ちに出来ればいいんだけど。」
「それでいいと思う。」
思い付く作戦で、一番現実的だろう。
「じゃ、それで行くね。とりあえず今日の夜ここを出てミハナと合流するよ。」
「わかった。」
とりあえず国内チームは今日中に集まれそうだ。
チームで共有されている作戦通りなら、私達が明日明後日にも第一戦を行う予定だ。
ワカは午後から軽く荷造りをすると言った。
私はボロアパートにわざわざ戻る気は無いので、外で時間を潰すことにした。
タンクトップを着たので、外でジャケットの前を開けていると、それでもたまに見られた。
この地は足立区とは違い、人が沢山いた。適当に飲食チェーン店に入り私は昼食を取ることにした。
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ワカは内心、シアのことを信用していなかった。それは彼女がスパイや殺人鬼ということを疑っている訳ではなく、生存に関してだ。
ミレイはいつもそうだった。
このゲームは脱退するしか、チームから人がいなくなることがない。
死んでもチームの誰かがクリアすればその人は死なない。
しかし、このチームから人が脱退したことはない。
このチームは一人足りなかった。
初めからだった。
大会の度に一人誘い、一人去っていった。
これまで一緒になってきた人とはそこそこ、仲良くやれたと思っている。
だけど、思考を持つ生物はどうしてもしてしまうのだ。
役に立とうと。
このゲームでは、記憶を銃弾にし、それを打ち出す。
このゲームで役に立とうとすれば、それなりの銃弾がいる。
一人でいて、且つどのチームからも誘いがないということは、言い方が悪いが弱いと言うことだ。
みんな良くやってくれた。進んで前に出、敵を倒す。
だけど、弱い人がそんな事をすれば、すぐに弾が尽きてしまう。
今でも思い出す。人の記憶が尽きて、まるで糸が切れたかのように、その場に崩れ落ちるのを。
みんな、植物状態になって、プレイ資格が剥奪された。
一人プレイヤーを失ったことで、ワカ達のチームは試合継続が不可になる。
ワカ達のチームは、未だにランキングに注目されることも、知られることも無かった。
その度に、みんな悲しんだ。だけど、その中で一番悲しんでいたのは、ミレイだった。
凄まじい罪悪感を抱え、嘔吐し、一日中寝ているのが普通の日が多くなる。
その度にワカ達は彼女を励まし、人をさそい、大会にエントリーする。
こんなことをして、更にミレイの傷をえぐるだけなのも分かっている。だけど、ワカ達は彼女を勝たせたかった。
彼女達の愚かな願望だ。
しかし幸いなこともあった。シアと行動が同じということだ。
彼女に無駄な罪悪感を抱かせずに、前に出させない。
(私がなんとしてでも、彼女を生かして、ミレイを救済する。)
『例え私が、植物状態になったとしても。』
ワカは頬を両手でパチンと鳴らし、荷造りを再開した。




