第2話
朝、起きた。
そこは昨夜寝る時の暖かい感覚ではなく、硬い感覚だった。
起きると、知らない天井だった。だけど、知っていた。
知らないはずなのに、知っている、懐かしいとも言えるその感覚の中、私は布団から立ち上がった。
私が起きた場所は、日本によくある様なボロアパートだった。
私の初期位置は日本。そう聞いていたが、こういう場所なのか。
「確かこうやって…」
私はチャットを開いた。そこには、もう既に起きたのか、他の六人がもう既に起床報告や、位置・戦略の話をしていた。
それを一番上から一通り見た後、私もとりあえず起床報告をした。
すると、すぐに私がチャットに現れたことを歓喜する趣旨の返信が来た。
今回のゲームは殲滅戦のようだ。ならば、どうやって仲間、及び相手と接触するかを考えなければならない。
私は全員の初期位置を確認した。
日本は私を含め三人。ヨーロッパ方面が二人。米方面が二人。
そういった感じで散らばっていた。
逆に相手は米四人、それも集中していた。日本に三人。
これは、私達がフェアな日本で三人確実にやったあと、米に飛んだ方がいいだろう。
チャットでは既にその方向で話が進んでいた。
日本にいる三人のうちの一人、ワカというらしい女の子は中央区にいた。私は足立区にいた。同じ県なので近いだろう。
私はチャットに戻り、ワカに会おうと言う。するとすぐに返信が来た。
指定された場所は東京駅だった。 時間は今日の昼頃。
現在は八時頃なのでかなり時間がある。
私は朝食を買いに、外へ出た。冷蔵庫には食材が入ってるだろうが、私は自炊が苦手だ。
地図を見て、最寄りのコンビニへと足を運ぶ。
そこで、適当にカップラーメンを買って、外で食べた。
店内や外で色々な人の視線を感じた。初めは服装かなと思った。私は中学校できるような体操服にジャージを羽織っている感じだった。今日は平日なので、登校してないのはおかしいからだ。
だけど違った。その視線は、私の頭部に決まって向けられていた。髪色だ。
私は白髪だった。そんなのどこにでもいるだろうに、この場所に限っては私は目立っていた。
たまに、嫌らしい視線を感じた。私は身体的に若干十六歳と言ったところなので、その手の人達からしたら、まさにシチュエーションと言い、人と言い、理想に理想を重ねたような状況なのだろう。
私は長居すると身の危険を感じたため、さっさと食べ終えて、コンビニを経った。
家には帰らない。さっきから後ろを着いてきてる。鍵は閉めたし、貴重品も持ってる。
わざわざ家を知らせるような事をする必要はない。
しかし困ったものだ。どこに逃げればいいのか分からない。警察に行けば少なからず時間が食われる。少し面倒だ。
下手に逃げて、ホテル街にでも行けば後ろの人の好機になってしまう。
私はこの手の対処は苦手なのだ。
私は後ろに怪しまれないようにチャットを開いた。連絡相手はワカだ。
事情を送信すると、すぐに返信が来た。そこには住所と、私の容姿を聞く文言があった。
即座に容姿を送信し、私は早足で駅に向かった。




